更年期障害に悩む女性、スポーツ観戦中にホットフラッシュで頭から湯気(米)
女性の場合、加齢とともに女性ホルモンの分泌が急激に低下することで更年期障害に悩むケースが多い。アメリカのある女性は、更年期障害の代表的な症状である「ホットフラッシュ」により、火照りやのぼせに悩み、頭から湯気が立ち上る様子が見られた。ポップカルチャーマガジン『Bored Panda』などが伝えた。
米ジョージア州アトランタ在住のトレーシー・モニークさん(Tracey Monique、54)が10月30日、TikTokに動画を投稿すると、大きな話題を呼んだ。この動画は、トレーシーさんが野外イベントでスポーツ観戦している際、友人によって撮影されたものだ。
フライドポテトを頬張るトレーシーさんの姿が映っているが、彼女の頭からは湯気が漂っているようだった。トレーシーさんはカメラに向かって「暑いのよ」と苦笑いしながら言うと、友人から「火照ってる!」と声が上がった。
トレーシーさんは、投稿で「暑いし、お腹が空いていたの。ホットフラッシュって本当にうっとうしくて不愉快だわ」と言葉を添えた。54歳のトレーシーさんは、2020年頃から更年期障害によるホットフラッシュに苦しんでいた。
脱毛症のために髪を剃っているトレーシーさんは、その影響で汗が蒸発しやすい状態だったようだ。また、スポーツ観戦していた10月末頃のアトランタの最低気温は9度前後と低いこともあって、寒い外気に触れて汗が蒸気となり、湯気のように立ち上ったと見られている。
今回の動画は、多くの人に笑いをもたらし、更年期障害に悩む人々から共感と励ましの声を集めた。
「フランスからです! あなたの気持ち、すごく分かるわ。」
「私もどこへ行くにも扇風機とポータブルエアコンを持ち歩かないといけないの。」
「これはすごい! うちも私のホットフラッシュのせいで室温が16度くらいなの。家族は凍りついているわ。」
また、トレーシーさんは英ニュースメディア『What’s The Jam』のインタビューでこのように語った。
「火照りがだんだん強くなりました。最初は軽かったのですが、今はいつも火照っています。(火照りを鎮めようと)シャワーを浴びても、服を着る間もなくまた火照ってしまうんですよ。」
「私は自分の体の変化を自然なこととして受け入れてきました。でも、今は寝汗がひどくなり、枕とシーツがびっしょりで頻繁にシーツを交換しています。それにほぼ一年中、扇風機を使わなければなりません。私の母も以前、同じ症状に悩まされていて、その時の私は母に『どうしてそんなに汗をかいているの?』と聞いたことがありました。」
「そうしたら母は『ホットフラッシュなの』と答えました。それで何の薬を飲んでいるのか尋ねたら、エストロゲンの錠剤だと言ってました。当時の私は母の言っている意味が理解できませんでした。でも、今なら分かりますけどね。」
トレーシーさんのホットフラッシュをまさに体現したような動画は、多くの人に驚きと笑いをもたらしただけでなく、更年期障害への理解を深めるきっかけにもなったようだ。
画像は『Tracey Monique Instagram「I enjoy hanging out with myself.」』『Tracey Monique TikTok「Hot and Hungry.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)