三軒茶屋・下北沢・池尻大橋のおすすめおやつ9選。激戦区を生き抜く最強の甘味たち
あらゆるグルメ店が潜む魅惑の3エリアには、スイーツマニアもうなっちゃう名店があちこちに。散歩や買い物の合間に立ち寄って甘いもの補給をしたり、歩き疲れたら店内やテラスでくつろいだり。一度味わうと必ずリピートしたくなる9軒です。
【テイクアウト編】
伝統フランス菓子の気品あふれる『リビエール東京』【三軒茶屋】
兵庫で長年愛される洋菓子店が、2024年、東京にもオープン。クラシックなフランス菓子の代表ともいえるマドレーヌはほのかにオレンジの香りが漂い、シャリっとしたグレーズをまとうレモンケーキの、しっとりした舌触りととびきりの果汁感に思わず笑みがこぼれる。
●東急電鉄田園都市線・世田谷線三軒茶屋駅から徒歩12分。12:00~ 18:30、月休。東京都世田谷区上馬2-31-11。☎03ー6450ー7917
散策のおともに心華やぐスイーツを『UN LIVRE 池尻大橋店』【池尻大橋】
一際目を引くキュートなクッキーアソートは、ラズベリーメレンゲがアクセントになりとまらなくなる味わい。ドライ杏やくるみ入りのボスコ、キャラメリゼしたナッツがけのクッキーの他、ケーキも揃う。併設のカフェで目黒川沿いの景色を眺めながら楽しんでも。
●東急電鉄田園都市線・池尻大橋駅から徒歩3分。11:00~19:00、月休。東京都目黒区東山3-5-2。☎03-6712-2155
奥行きのある日本茶の魅力を存分に『ほうじ茶と焼き菓子』【下北沢】
ほうじ茶×スイーツの相性のよさを教えてくれるのがこちら。店主の鈴木雄大さんが「焼き」にこだわったカヌレとフィナンシェは、プレーンとほうじ茶があり、茶葉も焙煎している。甘みのある宇治の茶葉を使うことが多く、口にすると深煎りの薫香が広がる。
●小田急電鉄小田原線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩6分。11:00~19:00、火休。東京都世田谷区代沢5-28-17。☎なし。Instagram:@hojicha.to.yakigashi
糖質オフで罪悪感なく頬張れる幸せ『Tart & Love CAFE』【下北沢】
瑞々(みずみず)しい果物がこぼれんばかりに盛られたタルトは、うれしい低糖質。糖質30%オフした控えめな甘さで、3種のベリーそれぞれのフレッシュな香りを際立たせる。ベイクドチーズは、思いがけず軽さのあるクリームチーズに生レモンが爽快! 2階席やテラスでも。
●小田急電鉄小田原線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩4分。10:00~22:00(金・土・日・祝は~23:00)、無休。東京都世田谷区北沢2-32-5。☎03-6416-8765
リピーターが絶えない心温まる名店『pole pole +』【池尻大橋】
店主の深澤直美さんと夫の拓也さんが営む店の看板メニューは、シロップ漬けのダークチェリーと生チョコのタルト。バターケーキはほどよくラム酒が香り、栗の渋皮煮がゴロリ。メレンゲは110円(!)で絶妙な食感。豊富に揃う焼き菓子にはそれぞれに根強いファンが。
●東急電鉄田園都市線池尻大橋駅から徒歩12分。10:00~17:00、月~水休。東京都世田谷区三宿1-7-6 1F。☎03-6675-5888
【イートイン編】
まるで毎日が週末のような極上のリラックス感『LONG WEEKEND』【三軒茶屋】
フラッと立ち寄れる海外のカフェのようなくつろぎムードは、店主の田原亮さん・奈緒さん夫妻が2年半滞在したオーストラリア・メルボルンの空気を感じさせる。レジ前にはドーナツやマフィンなど、気前のいいボリューミーなスイーツが並び、北海道の友人『TORFUTA』から届く焼き菓子も楽しみだ。ハウスブレンドのコーヒーや自家製シロップのチャイラテとともに、しばしチルアウト。
『LONG WEEKEND』店舗詳細
LONG WEEKEND(ロングウィークエンド)
住所:東京都世田谷区太子堂4-25-6/営業時間:9:00〜18:00/定休日:水、隔週木/アクセス:東急電鉄田園都市線・世田谷線三軒茶屋駅から徒歩4分
さつまいも愛あふれる店主のホックリお芋フライ『ぽてすた』【池尻大橋】
実家の宮崎に帰省するたびにさつまいもフライの店に通っていた店主の倉上さきさん。好きが高じて昨年、自身の店をオープンさせた。偏愛するお芋は宮崎産の「ヤマダイかんしょ」。塩をふったシンプルなほっくほくフライに、独自に考案した甘&辛5種のディップを用意。土曜日には娘の夏羽ちゃん(9歳)も子ども店長として出勤し、店内は親子とお客さんの楽しいおしゃべりで盛り上がる。
『ぽてすた』店舗詳細
ぽてすた
住所:東京都世田谷区池尻3-30-4 池尻三宿ビル1F/営業時間:10:00~14:00(火は~17:00)/定休日:日・月・木/アクセス:東急電鉄田園都市線池尻大橋駅から徒歩11分
【アイス編】
端麗なジェラートの奥に潜む旬の食材の力強い個性『YAYOI TOKYO』【三軒茶屋】
数々の受賞歴を持つパティシエ・大塚陽介さんがジェラートに腕をふるうのは、フードロスに取り組みたかったことも一因。「見た目の問題で市場に出回らない果物は、実は酸味や苦みなどの個性が際立っていて冷たいお菓子向きなんです」。常時10種ほど並ぶジェラートは卵不使用で甘さも控えめ。素材の味がダイレクトに伝わり、からだに染み渡る。味見をどんどんさせてくれるのもうれしい。
『YAYOI TOKYO』店舗詳細
YAYOI TOKYO
住所:東京都世田谷区太子堂2-23-10/営業時間:14:00~19:00(土は13:00~22:00、日は13:00~19:00)/定休日:木/アクセス:東急電鉄田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩4分
かわいい窓辺のジェラートは、濃厚函館ミルクが主役!『窓からアイス』【下北沢】
昼はカフェ、夜はビストロとなる『胃袋にズキュン』の木枠の窓を開けると、そこは小さなジェラート屋さん。函館ミルクのコクのある濃厚な味わいをベースにバジル、パイナップル、チャイなど季節の味覚を盛り込む。優しいきび糖の甘みとミルクは、個性的なフレーバーとも相性がよく、意外やパンチのある仕上がりに。五感にズキュンとくるジェラートは、冬のおやつの新定番になりそう。
『窓からアイス』店舗詳細
窓からアイス
住所:東京都世田谷区北沢2-21-22
/営業時間:11:00~21:00/定休日:無/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩4分
取材・文=平野かおり 撮影=逢坂 聡、加藤熊三(ぽてすた)
『散歩の達人』2025年1月号より