「プルコギ3人分とビール3杯ください」 ハングルで注文にチャレンジ!【まいにちハングル】
『まいにちハングル』の人気連載「お役立ち『ハナ・トゥル』ハングル」では、ひろば語学院院長でハングル能力検定協会理事の丹羽裕美先生が、本当に使えるハングルのフレーズを毎月紹介しています。
今回のテーマは「注文してみよう」。買い物や観光で役立つ数詞についてみていきます。
※本記事は、デジタルマガジン用に編集しています。
注文してみよう
여러분(ヨロブン)、 안녕하세요(アンニョンハセヨ)? 皆さん、こんにちは
今回は、食堂での注文や支払いの場面でよく用いられるフレーズを取り上げます。買い物や観光にも必須な数詞をマスターしてみましょう。
「使えるフレーズ」に関連する文法や語句は「お役立ちポイント!」で学び、「Let’s トライ! 」で練習します。
店員さん(A)が来ました。注文してみましょう。
食事が終わったのでお会計をしましょう。Aがお客さんです。
【お役立ちポイント1】
「使えるフレーズ」(以下フレーズ)1では、삼 인분(3人分)と漢数詞の삼(サム)を用いています。ところが、세 잔(3杯)では固有数詞の세(셋:セツ)を使用しています。
どちらの数詞を用いるかは、おおむね、後ろに来る助数詞によって決まります。
下記に例を示します。
삼 인분は分量を表しているので漢数詞を用いるのですね。「1人分」では일 인분(イリンブン)、「2人分」では이 인분(イインブン)となります。一方、세 잔のように固有数詞を用いる場合、「1、2、3、4、20」の数詞に気をつけなければなりません。これらは助数詞がつくと形が変わります。
つぎに、百の位以上の数詞は、助数詞にかかわらず漢数詞を共通して用います。
フレーズ2の오만 천(51000)の천のように、십(シプ:10)、백(ペク:100)、천(1000)、만(10000)の先頭に1が来るときは일(イル:1)を省略します。それ以外は、前に漢数詞をつけて20は이십(イシプ)、300は삼백(サムベク)、4000は사천(サチョン)、50000は오만となります。数詞をハングルで書く場合、万単位で分かち書きをするので51000は오만 천と表記します。そして韓国の通貨は원(ウォン)です。アラビア数字での表記は51000원、ハングルでの表記は数詞と分かち書きして오만 천 원となります。
【お役立ちポイント2】
フレーズ2のように注文したり欲しい物や事柄を要求する場合、名詞のあとに주세요(ヂュセヨ)を続けると「~ください」という意味になります。また、フレーズ2の「会計お願いします」の場合、계산하다(ケサナダ:計算する)の하다(ハダ:する)を해(ヘ:して)に変えて주세요を続けると、계산해 주세요となります。
丹羽裕美(にわ・ひろみ)
東京外国語大学大学院博士後期課程。日本学術振興会ITP にて韓国外国語大学派遣。ひろば語学院院長、白百合女子大学ほか非常勤講師。東京外国語大学オープンアカデミー講師。慶應外語講師。ハングル能力検定協会理事。
◆『まいにちハングル』2024年7月号
◆文:丹羽裕美
◆イラスト:吉村時子