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自立を促すと逆上…44歳の娘が家を出ない。子育てが甘かったのでしょうか(74歳男性、69歳女性) 【植草美幸・40歳からの「幸せの選択」】

コクハク

(写真:iStock)

【40歳からの「幸せの選択」】

【相談】独身の娘(44歳)が家を出てくれません

(写真:iStock)

 独身の娘(44歳)が家を出てくれません。2年前に離婚し、出戻ってきました。10歳になる息子のシングルマザーです。結婚を機に仕事を辞めています。現在はスーパーで週3日のアルバイトをしています。

 元夫の借金が原因で離婚していたこともあり、かわいい娘や孫のためだと思って快く受け入れましたが、娘は私たち夫婦の貯金や年金をアテにして、正社員になることを嫌がり、家事も妻(母親)に任せきり。私たち夫婦も持病もありますし、無理はせずゆったり旅行や2人の時間を大事にしたいと話しています。

 いずれ、親である私たちも介護が必要になるかもしれませんし、娘には自立してもらいたい。3カ月前から、家を出てほしいと伝えていますが、娘は逆上して話になりません。

 今住んでいるのは持ち家ですが、私達には息子(37歳)もおり、独身で実家(持ち家も私たちの財産も)をアテにしているフシがありお小遣いをせがまれます…。子育てが甘かった部分は反省していますが、この先、どう対処していけばいいでしょうか。

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【見解】親子ともに危機感が欠けています

(写真:iStock)

 娘がおんぶに抱っこで親を頼り切り、フルタイムでは働かず、週3日のパートだけというのは、現実として異常だと思います。親も「元気なうちは面倒を見られる」と思い込んでしまっている。でも、44歳はもう立派な中年で、自立して生きる責任がある年齢です。

 ですから、まずは「フルタイムで働くこと」を家に置く条件にすべきです。3カ月以内に就職しなければ、荷物を玄関に出して追い出すくらいの覚悟が必要です。親が甘やかしてきた結果、娘は世の中も家族も軽んじている。だからこそ、今は厳しく現実を突きつけるべきなんです。

 本来ならこの年齢では親に仕送りをしてもおかしくない。それを、いつまでも実家でぬくぬくと暮らしているのは、親子ともに危機感が欠けています。

 実際に、こうした状況から子ども(孫)が施設に入るケースも多いようです。ある家庭では、お父さん(祖父)が病気で働けなくなり、「もう娘や孫の面倒は見られない」と言ったところ、娘は子ども(孫)を世話できないと言って施設に預ける決断をしました。

 手続きは複雑ですが「親が養育できない」と判断されれば、施設が引き取ることになります。彼女の前の旦那さんも「面倒は見れない」と言い、結果的に子どもは施設へ行っています。

年収3000万の夫と破局、施設に預けるケースも

(写真:iStock)

 また、結婚して連れ子を連れてきたけれど育てられず、施設に預ける人もいます。「自身がきちんと面倒を見ないなら子どもを育てられなくなる」という現実を、親がしっかり話す必要があります。

 実際、年収3000万の医師と離婚した女性も、裁判中に2人の子どもを数年間施設に預けていました。裕福でも、面倒を見なければこうなってしまう。

 別のケースでは、母親が働いていなかったために親権もとれず、子どもは施設を経て父親のもとに引き取られました。その後、母親は婚活をして再婚しましたが、「次はちゃんと育ててね」と送り出したこともあります。

 このように、親のせいで辛い思いをする子どもたちは、実際に何万人もいます。相談者さんのように親(祖父母)は元気なうちは娘(母親)が頼ってきたら助けたいと思うかもしれませんが、親が亡くなったり、高齢になって施設に行った後、自立していない娘の元に残された子供(孫)は不幸な人生を送る可能性があります。

(写真:iStock)

 だからこそ、親御さんがきちんと説明し、現実を突きつける必要があります。娘には「自立して子供を育てられないなら、あなたの生活ももちろん、孫は施設に行くことになる」ということをはっきり伝えなければいけません。

 娘本人に「現実」を突きつけること。親がこれまでの子育てを反省するだけではなく、ここで本気の姿勢を見せないと、娘も子どもも誰も幸せになれない。これは厳しいようでいて、今後の人生を左右する大事な分岐点なんです。

  ◇  ◇  ◇

※シリーズ「40歳からの『幸せの選択』」では、皆さんからの恋愛・結婚にまつわる相談を募集します。執筆者は「植草美幸」を選択し、必須項目を明記の上、メッセージをお送りください。

結婚相談所「マリーミー」植草美幸代表

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(植草美幸/恋愛・婚活アドバイザー)

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