31歳、事務職の《リアル貯金額》。年収が下がった……。老後資金が貯まらず不安です【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【31歳 女性】
【貯蓄額】31歳、女性の場合
プロフィール
31歳、女性
レンタル業の一般事務、年収400万円
1人暮らし
【相談内容】年収が下がった……。2,000万円貯めるには今どのくらい貯金すべき?
「最近転職をして年収が下がったので、やりくりできるか不安です。将来、年金がもらえるかわからず不安なため、貯金で備えたいと思っています。老後資金として2,000万円を貯めるには、現時点でいくら貯蓄があるべきでしょうか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代単身世帯の貯金額は、平均が594万円・中央値が100万円です。
質問者さんの資産額は約567万円で、これは平均貯金額の約95%、中央値の約5.7倍となります。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和5年調査結果」
焦らずじっくりが大切!投資信託で老後に備える方法
質問者さんは、転職後に年収が下がったことで、将来に不安を感じていらっしゃるのですね。
老後資金として2,000万円を貯めるために何をすればいいか、一緒に考えてみましょう。
今の投資信託だけで目標達成が見込める
質問者さんは現在、投資信託を約273万円お持ちです。
この投資信託を年利6%で運用できたと仮定すると、65歳の定年までの34年間で約1,980万円に成長すると期待できます。
つまり、現在の投資信託を持ち続けるだけで、目標の2,000万円にほぼ到達できる計算です。
追加の貯蓄や投資をしなくても達成できるとわかれば、とても心強いですね。
投資成功の鍵は『長期ホールド』
重要なのは、投資の基本を守ることです。
投資信託を成功させる鍵は「長期ホールド」。
全世界株や全米株といったオーソドックスで優良な商品をお持ちであれば、暴落が来ても売らずに持ち続けることが非常に大切です。
一時的な価格変動に惑わされず、運用を継続することで、長期的にはしっかりとしたリターンを得られる可能性が高まります。
これからも計画的に運用を続ければ、老後資金の備えは十分です。
焦らず、じっくりゆっくり取り組んでくださいね。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の約95%、中央値の約5.7倍です。
・現在保有している投資信託だけでも、優良な投資商品を買えていれば目標を達成できます。
・投資を成功させるためには、長期ホールドの姿勢を崩さないことが大切です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。