海老フライ3本がそそり立つ!!行列必至の名店『たつや』で名物エビカレー丼を実食 神戸市
神戸市兵庫区の荒田公園そばにある『さぬきうどん 生そば たつや』は行列の絶えないお店として地元では有名。
筆者も通りかかるたびに「あ~、今日も並んでるなあ、、、」と入店をあきらめることが多いのですが、寒さのせいか店先に人がいない!これはチャンスとばかりに暖簾をくぐりました。
お目当てはずばり「エビカレー丼」!大きな海老フライがそそり立つ様は”映え”確定ビジュアルでSNSでも話題ですが、インスタなどない時代から老若男女に大人気のメニューなんです。
このお店の創業は平成元年。現オーナーである郡(こおり)正和さんのお父さまが立ち上げ、屋号の「たつや」はお父さまの名前なのだそう。
「父親は長田のだし製品の専門メーカー『辰巳食品』で長く働いていました。独立を決意し脱サラすると、知り合いの明石のそば屋で修業し、この店を開いたんです」と話す郡さん。料理における出汁への強いこだわりは、お父さまからしっかり受け継いでいるそうです。
カレーの味も、そば屋ならではの出汁ベース。数種類のかつおに、冬は昆布を足すなど季節や気温に合わせてブレンドを変えるのだとか。
メインの海老フライを揚げ油にイン!音を立てながら泡立つ様子と香ばしさにワクワクしていると、奥では大きな窯でセットのお蕎麦が湯がかれます。
フライ、カレー、そばの三位一体セットが完成。腹ペコだった筆者は3本のセットを注文しましたが、海老フライの数は1本から選べますよ。
これです!これこれ!丼からはみ出しながらそそり立つ海老フライたちに感無量。思わず「久しぶり♪」と声をかけます(心の中で)。
お箸でつまむとその大きさが伝わると思います。ずっしりとした重さに手がプルプル震えるほどなんです。
早速ぱくり。軽い衣がさくっと音を立てた後、中までぎっしり詰まったジューシーなエビが甘さと共に顔を出し、咀嚼しながらも頬がゆるんでしまいます。まさにほっぺが落ちる瞬間とはこのことだと実感。
次に卵黄をつぶすべくレンゲでちょいちょい。あれ、つぶれない。このハリのある黄身は宮崎のブランド卵「旨赤卵(うまからん)」のものだそうで、色味はオレンジに近く、濃厚な味わいがカレーに合うのだとか。
そして、同店のカレーには牛肉がゴロゴロと入っているのに驚き。訊くと、USビーフのロースから淡路牛のブリスケまで、黒毛和牛の切り落としと共にいろんな種類と部位を混ぜているそう。豊かな味わいたっぷりの高級ビーフカレーは、お蕎麦屋さんのそれとはレべチすぎます。
忘れてはいけないのは、たつやさんはお蕎麦屋さんであったこと。同店の”かえし”は醤油の香りや味を残しつつまろやかさもある”半返し”を採用。自慢の出汁と合わせバランスよく仕上がったつゆに、つるつる、しこしこ、噛むともっちり感のある冷たい麺を口に運べば、箸が止まらず一気にいけちゃいました。
ほぼ満席が続く同店ですが、回転が早いので並んでも比較的大丈夫!ですが並びたくない(筆者含む)人には、10時半のオープンと同時に入店するお客さんが食べ終わる11時から11時30分が狙い目だそう。お出かけのヒントにしてくださいね。
場所
さぬきうどん 生そば たつや
(神戸市兵庫区荒田町2丁目15-3)
営業時間
10:30~15:00
定休日
木曜日