直江津港 テロ事件想定した対策訓練 6機関が対応確認
物流やエネルギー拠点になっている直江津港で、テロ事件を想定した訓練が4日行われ、県警や上越海上保安署などが対応の手順を確認しました。
訓練はサイバー攻撃によって直江津港の入港管理システムが改ざんされ、爆発物を持ったテロリストが乗る不審な船が入港した想定で行われました。参加したのは県警をはじめ、上越海上保安署、新潟税関支署、県直江津港湾事務所など6つの機関です。
はじめに、周囲の人を避難させた後、陸と海から不審な船の警戒にあたりました。
続いて船に乗り込み、テロリストを見つけますが、もみあいになり負傷します。
テロリストは逃げようと陸に上がりますが、待ち構えていた警察に取り押さえられました。
訓練ではケガ人を救急車に乗せたほか、テロリストの持ち物が爆発物の可能性があることから特殊な車両を使い回収にあたりました。
港へのサイバー攻撃は去年7月に名古屋港であり、物流に大きな支障が出ました。訓練はこれを踏まえて行われました。
上越警察署の田島邦康警備課長は「直江津は火力発電所、LNG基地がある国際港として注目されている。テロ対策に重点をおかなくてはならない。訓練では、それぞれの機関が準備、動き、業務を認識でき有意義だった」と振り返っていました。
関係者によりますと直江津港でサイバー攻撃のテロが起きたことはありませんが、セキュリティーを強化しているということです。