PayPayカードを装うフィッシングメールに注意 他社サービスと連携させる手口が確認される
QRコード決済サービス「PayPay」は6月20日、自社ホームページにて「PayPayカードを騙るフィッシングメールにご注意ください」と題する注意喚起を投稿しました。
PayPayカードからの請求メールを装い、他社サービスの連携画面に誘導して、第三者のアカウントとPayPayを不正に結びつけ、支払いをさせる手口が確認されているそうです。
こうした不審な請求メールを受信した場合や、フィッシングメールかどうか判断できない場合は、メールに記載されているリンク先を開かずに、PayPayカードの会員メニュ―から請求明細を確認するよう推奨されています。そこから、実際に請求が発生しているかどうかを確認できるそうです。
また、他社サービスとの連携状況はPayPayアプリの[アカウント]内、[外部サービス連携]から確認可能。心当たりのないサービス連携がある場合は、画面内右側の[解除する]をタップして、対象のサービスとの連携を解除してくださいと案内しています。
なお、現時点でPayPayならびにPayPayカードから、アカウント連携や支払い、送金・譲渡等のQRコードをメールで送信することはないとのこと。
「PayPayもしくはPayPayカードからのQRコードと騙ったメールを受信した場合は、メールに記載されたQRコードやリンク先は開かずに、そのまま削除してください」と再度の注意を呼びかけています。
本件に関しては、6月18日にあるPayPayユーザーがメールで届いたQRコードにアクセスしてしまい、金銭をだまし取られてしまうという事案が発生。SNS上で被害を報告し、関心を集めていました。
万が一不正な請求が発生していた場合は、補償制度が用意されています。もしも被害に遭ったとしても、諦めてしまう前に、一度窓口から相談してみるのが良いでしょう。そして、ユーザー側の自衛はもちろんのこと、サービス提供側も、認証の手続き等を複雑にする必要があると言えそうです。
<参考・引用>
PayPay「PayPayカードを騙るフィッシングメールにご注意ください」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025062007.html