北海道だけ!冬の歩行者用「砂箱」の深ーい味わい…ツルツル路面を救うのはあなたなんです!【冬も大好き#9】
こんにちは!札幌市を拠点に、冬の暮らし全般に関する様々な調査・発信を行っている「ウインターライフ推進協議会」です。
私たちは、北海道に住む皆さん、そして北海道を訪れる観光客の皆さんに、安全・安心・快適に冬を過ごしていただきたい…こんな思いを胸に日々活動しています!
今回は、身近なのに、意外と使ったことがない…「砂箱」をテーマに、「ウインターライフ推進協議会」・金田安弘(ニックネーム:やすシニア)がお伝えします!
砂箱は冬道を安全に歩くための北海道独自の必須アイテム!
坂道で車がスリップしないように砂をまくための砂箱は、実は雪国であればよく見かけます。
でも、歩行者が滑って転ばないために置かれている砂箱は、私が調べた限りでは北海道だけです。知っていましたか?
では、なぜ北海道だけ歩行者用の砂箱があるのでしょう?
理由は簡単。
北海道が本州に比べて寒いからです。
本州の歩道は湿雪やシャーベットが多いですが、寒い北海道では水が凍って、固く締まった圧雪やアイスバーンになることが普通です。
いわゆる”つるつる路面”です。
歩道は車道ほど頻繁に除雪車が入りませんから、滑りやすい圧雪やアイスバーンができてしまうと、もうお手上げ。
そんな時、砂をまくことで冬道を滑らないようにすることができるのです。
冬道にまく”砂”、実際は砂というよりは細かい砂利に近いんですが、一度、冬道を滑らなくする砂の力を知ってしまうと、これほど頼りになるものはありません!
私はいつも、砂がまかれているところを選んで歩いていますが、これも冬道で転倒事故に遭わないための一つのコツです!
砂箱の世界は、味わい深い…!
砂箱とひとくちに言っても、その姿、形は色々です。
ご当地キャラクター(札幌市東区のタッピー)や、ウシ、リス、アザラシなど愛らしい動物を模した砂箱もあります。
素材もプラスチック製、木製、金属製など様々。
私のイチオシはパンダの砂箱です。
大きなお腹の中に砂袋が入っていて、とぼけたパンダの顔を見ながら横を通るたびにホッコリしてしまいます(札幌市厚別区にありますよ!)。
札幌市内、さらに北海道各地には、色々な砂箱がたくさんあります。
砂箱を探しながらの街歩きなんてどうでしょう?
皆さん、探してみてください!
ウインターライフ協議会ではみなさんが見つけてくれた砂箱たちをずらっと見ることができる「砂箱写真館」を展開中!のぞいてみて、是非皆さんのお気に入りの投稿もお待ちしています!
砂箱の砂は誰でも使える!つまり…まくのはあなたなんです!
砂箱の砂は誰でも自由に使えるということは意外に知られていません。
砂は専門の方がまくものだと思っている方はいませんか?
砂箱がいくらりっぱでも、砂が使われなくては意味がありません。
宝の持ち腐れ!
目を引くような色々な形の砂箱には、冬道での転倒事故を少しでもなくしたいという思いが込められているのです。
北海道に住んでいるけど、砂箱の砂は誰かがまいてくれるだろうと思っているあなた!
一度、砂箱から砂袋を取りだして砂をまいてみませんか?
雪まつり見物などで北海道に観光で来たあなた!
旅の思い出のひとつとして砂をまいてみませんか?
砂をまくことで自分が転ばないためだけでなく、みんなが転ばないようにすることができます。
「One for All, All for One」はラグビーの精神ですけど、砂まきも気持ちは一緒。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」です。
みんなで砂をまいて転倒事故を少しでも減らしましょう!
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連載「冬の安全・安心・快適なくらしをお届け!だって冬がすきなんだもん♡」
文・「ウインターライフ推進協議会」・金田安弘(ニックネーム:やすシニア)
編集:Sitakke編集部あい