『ウィキッド ふたりの魔女』後編『Wicked: For Good』情報まとめ ─ 監督「1作目は選択を描いた、2作目は結果を描く」
有名ブロードウェイ・ミュージカルの初実写化作品となる『ウィキッド ふたりの魔女』は、続編映画『Wicked: For Good(原題)』の公開がすでに決定している。続編について現段階で分かっている情報をまとめていきたい。
本企画は『オズの魔法使』(1939)に出てくる魔女たちが、元々は同じ学校に通う仲間だったという前日譚であり、二部作構成となっている。日本でも公開を迎えた前編『ウィキッド ふたりの魔女』は、世界での7億ドル超と大ヒット。第97回では衣装デザイン賞、美術賞の2部門を受賞し、華やかで夢のある世界観を印象付けている。
日本公開にあたって邦題には『ふたりの魔女』とサブタイトルがついているが、原題は『Wicked』のみ。続編は長らく『Wicked: Part 2』と呼ばれていたが、2024年12月に正式なタイトルが『Wicked: For Good』となることがされた。米国での公開は1作目の公開よりちょうど1年後の2025年11月21日を予定しており、日本の公開日は現時点では未定。
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前作に引き続きジョン・M・チュウが監督として、“悪い魔女”エルファバ役のシンシア・エリヴォ、“善い魔女”グリンダ役アリアナ・グランデも続投することが分かっている。また、撮影のアリス・ブルックス、編集のマイロン・カースタイン、音楽のジョン・パウエル&ステファン・シュワルツといった製作の面々も続投する。
1作目も米国公開当時から「オリジナルのミュージカルを忠実に映画化している」などの声が集まっていたが、チュウは「続編のサブタイトル『For Good』は、2作目もテーマや音楽、重要な物語の展開において忠実であることを示すものです」と米に向けて語っている。というのも「For Good」は、ミュージカルの第2幕を象徴する曲の1つで、エルファバとグリンダのデュエット曲。日本では「あなたを忘れない」の邦題で知られる、ミュージカル版のファンからの人気の高い1曲だ。 “But because I knew you(貴女に出会ったから) /I have been changed for good(善い方に変わったの)”と歌詞にもあるように、「For Good」は”善い方に”と、もう1つ”永遠に”という意味がある。
チュウはのインタビューで、続編ではオリジナル曲を増やすと予告しており、「新曲が1曲か2曲入るかもしれません。そして、このキャラクターたちと一緒に最高のものを作り上げます」と続編への意欲を語っている。
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続編の詳細については、チュウ自身も「続編について何を見せるか、また何を見せないか多くを語るつもりはありません」としつつ、「第1作では"選択"を描いた」「第2作では"結果”を描きます」と予告。「選んだ選択の結果、何が起こるのか?そう、それは素晴らしい結末。でも、ハッピーエンドは終わりだけではない。人生は、続いていくからこそ美しいのです。あなたには、明日がある」。
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そのほか『オズの魔法使』の登場人物、特に主人公ドロシーが『Wicked: For Good』にてどのように映像化されるかが、観客やファンにとって気になるポイント。これについてもチュウは「ドロシーの存在感はとても重要」と触れた上で「ドロシーをどこまで登場されるかは、続編映画を観てもらうしかありません」といる。
『ウィキッド ふたりの魔女』は大ヒット公開中。続編『Wicked: For Good(原題)』は2025年11月21日米公開予定。
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Text:Yuka Shingai、中谷直登