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より強く、よりエモく。4月5日(土)開幕! クラシック音楽をテーマにしたTVアニメ『クラシック★スターズ』第1話・第2話先行上映に内田雄馬さん、伊東健人さん、安部瞬さん、石毛翔弥さんが登場 トークショーレポート

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年3月9日(日)、新宿ピカデリーにてTVアニメ『クラシック★スターズ』の第1話・第2話先行上映&キャストトークショーが開催され、内田雄馬さん(ベートーヴェン役)、伊東健人さん(モーツァルト役)、安部瞬さん(ショパン役)、石毛翔弥さん(リスト役)が登壇。作品に関するトークで大いに盛り上がりました。

2025年3月9日(日)、新宿ピカデリーにてTVアニメ『クラシック★スターズ』の第1話・第2話先行上映&キャストトークショーが開催されました。登壇したのは、ベートーヴェン役の内田雄馬さん、モーツァルト役の伊東健人さん、ショパン役の安部瞬さん、リスト役の石毛翔弥さんの4名。司会は音楽プロデューサー/音楽評論家の冨田明宏さんです。約1時間に渡り、クラシック音楽をモチーフにした本作の魅力を熱弁。会場は終始盛り上がりました。

 

 

【写真】春アニメ『クラ★スタ』の魅力を内田雄馬・伊東健人・安部瞬・石毛翔弥ら声優陣が語る

豪華キャストがキャラクターカラーを取り入れたスーツ姿で登場

上映会の余韻が残る中、キャスト陣はそれぞれのキャラクターカラーを取り入れたジャケットスタイルで登場。荘厳なBGMが流れる中、イベントがスタートしました。まずは内田さんが「ベートーヴェン役の内田雄馬です、聞き間違いではございません。ベートーヴェン役の……」と、ユーモアたっぷりに自己紹介すると、伊東さんもそれに続き、会場は笑いに包まれました。

安部さんは「こういったイベントに初めて出演させていただくので緊張していますが、今日はとても楽しみにしていました!」と素直な心境を語り、石毛さんは「“聞き間違いではございません”と言いたかったのですが……」と恐縮しつつ自己紹介をしてくださいました。

 

 
本作はクラシック音楽を通して企画を発信する世界「クラシック★バース」のコンテンツで、偉大な音楽家たちの「ギフト(才能)」を体内に移植された少年が仲間たちと出会い、音楽の魅力に触れながら、コンテストでの優勝を目指す姿を描いたオリジナルアニメーション。UNISON(アリア・エンターテインメントのオリジナルコンテンツ制作ブランド)とキングレコードが原作を手掛け、音楽はElements Gardenが、アニメーション制作はプラチナビジョンが担当しています。

和気あいあいとしたキャストたち。2話の展開について、キャスト同士でツッコミを入れ合い、笑いが起こる場面もありました。『クラシック★スターズ』の収録はすでに昨年終了しているとのこと。

イベントでは、内田さんが「『クラシック★スターズ』というタイトルから、どのような作品を想像していましたか?」と問いかけます。「キャラクター名を見て、シリアスな作品だと思っていた方もいるのではないかと思います」とコメント。

安部さんも「設定資料を見た感じだと、ギフト(才能)を移植……? べートーヴェン? ショパン? とどんな話なんだろう?と思っていました。でもはじまってみると、音楽のシーンが要所要所であり、それがフックになっています」と、“音楽 ( エモージョン ) と VR空間 ( ビジュアライズ ) が織りなす奇跡のシンフォニー”についても語りました。

「思ったよりも肩肘を張らずに観てもいい作品なんだ、ということが伝わったのではないでしょうか」「話の根幹には深いところがある、というのも伝わったんじゃないかなと」と切り出したのは伊東さん。石毛さんいわく、この後の話数で物語が深掘りされていくそう。

 

 
続いて、それぞれのキャラクターについて語ります。内田さん演じるベートーヴェンは、『運命を動かす男』。高校ボクシング界の新星として期待されていましたが、試合中に負ったケガをきっかけに、ベートーヴェンのギフトへの適合性を見出され、私立グロリア学園に編入することに。基本的には無邪気でおおらかだが、ややケンカっ早いところも。感性で動くタイプ。

「とても熱い男で、一本気なキャラクター。ボクシングに対する想いが強く、自分が“ベートーヴェン”と呼ばれることに戸惑いながらも成長していきます」と語りました。伊東さんは「ベートーヴェンとモーツァルトは対を成すキャラクターで、180度違うポイントが散りばめられています」と分析。「2話時点では互いを認めている部分もありつつ、人間的にはまだ認め合っていない」などと語りました。

その伊東さんが演じるモーツァルトは『運命に翻弄されるクールなカリスマ』。幼少からクラシック音楽を愛し、現在は作曲の才能を発揮。私立グロリア学園に通う側ら、天才的な音楽の才能と類まれな容姿を買われ、新人アーティストとしても活動中です。「幼少期から音楽に向き合っている、史実上のモーツァルトと重なるところがあります。音楽が大好きだけど、自分の中の正義が強みでもあり、弱点でもある」と、生真面目で努力家でもありますが、融通が利かない一面について語りました。

「自分がしっかりしているからこそ、他者の奔放さを気にするのかもしれませんね」と石毛さん。内田さんはセリフにいろいろな音楽用語が登場することに言及。「知らない用語はぜひ調べて欲しいです。クラシックをあまり聴いていない人が知るきっかけになれば良いなと想いながらセリフを発していました」と伊東さん。

ちなみに、モーツァルトが歌う「Kissとナハトムジーク」は、オーディションの課題曲だったそうで、難易度の高さのあまり、「やばい曲きたよ!」と声優業界内でも話題になったとか。「Kissとナハトムジーク」は、クラシックの名曲「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」とモーツァルトのクラシック音楽を愛する想いが調和した爽やかなミディアムナンバー。原曲のキーを変えたくなかったというこだわりについても語りました。

 

 
安部さん演じるショパンは『リズミカルにシニカルな迷える子羊』。幼い頃よりピアノの才能を発揮し、将来を嘱望されて私立グロリア学園に入学。ヒップホップのミュージックシーンでも芸能活動を行なっており、身体能力も高く、アクロバティックなダンスも得意とする。可愛いルックスに似合わず毒舌家、でも「柔らかさも持ち合わせていて、なんだかんだ周りの人たちのお世話をする姿も見られるかもしれません」と安部さん。話数を重ねるごとに“リズミカルにシニカルな迷える子羊”感が出てくるかも……?とのこと。

そのショパンとペアになることの多いのがリストです。石毛さん演じるリストは、『愛に哀を秘めたフェミニスト』。伝統芸能の家に生まれ、女形としての表現力は超高校生級。モデルとしても活動中。男女を問わず距離感の近いお調子者に見えるが、実は気配り屋。見た目に反して男気も強く、約束や責任などを守ることに強くこだわる一面もあり、「母性と男気を併せ持つキャラクター。演じれば演じるほど“かわいい人”だと感じました」と石毛さん。

さらに、ショパンとの関係性について「歴史上でも友人だった二人ですが、作中でもその関係が見えてくるのが楽しみです」と述べました。実は抱えているものは人一倍重いかも……?とのこと。安部さんは「ママみと言いますか。性別を限定する言葉にはなってしまうので、表現が難しいのですが、すごく包容力があるキャラクター」と評しました。

 

 

浪川さんの存在感の大きさ

本作には、他にも個性的なキャラクターが勢揃い。キーを握っていそうなキャラクター・音楽科教員の三原木逢生(CV.浪川大輔さん)、さらに第2話までの時点ではまだ謎につつまれていたバンド「Dis=Cord(ディスコード)」の、もうひとりの“ベートーヴェン”であるロスト・ベートーヴェン(CV.八代拓さん)、ロスト・ヴィヴァルディ(CV.佐藤拓也さん)、ロスト・シューマン(CV.村瀬歩さん)。

現場の雰囲気について話が及ぶと、「浪川さんが一人ずつ話しかけてくれるんですよ」と内田さん。特に安部さんは初のメインキャストでのアニメ出演とあって緊張をされていたそうですが「本当に優しい先輩方ばかりで。その姿から学ぶことも多かったです。見守ってくれる温かさを感じていました」。“浪川さん”の話題となると客席からクスクスと笑い声が響き、内田さんや伊東さんが「なぜ笑っているんですか……?」とすかさずツッコミを入れる場面も(「普段から伝説的なエピソードがありますから」とフォローする冨田さん)。

 

 
伊東さんは「安部 瞬くんの緊張を察したのか、浪川さんがテストが終わったあとに“1回も噛んでないじゃん”って声を掛けに来てくれていたんですよね。外から聞いていたらふざけた語調に聞こえるかもしれないんですが、その一言がめちゃくちゃありがたいですよね。」と浪川さんが先生のような眼差しで接してくれたことを絶賛。

続けて内田さんは、「このバランスの中に浪川さんがいらっしゃるというのがすごく大きいことなんです。キャストの組み合わせが絶妙で、すごく良い収録現場でした」と振り返りました。すると伊東さんが「座長は内田雄馬さんですしね、やっぱり」と返し、それを聞いた内田さんは「座長が内田雄馬なんですか!?」と驚いた様子でリアクション。キャスト同士の掛け合いに会場に笑いが起こります。

その一方、「座長が内田雄馬ってなんてありがたいんだ、と感じる瞬間がありました」としみじみとした様子で伊東さん。さらに「最終話のアフレコ後、ハイタッチを求めてくれたこともすごく嬉しかった」と言うと「えっ、なんかはずかしい(笑)。そういえば、とっと(伊東さん)とここまでガッツリと、コンビとして組んだのは初めてで。そういう意味でも、我々の中でもドラマがありました。一緒に作品を作れるって運というか、縁というか。このひとと一緒なら、どうやって作っていけるかな?と考えることもあります。すごく楽しかったです」と、感慨深い表情を浮かべました。

 

本作を彩る音楽について

キャスト陣のやりとりからも、和気あいあいとした収録現場の様子がうかがえたところで、本作の音楽のお話へ。オープニングテーマは内田さんの「シンギュラリスト」。内田雄馬名義では初となる音楽制作ブランドElements Gardenが楽曲をプロデュースしています。“シンギュラリティー”という意味合いがタイトルに込められていると明かし、音楽やいろいろなものが進化していく中でも、自分の手で前向きなパワーや、何かを掴み取っていく意思をテーマにしたと言います。

「上松さんと作品でご一緒させていただく機会はあったのですが、今回はじめて内田雄馬名義の曲を作っていただきました。上松さんのサウンドってものすごくパワフルで、なによりも耳に残る。気づいたら口ずさんでしまうんだけど、いざ収録するとやたら難しい(笑)。キャッチーさと難易度が合ってないっていう」

そう語ると、伊東さんが「でも、それって信頼感ありきだと思うんですよ。内田雄馬ならこれくらいいけるだろうということで、こういう曲を書こうと思われたのだろうなと。上松さんと内田雄馬との掛け算がバッチリハマってる」と、そのパワフルな歌唱力を熱弁し、安部さんと石毛さんの二人も深く頷くと、「せ、宣伝の方?」と照れる内田さんでした。

 

 
エンディングテーマは本日のキャスト4人によるGran★MyStarの「BEYOND★CLASSIC」。作曲クレジットがすごいことになっています、と冨田さん(作詞:上松範康(Elements Garden)、作曲:Ludwig van Beethoven/Wolfgang Amadeus Mozart/Frédéric François Chopin/Franz Liszt/上松範康(Elements Garden)、編曲:藤間 仁(Elements Garden))。偉人たちが残してきた名曲フレーズが散りばめられています。

伊東さんはエンディングテーマについて、「熱さがありつつ、世界観が壮大です。この作品にはたまに笑えるシーンもありますが、物語の根底には重みがあり、その空気感が楽曲によく表れていると感じました」と解説。さらに、「かなりおどろおどろしい部分もありますし、この作品がどこへ向かうのか……? ミステリー的な要素を含んでいるのでは?と想像しながら聴くことが聴けるんじゃないかなと思っています。また、アニメーションのテーマソングだからこそ、答え合わせができるところがあると思うんです。エンディングも、ぜひ毎話欠かさずに聴いてほしいです」と楽曲をより楽しむヒントを教えてくれました。

安部さんは「この4人のグループは全員がボーカリストなんです。4人の声がひとつになったとき、どうなるんだろう?とレコーディングのときに思っていましたが、すごくまとまりのある仕上がりになったと思います」とコメント。「ひとつの声としてしっかりと調和しているのに、それぞれのキャラクターの声としても感じられる、不思議な仕上がりになっています。ショパンだと思えばショパンに聴こえ、モーツァルトだと思えばモーツァルトに聴こえる。でも、一本の声として調和しているんです」と、その独特な仕上がりを説明しました。

それに頷いたのが石毛さん。「アニメ本編の収録を終えてからレコーディングをしたので、演者側にもより一層のまとまりがあったように思います」と振り返りました。

 

 
さらに、「冒頭の“共鳴の福音-Gospel-”という部分は、ショパンとリストは一番低音パートを担当していました。ショパンが低音担当なんだと驚きましたが、それがすごく心地よい響きになっていました」と安部さん。

内田さんは「4人で歌うということもあって、どう混ざり合うのかが重要でした。ハーモニーは音楽の大切な要素ですし、本作を象徴的なものだと思っています。だからこそ、ハーモニーの作り方には特にこだわりました。みんなの感情を浴びるようにして取り組めたのが良かったです」と、楽曲への想いを語りました。

また、キャラクターそれぞれが歌う挿入歌についての話題も挙がり、その難易度の高さにキャスト陣が盛り上がる場面もありました。楽曲のキーや歌唱スタイルについて語り合う中で、それぞれが感じた挑戦や工夫について言及。現在、キャラクターソングはリリックビデオが公開中です。

 

エモるを流行語に

大盛況の中、あっという間に終了の時刻に。イベントは、キャスト陣からのメッセージで締めくくられました。

石毛さん「収録自体は1年前だったので、ついに公開が近づいてきて嬉しく思っております。クラシックを題材とした物語ということで、敷居が高そうな印象があるかもしれませんが、誰もが知るクラシックの名曲がたくさん散りばめられています。4月5日からの放送を楽しみに、そして応援いただければ幸いです」

安部さん「今日に向けて、いろいろな方が準備をしてくださり、そして皆さんが楽しみに待っていてくださって。いよいよ、もうすぐ始まります。ついにその時がきたんだなと、自分もワクワクしています。これから一緒に世界をエモらせていきましょう!」

伊東さん「観ていただいて分かると思うのですが、完全に実況向きの作品です。リアタイで観たほうが絶対に面白いです! 我々も4月からの放送に向けて、宣伝だったり、取材をうけたりしています。頑張れることは頑張りつつ、ぜひ皆さんにもオンエアを見ていただき、2話までを先に観ていただいた方にもぜひ盛り上げてもらいたいです。これから一丸となって、盛り上がっていけたらと思います。これから先も宜しくお願いします」

 

 
内田さん「何も考えずに、誰かと観ても、ひとりで観ても、楽しめる作品だと思います。どんな見方をしても、面白かったな、と思える作品なんじゃないかなと。音楽の持つパワーって本当にすごいと思うのですけども……上松さんたちと作った今回のこの作品は、皆さんに元気を届けられるような、そういうパワーのある音楽で彩られています。放送を楽しんでいただきつつ、もしよろしければ……! ぜひその感想に、“#エモる”や“#クラスタ”をつけて盛り上がって欲しいです!」

作中のエモるを2025年に流行らせたいと提案するなど、最後まで和やかなムードのイベントとなりました。

TVアニメ『クラシック★スターズ』は2025年4月5日よりTOKYO MX・BS11にて放送スタート。内田さんが歌うオープニングテーマは「シンギュラリスト」は4月2日にシングルとしてリリース、本日のキャスト4人によるGran★MyStarの「BEYOND★CLASSIC」は、Character Song Mini Album『BEYOND★CLASSIC』は、5月21日(水)に発売予定です。

アニメイトタイムズでは今後、インタビューもお届け予定です。お楽しみに!

 
文・逆井マリ

 

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