人生のピンチ救う保障を学ぶ 寛政中生徒がゲームで体験
市立寛政中学校で1月22日、生徒がゲームを通じて社会保障制度などを学ぶ取組みが行われた。
これは、生徒の放課後の居場所づくりの一環として同校で昨年から行われている「学びの居場所プロジェクト」の一環。実施には区内の(一社)Omoshiroなどが協力している。
今回は「人生のピンチを切り抜ける切り札を知ろう」というテーマで社会保障ゲームに挑戦。困りごとをサポートしてくれる制度があることを知ってほしいと、社会福祉士の横山北斗さんを講師に招き、生徒たちが人生の中で起きうるピンチを疑似体験した。
横山さんからは、自身が中学生の時にがんに罹り、「医療費が200万円かかると言われたが、社会保障制度のおかげで40万円ほどにまで負担が軽くなった」というエピソードが紹介され、生徒たちから驚きの声が。
また、ゲームの中では家族が交通事故で亡くなった時、会社が急に潰れてクビになったなど、人生のピンチを体験。それぞれがどのようにピンチを切り抜けるか意見を出し合いながら、それを助けてくれる遺族年金や生活保護、医療費助成など様々な社会保障の制度があることを学んだ。
参加した生徒の1人は「ピンチになった時は1人で悩まず、相談窓口に連絡して助けてもらうという選択肢を持つことが大切だと知ることができて良かった」と語った。