「ONE PIECE」実写版クロコダイル役、尾田栄一郎と解釈を語り合う ─ 「傷ができた経緯、義手をフックにした理由、海賊ではなくマフィアのボスになった理由」
の実写版「ONE PIECE」シーズン2でクロコダイル役を演じるジョー・マンガニエロが、漫画では語られていないクロコダイルの過去について、原作者の尾田栄一郎と話し合ったことを米に明かしている。
クロコダイルは、身体を砂に変えることができる“スナスナの実”の能力者で、犯罪組織バロックワークスのボス“Mr.0”として登場する。顔の中心を横断するような傷と、左腕の大きな金色のフックが印象的で、まさにラスボスといった風貌だ。
演じるマンガニエロは、「(クロコダイルは)腕を一本失っています。原作には他にも四肢を失ったキャラクターがいて、彼らがそうなった理由には共通点がある」と分析する。「そこで僕は考えました。“じゃあ、クロコダイルはどうやって腕を失ったんだろうか?”」。
マンガニエロが指摘したように、シャンクスはルフィを守るために片腕を、ゼフはサンジを救うため片足を失ったなど、作中でバックストーリーが明かされているキャラクターは多い。一方、クロコダイルは現在も原作に登場しているにもかかわらず、傷やフックにまつわる過去は明かされておらず、「白ひげにやられたのでは?」といったファンの考察が広がるばかりだ。
クロコダイルというキャラクターをより深く理解するため、マンガニエロは“生みの親”である尾田栄一郎と話す機会を得たという。
「漫画でもアニメでも、このキャラクターについて説明されていないことがあります。だから僕は、自分の考察を尾田先生に話す機会をいただきました。傷ができた経緯や、腕を失った経緯、義手をフックにした理由、海賊ではなくカジノの経営者やマフィアのボスという職業を選んだ理由、悪魔の実などについてね。」
尾田先生がどう答えたのかは明かされていないが、もし読者の知らない秘話を知ることができたのであれば、羨ましい限りである。
ジョー・マンガニエロ Photo by Daniel Benavides https://www.flickr.com/photos/relevantwriter/25752717202/ Remixed by THE RIVER
実写版クロコダイルを演じるにあたり、世界中の『ONE PIECE』ファンの存在を強く意識したというマンガニエロ。「(クロコダイルについては)あらゆるものがこれまでは二次元で表現されてきました。そのすべてに背景があるので、それらを三次元のキャラクターとして息を吹き込まなくてはならない」と強調する。
「だからこそ僕は、原作のファンベースと、日本や世界中で愛されている1,300話以上ものアニメをリスペクトし、演技を通しても敬意を表しています。適切な表現をすることが重要です。本当に素晴らしい経験をしていますよ。」
ちなみに、クロコダイルには“実は女だった”説もあり、シーズン1のある場面では「女性版クロコダイルが写り込んでいる?」とになった。こうした考察が実写版を通じて再浮上してくるのも、楽しみのひとつと言っていいかもしれない。
シーズン2ではいよいよ“偉大なる航路(グランドライン)”へ突入し、ローグタウン、リヴァースマウンテン(双子岬)、ウイスキーピーク、リトルガーデン、ドラム島の冒険が描かれる。クロコダイルのほか、トニートニー・チョッパー、ニコ・ロビン、Dr.くれは、Dr.ヒルルク、ネフェルタリ・コブラ、ミス・ウェンズデーなどの人気キャラクターの登場にも期待がかかる。Netflixでの配信は2026年の見込み。
Netflixシリーズ「ONE PIECE」シーズン1は独占配信中。
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