猫が気持ちよさそうに『伸びをしながら歩く』ときの理由4選 猫流ストレッチ法?
1.すぐに動き出せるように
寝ている時間が長い猫ですが、ずっと同じ姿勢でいると、身体が固まってしまって、いざというときにすぐ動き出せません。野生の場合、そのような時に、外敵に襲われたらひとたまりもありません。
そこで、歩きながら体を伸ばしてすぐに動き出せるように準備しているのです。室内で暮らしていても本能は残っており、伸びをすることで血流もよくなり、動きやすくなります。
眠りから目覚めた後に、よく伸びをしながら歩く姿が見られることでしょう。人間も、寝起きには腕を上げるなど、伸びをしてから動き出すことがありますね。
2.柔軟性を保つため
猫は狩猟動物です。狩りをするために、素早い動きやジャンプを支える身体の柔軟性は非常に大事。狩りが成功するかどうかは、野生下では食事にありつけるかどうか、命に関わる重大なことです。
現代の猫にもその習性が残っているのでしょう。そのため、ストレッチをして、柔軟性を保とうとしていと考えられます。
また、伸びをすることで、老廃物を排出でき、デトックス効果もあるともいわれています。
3.気持ちを切り替えるため
身体を伸ばしながら歩くことで、興奮を静めようとしています。猫は神経質で、ストレスに弱い面があります。恐怖を感じたり、驚いたり、緊張状態にあったときなどに、気持ちを切り替える意味で伸びをしていると考えられます。
人間が落ち着くために、深呼吸をするようなものです。
また、遊びに夢中になってしまったときにも興奮状態にある気持ちを静めるために伸びをすることもあるようです。
4.構ってほしいアピール
猫が伸びをしながら歩く理由でもうひとつ考えられるのが、飼い主さんにアピールしているということです。つまり、飼い主さんに自分の方を見てほしい、構ってほしいと思っています。
身体を伸ばして歩く様子は、飼い主さんとしても気になってしまいますよね。
猫が構ってほしそうなときは、撫でてあげると、喉を鳴らしたり、お腹を見せてゴロンと横になったり。気持ちが通じたのが嬉しいのかもしれません。
飼い主さんの前で、伸びをしているということは、リラックスできているということでもあります。この人は安心できる、信頼できると思われているのです。
飼い主さんの帰宅時に、お迎えしながらこの行動をとることもあります。飼い主さんが帰って来て安心したのとともに、早く甘えたいのかも知れませんね。
まとめ
猫が伸びをしながら歩くのには、猫なりの理由がありました。身体をほぐすとともに、心も静めているようです。
ヨガにも猫の伸びを真似たポーズがありますね。身体の凝りをほぐすだけでなく、リラックス効果や便秘解消効果も期待できるそうです。
デスクワークなどで身体が凝り固まってしまったら、猫のように体を伸ばしてほぐしてみてはいかがでしょうか。