具がはみ出しすぎ!北海道初進出「ロピア」徹底調査で見えた“楽しさ”の秘密
札幌市にあるイトーヨーカドー屯田店が、24年の歴史に幕を閉じました。
その後、オープンするのが食生活♡♡(ラブラブ)ロピア。一体どんな店なのでしょうか?
安いだけじゃない!行って楽しいスーパー、ロピアの秘密に迫ります!
連載「じぶんごとニュース」
イトーヨーカドー屯田店の閉店後、11月にオープンする店こそが、北海道内初出店!
国内外に98店舗を展開する「食生活♡♡(ラブラブ)ロピア」。
徹底調査するべくやってきたのは、ロピアの旗艦店、神奈川県の小田原高田店です。
約1800平方メートルの広さに、約1万4千点もの商品が並びます。
平日の午前中でも、人気っぷりに驚きました。
さっそく人気の秘密を調査開始です。
鮮魚コーナーには他の店舗では見かけない、何とも豪快な巻き寿司が並んでいます。
さらに、大トロ、中トロ、赤身が一度に楽しめるブーメランという商品まで。
そして、総菜コーナーに行ってみると、目に飛び込んできたのは、ジューシーな肉ダネを2枚の皮で挟み込んだ巨大シューマイ。
たこ焼きの様に見えるのは、鶏団子にチーズを乗せてバーナーで炙った巨大つくねです。
鰻の蒲焼を丸ごと乗せたお寿司など、他では見かけない珍しい食品がずらっと並んでいます。
「ロピア」の名前の由来は「ロープライス」の「ユートピア」。
OICグループの広報担当は「客に買い物体験を通して楽しんでもらいたい、食のテーマパークを目指している」と話します。
そんな店内には、驚きがいっぱい!
買いものをもっと楽しく!コストは徹底削減!
菓子コーナーの頭上には、小型の列車が走行。
また、ポップはカラフルで分かりやすくユニーク、壁画は店ごとに異なるなど、楽しく買い物ができる店作りをしています。
そもそもロピアは、1971年に創業した精肉店が始まり。
1994年にスーパー業界に参入し、2024年2月期の売上高は4126億円で、2031年度にはグループ売上2兆円が目標です。
急成長の秘密は、ユニークな商品だけではありません。
安さ、種類の多さ、そして量の多さ。
常連のお客さんが口をそろえる魅力です。
トウモロコシは1本100円(税抜き)。ピザは1枚599円(税抜き)。
さらに精肉コーナーでは豚肉も鶏肉も…とにかく安い!
なぜ、こんなに安くできるのでしょうか?
特に精肉に関しては、一頭買いをする上に、精肉店から始まったノウハウでカット技術なども自社で持ち合わせていることが安さの要因だといいます。
大容量でまとめ買いを促し、そして、コスト削減。
ロピアがターゲットにしているのは、子どもが2人いる30~40代のファミリー層です。
レジを現金のみの支払いにすることで、カード会社に払う手数料を削減。
飲み物は常温販売で、冷蔵庫や電気代などを削減。
独自開発の買い物カートは、4つまでカゴを置くことができます。
100円を入れてカートを借り、定位置に戻せば100円が帰ってくる仕組みで、カートを整理する人件費を抑える徹底ぶりです。
「『低価格で高品質な物を客に楽しんでもらいたい』のと、『同じ商品ならより安く、同じ価格ならよりよい物』を提供して喜んでもらいたい」
さらに、利幅が大きなプライベートブランド商品も販売していて、「にんにくぽんず」や「うにしょうゆ」などが人気です。
普通は他社に生産を依頼するところ、ロピアは食品会社などをグループ化することで、独自性のある、お得な商品を開発できるのです。
そんなロピアには一風変わった独自のシステムがあります。
各売り場が「個人経営」
OICグループ 広報担当
「ロピアは商店街の集まりをイメージして欲しくて、各売り場にチーフがいて、どんな商品を仕入れて、どんな価格で売るのか経営をしている」
実はロピアの売り場は、青果、精肉、鮮魚、総菜、食品の5つで、各売り場には屋号が付いていて、まるで個人経営者のようになっています。
そしてチーフには、仕入れから値付け、パートの採用まで、あらゆる権限が与えられています。
「各部門が切磋琢磨することによって、『客をどう喜ばせようか』と、売り場の面白さにつながって、最終的には客の満足度につながっている」のだといいます。
北海道内での今後のロピアの展開ですが、イトーヨーカドー屯田店が7月28日に閉店し、ロピアが11月にオープンする予定です。
同じ建物内に、新商業施設「CiiNACiiNA(シーナシーナ)」が、8月29日オープン予定です。
また、福住店、琴似店は、2025年ゴールデンウイークごろから順次ロピアが開業予定で、5年で北海道内25店舗を目指すということです。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2024年7月29日)の情報に基づきます。