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西丹沢地区 動物を里山から奥山へ 猟師が「どんぐりの木」植樹

タウンニュース

動物を奥山に戻したいと豊田会長

西丹沢地区(山北町)で狩猟を行う民間グループの豊猟会(豊田里己会長)は3月22・23日、「動物のすめる森をつくろう」と、共和地区財産区にクヌギとクルミの苗木1510本を植樹した。

山北町で狩猟ができる場所は2カ所あり、一つが町が管理する三保猟区・世附猟区(10月中旬〜3月中旬)。もう一つが財産区や個人などが所有する山にある狩猟可能区域で、豊猟会はこの可能区域で活動する。

ここ数年、エサ不足により、シカやイノシシ、クマなどが山奥から人が暮らす里山に下りてきて、畑の作物などを荒らすケースが増えている。豊田会長は「動物がすむ山奥の開発が進み、ドングリやクルミなどが減っています。まず、エサとなる木を増やす必要があります」と話す。

苗木1510本

エサを増やすために行われた植樹は会員に加え、SNSで公募した全国の猟師仲間ら総勢80人が参加した。杉本一名誉会長が育てた苗木には、植樹者の名札を付け、共和地区財産区(大野山周辺)に、クヌギ1400本とクルミ110本を植樹した。今後は定期的に下草刈りなどを行っていく。豊田会長によると猟師主導でこうした森林保護を行うのは全国的にも珍しいという。「多くの人の参加に感謝します。猟師が整備する森づくりの元年。今後、10年間は活動を続けていきたい」と話す。

西丹沢地区は都会から近く、良質な猟場として猟師仲間から知られる。豊猟会は創部38年目の狩猟グループ。山北町に加え、都内など遠方からも30人が加盟する。

80人で手分けして植樹した

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