【声グラ独占カットあり】みんなで一緒にお祝い!夏川椎菜さんの誕生日に開催されたた『夏川椎菜 Revenge Live “re-2nd”』東京公演2日目昼の部の模様をレポ―ト!
2020年冬から21年夏にかけて開催された「夏川椎菜Zepp Live Tour 2020-2021 Pre-2nd」。コロナ禍真っ只中の当時、多くの制限のなかで実施されたこのツアーのリベンジを果たすべく、“re-2nd”と題したライブが行われた。今回レポートする東京公演2日目は夏川さんの誕生日当日の7月18日! 夏川さんも、会場に集まったヒヨコ群も、最高に熱く盛り上がった。
3年前には聴くことのできなかった大歓声が会場全体を包み込む
夏川さん自身にとって初の生バンドを従えてのライブとなった、3年前の“Pre-2nd”ツアー。さまざまな制限が設けられたなか、それでもそのときできる最大のパワーをみんなが振り絞り、ツアーは大成功のうちに幕を下ろした。あれから2ndツアー、3rdツアーを経てもなお、夏川さんの心のうちにはどこかあの夏の忘れ物があったのだろうか。最新曲を除いて“Pre-2nd”とまったく同じセットリストで送るリベンジライブを大阪・Zepp Namba、東京・Zepp Shinjukuの2か所で開催。7月15日の大阪公演、17日の東京公演1日目を経て迎えた18日東京公演2日目の昼の部は3公演目とは思えないほど、また、夜の部が残っていることを考えていないかのような全力ぶりをオープニングから発揮していた。
1曲目は夏川さんとヒヨコ群のアンセムともいうべき「イエローフラッグ」。激しいイントロと共に仁王立ちで登場した夏川さんが「ヒヨコ群諸君、逆襲の用意はいいかー!?」と呼びかけると、場内を埋め尽くしたヒヨコ群からはウワーッと大きな歓声が巻き起こる。その力強い叫びも、拳を振り上げながらの「オーオーオーオー」の歌声も、“Pre-2nd”の時点では実際に聴くことが叶わなかったものだ。そんな魂のぶつかり合いは「RUNNY NOSE」でさらに激しくなり、「ロジックルーパー」では一転してにこやかな笑顔を見せる夏川さん。「ラブリルブラ」のイントロでは「さすがだね! 元気だね!」とヒヨコ群のパワーに感心しつつ、「じゃあ、そのまま次の曲いくよ!」とさらに高いテンションまで引き上げていく。間奏では「今日お誕生日の人いるかな? ナンちゃんも!」と呼びかけ、「それじゃあ、みんなでお祝いするよ」と、全員で声を合わせて「ハッピーバースデー!!」と叫ぶ場面も。
「皆様ご存じの通り、本日で28ちゃいになりました。モンスター的なところでいうと、そろそろ進化してもおかしくない。そんな年齢になりました。今年もよろしくお願いします」と、最初のMCで改めて挨拶する夏川さん。ライブを支える頼もしいサポートバンド“ヒヨコ労働組合”との軽快なトークをはさんで、「それではさっそく、次はみんなで一緒に踊りましょう!」と「フワリ、コロリ、カラン、コロン」から始まる次のブロックに突入する。そこから一気に4曲を歌い終えたところで、「ナンちゃん、かっこよかった!」という声も客席から上がっていた。
小さな一歩、小さな前進が、大きな変化につながる大事なものになる
中盤のMCで夏川さんは“Pre-2nd”ツアーを振り返りつつ、当時から現在に至るまでのヒヨコ群との関係性の変化について語る。「“Pre-2nd”のときは幕が上がるまで本当に待っていてくれるかな?みたいな不安があったんだけど、今や私とヒヨコ群たちとの間にはそんな心配はご無用というか、絶対待っていてくれているなってわかっているので、安心感がすごいです。本当に素敵な環境でずっとライブをやらせてもらっていて、うれしいなと思います。私に自信をくれてありがとう!!」と感謝の思いを叫びつつ、「次に歌う曲はまだ自信という言葉すら口に出すのもおこがましいと思っていた、子鹿のようなときに書いていただいた曲です」と曲フリをしてデビュー曲「グループフルーツムーン」を歌う。ここのブロックは少ししっとりとした、落ち着いた雰囲気となっていたが、とんでもない事件が夏川さんを待ち受けていた。実は「グループフルーツムーン」で1か所、歌詞を飛ばしてしまっていた夏川さん。「今まで飛んだことのない歌詞、飛んじゃったんだけど」と、MCに入った途端に落ち込んで、涙を流すようなしぐさをしてみせるが、これはまだ悲劇の序章に過ぎなかった……。「すごく恥ずかしいから黙っていてほしいんだけど、代わりにアカペラで歌うから」と改めて「グループフルーツムーン」を歌い出すが、ここでもやっぱりうまくいかず、気を取り直してしっかり歌いきったところで歌詞の「嘘って言ってよ」の部分を「嘘って言ってくれよ!!」と大絶叫。28歳最初のステージでまさかのハプニングとなったが、無事にリベンジ成功してライブはラストスパートへ向かっていく。
本編最後のブロックは熱い曲や激しい曲の連打となり、このライブで唯一の新曲となる最新シングル「シャドウボクサー」もここで披露。ラストの「アンチテーゼ」まで6曲を全身全霊で駆け抜けて、リベンジライブは大盛況のうちにフィニッシュとなった。
アンコールのMCでは「そういえば私、今日誕生日なのよ。証拠を撮っておこうと思って」とスマホを取り出し、ヒヨコ群に「夏川椎菜さん、お誕生日おめでとう!」と言ってもらうようにお願いする。その様子を撮影した動画は夏川さんがYouTubeで配信している自主ラジオ『夏川椎菜の#ヒヨコ群集合!』で公開されているので、気になる人はぜひチェックしてみてほしい。
「こんなにたくさんの人に(おめでとうを)言ってもらえるなんて幸せ者ですね。ありがとうございます」とヒヨコ群への感謝を口にして、今回のライブを振り返る夏川さん。「今回リベンジライブをやるときに、みんなが悔しい思いをしたからという思いはもちろんあったけれども、大きく見たら停滞にも見えるというか、『また同じセトリやっとるわ』みたいなふうに思われちゃうかなというのもあったんです。でも、今はやってよかったなというか、この小さな一歩、この小さな前進がのちのち振り返ったら、ヒヨコ群にとっても夏川椎菜にとってもすごく大きな変化につながる大事なものになっているんじゃないかなと思いました。これからも夏川はすごく小さな、地道な、前進なのか後退なのかわからないことをやるかもしれませんが、間違いなく進んではいると思いますので、一緒に進んでくれますか? ちょっとずつ進むことで皆さんもちょっとずつニワトリになるかもしれないから、ニワトリになるその日まで夏川椎菜を応援していてください!」と、笑顔いっぱいで最後の曲「クラクトリトルプライド」へ――。万感の思いを込めて熱唱し、曲の終わりには感無量の表情を浮かべて拳を突き上げる夏川さんの姿でリベンジの幕は下ろされた。
【SET LIST】
1.イエローフラッグ
2.RUNNY NOSE
3.ロジックルーパー
4.ラブリルブラ
5.フワリ、コロリ、カラン、コロン
6.That’s All Right!
7.ナイモノバカリ
8.チアミーチアユー
9.グレープフルーツムーン
10.HIRAETH
11.グルグルオブラート
12.キミトグライド
13.ワルモノウィル
14.シマエバイイ
15.シャドウボクサー
16.ステテクレバー
17.キタイダイ
18.アンチテーゼ
<アンコール>
19.パレイド
20.ファーストプロット
21.クラクトリトルプライド
Profile
夏川椎菜(なつかわしいな)●7月18日生まれ。ミュージックレイン所属。主な出演作はアニメ『響け!ユーフォニアム3』(釜屋すずめ)、『アイドルマスター ミリオンライブ!』(望月杏奈)、『ヒロインたるもの!~嫌われヒロインと内緒のお仕事~』(成海萌奈)ほか。
Information
夏川椎菜 オフィシャルサイト
https://www.natsukawashiina.jp/
夏川椎菜 Official YouTube Channel
https://www.youtube.com/@Shiina-Natsukawa
夏川椎菜 公式X:https://x.com/Natsukawa_Staff
▼Staff
取材・文/仲上佳克