100均アイテムをフル活用で潮干狩りに挑戦! 東京湾で天然ハマグリをゲット
2025年は三番瀬でハマグリが採れるとの情報をキャッチ。早速出かけてきました。また、最近の100均潮干狩りグッズの進化具合も気になっていたので、これもあわせて実践。結果は3~5cmが27個とまずまずの成果!当日の様子をレポートします。
100均グッズで潮干狩り
子供が小さく、筆者のお小遣いも微々たるものだった頃は、潮干狩りの道具は安い100均のものを買いそろえていました。そして潮干狩り初心者であった我が家族は、富津エリアの有料潮干狩り場に通っていました。
しかしそんな初心者時代は2年で終了。子供が幼稚園年長になってからは、江戸川の船宿による渡船、または陸路から牡蠣殻だらけの「玄人向け」のポイントに行くようになり、天然のアサリ、ホンビノス貝を採るように。
「よりたくさん、より大きく、より美味しいものを!」ということで、道具についてはホームセンターでより頑丈なものを買いそろえるようになっていました。特にサイズの大きいホンビノス貝の存在を知ってからというもの、我が家族にとっての潮干狩りはお遊びの一線を越えたからだと思われます。
最近は品質も高めに
しかし、最近の100均グッズはレベルが上がっており、釣具にしても「フツーに使えるぞ!」ということを昨年知ったし、何より潮干狩りって、ほとんどの道具は「これがなければ絶対にできない」というワケではありません。
極論は素手でもOK(危険なのでおすすめはできませんが)な狩猟なので、今回は検証も兼ねて100均グッズで潮干狩りをやってみることにしました。
クーラーボックス以外は100均
近所のダイソーに行き、クーラーボックス以外の潮干狩りに必要な小物類を調達。情報によると、ダイソーでは潮干狩りシーズンになると、熊手、シャベル、ネットが入ったそれ潮干狩り3点セットなるものが330円(税込)で売られているそうですが、海なし県埼玉の店舗には残念ながらそれはありませんでした。
というわけで個別に買うことにします。熊手、ネット(洗濯袋で代用)、ゴム軍手、シャベル、バケツ、電池(エアーポンプ用)。それにマテガイ用としてジョレン、ドレッシングボトル(塩入れ)、塩。
アサリ用の潮干狩りセットは660円(税込)、マテガイ用を入れても990円(税込)、ということで1,000円以内!米5kgが4,000円を超える物価高の現代にあって、凄まじいコスパの良さです。
良コスパと言えないものもあり
ただし、「これはどうかな?」と思ったもの2点。それは熊手とバケツ。熊手については金属の高騰が原因なのか、以前は鉄製のものが売られていたのですが、現在はプラスチック製に変わっていました。
また、バケツも貝と海水で満タンにしてしまったら、持ち上げたら取っ手が壊れてしまいそうな懸念もぬぐい切れません。
バケツは最悪ネットやクーラーボックスがあるのでいいとしても、熊手については念のため昔100均で買ったものを予備として持ち込むことにしました。かれこれ10年以上前に買ったものですが、今でも予備として持ち歩いている優秀なスーパーサブです。
渡船を利用しての潮干狩り
毎年この時期に潮干狩り渡船をスタートさせるたかはし遊船のHPを拝見したところ、「試し掘りにてハマグリが採れた」と書かれていたことから、2025年初潮干狩りは渡船を利用することに決定。
雨予報ということもあり、当日は12人(うち女性3人、子供1人)と少人数での渡船となりました。女性3人、トイレ付きの船ということで安心ですよね。
天然のハマグリが採れる
出船前に高橋店主さんからお話を伺った所、HPに書いてあった通り、今年はまだアサリは粒が小さいけど、かわりにハマグリが採れるよ、とのこと。無論ハマグリは天然もの。期待が膨らみます。
注意事項としては、柄の長い熊手やシャベルは禁止、3cm以下のハマグリはリリース、とのこと。
ポイントは陸続きなので歩いても行ける「江戸川河口西側の干潟」なのですが、このエリアは駅やコインパーキングから遠いので、万が一のことも考えて、今回は「トイレ付き」の船で行くラクチン潮干狩りを選択しました。
100均の道具でハマグリを採る
100均の道具で高級品である江戸前天然ハマグリを採る。「何だか面白い展開だな」なんて思うのも束の間、やはりプラスチック製の熊手に一抹の不安が。とはいえ、考えもしょうがないのでとりあえずこれでやっている。
あっちでガリガリ、こっちでガリガリやっていると、「こつん」という感触が! 開始数分で1個目のハマグリをゲットしました。うん、イケる!
ポイントは砂地で、ハマグリは5cm位の浅い所にいるようなので、何とかこの100均熊手で広く浅く掘り続けます。アサリやホンビノス貝のように、1つ見つけるとその周辺に多く固まっているわけではないけど、1つ見つけると、近くにもう1個、2個とある可能性が高いので、その周辺はとくに入念に。
熊手は鉄製が良い
1時間が経過。当初の予想を覆し、ダイソーの熊手は強度的には問題はありませんでした。
しかし、プラスチック製ということで爪に弾力があり、これによって、柔らかい竿でコマセを出し続けたかの如く手に疲労が蓄積されていったこと、また爪が貝に当たった時の感度も、柔らかめの竿でカワハギ釣りをやったかの如くイマイチだったことから、ここで昔(10年位前)、どこかの100均にて買った鉄製の熊手に変更。
うんうん、この方が手首への負担も少ないし、感度については間違いなく高いです。やっぱり潮干狩りに使う熊手は鉄製がいいかな。
どれくらいのハマグリが採れた?
この日は大潮とはいえ、大きく潮が引く新月ではなく満月の大潮。しかも、やや南風が吹いていたため、潮の引きはイマイチということで、潮干狩りができた時間は3時間弱。条件的にはあまり良いとはいえない日でした。
しかしそれでもお持ち帰りサイズの天然ハマグリ27個はお土産として十分だし、何より楽しめたし、そしてアラフィフ筆者の腰と右手が限界でした(汗)。
100均グッズの検証
この日は雨模様ということもあり、塩が濡れてしまってやりにくいであろう「マテガイ採り」は検証しなかったのですが、100均のジョレンとドレッシングボトルは問題なく使えそう。
ただし、ダイソーで売っていた塩(伯方の塩)は、100円で200gということでコスパは悪いです。通常の塩(伯方でない塩?)はスーパーで1kg100円前後にて購入可能なので、塩はこちらの方がおすすめ。
また、アサリ(ハマグリ)狙いの潮干狩りグッズについては、プラスチック製の熊手以外は問題なく使える印象。当初懸念したバケツについても、水満タンに入れて持ち上げたところ、完全に安心できる、というワケではありませんでしたが、一応大丈夫でした。
ただし、劣化のスピードについては現時点で何とも言えないので、他の道具含め、個人的にはシーズンごとに買い替えた方が無難かな、と思います。
鉄製の熊手も売っていた
後日、セリアに行ってみた所、爪3本ながら鉄製の熊手が売っていました。牡蠣殻が多い岩礁地帯で使うには心もとない爪3本仕様ですが、砂地の横浜海の公園や有料潮干狩り場なら大いに活躍できそう。
また、プラスチック製のダイソー熊手も、安全面という意味では、小さな子供に持たせておくには安心、といった印象を受けました。目的とお財布の中身?にあわせて、使い分けてみてください。
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>