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相模原市 キャリア教育 発展段階へ 多様性絡め議論も

タウンニュース

キャリア教育の推進について話す藤田教授(左)と原晋教授

市内の小中学校に通う児童・生徒のキャリア教育充実へ向けた取り組みを議論する「相模原市キャリア教育推進委員会」が5月16日、市民会館で行われ、キャリア教育の普及を検証する調査活動やパンフレットを用いた発信活動の強化について話し合われた。

市が推進するキャリア教育の取り組みは、2020年に発表された「第2次相模原市教育振興計画」に基づき同年に始動。相模原市が目指す人物像「共に認め合い現在(いま)と未来を創る人」を掲げ、小中学生が将来、社会的・職業的な自立をするために必要な資質や能力を学校教育内で育むことを目的としている。昨年度までに土台作り、共有・協働をテーマに段階を踏み、将来を見据え義務教育9年間の学びを深める「小中一貫教育」の導入や、地域と学校が連携・協働して教育活動の充実を図る「コミュニティ・スクール」の設置、中学生の「職場体験支援事業」の充実などを推し進めてきた。

今年度から「改善・充実」をテーマに取り組む発展段階に入る。市がキャリア教育において重視する資質や能力の児童・生徒への浸透度をアンケートなどで調査する「アウトカム評価」を進める。合わせて、同委員会と協働している地域の人に理解を深めてもらおうと、パンフレットを作成し発信を強化していくという。

この日の協議会では、近年教育現場でも求められている「多様性」とキャリア教育を絡めた議論も行われた。同委員の藤田晃之教授(筑波大学人間系)は「児童・生徒が障害のある人や外国籍の人などと垣根なく接する機会を設けることが将来活躍できる人物を育てることになる」などと話した。

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