吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【泣きのリベンジin片倉ダム#3】
テーマは「泣きのリベンジin片倉ダム」。取材2日目、前日とは反対方向の親水公園の通称・ワンド角に着舟した吉田。9時には早くも1枚目をヒットさせたが、何とハリ先があったのは鼻だった。
ゲリラ豪雨で増水
晴れ予報で暑くなりそうな取材二日目。前日同様にレンタルボート笹川から5時30分に出舟。恒例のボート競争には加わらず、のんびりとダムサイト方向へと進 む。
昨日はよく眠れた?
吉田康雄
「それが夜中に長時間のゲリラ豪雨があって、うるさくてよく眠れなかったんです」
車中泊をしているので屋根をたたく雨音がうるさかったらしい。記者は車中泊できないので優雅にビジホ(笑)。そのため雨音に気づかなかった。
そういえば水位が前日よりも上がっている。岸際を見る限り超満水のようだ。
いつもなら国交省のダム情報をチェックするのだが、ここ数カ月故障か何かで片倉ダムだけが閉局(情報発信なし)していて水位情報が見られない状態が続いている。
吉田康雄
「水位が下がるよりもマシなのでは?」
吉田くーん、それはちょっと違うんだよ。亀山湖にしろここにしろ、とくに秋は大雨が降ると水温を下げちゃうだろ。片倉はそれがもろに効いちゃうダムなんだよね。
吉田康雄
「ということは今日もよくないのでしょうか」
それはやってみないとわからないけど、これだけ一気に増水するとダムが放水するから流れが着いちゃうかもね。ヘラ釣りにとって流れは大敵だからね。
吉田康雄
「まあ、やるしかないんで頑張るだけです!」
ワンド角で竿15尺
そんな話をしながらゆっくり舟を進めると、先に出舟した人のほとんどが、前日50.5cmが出たダムサイト周辺に着舟したようだ。であれば残るは親水公園周辺か岬の同公園向きしかない。
吉田康雄
「少し先の宮ノ下対岸はどうですか?それとももっと上流の小坪井沢とかは?何年も前になりますが小坪井はいい思い出があるんですよ」
吉田が行きたいと言うなら付き合うけど、このところは親水公園よりも上流がまったくダメなんだよね。釣れないから人が入らず、ゆえに情報もない。差し出がましくて恐縮だけど、親水公園のワンド角が空いてるよ。今期も50オーバーが出てるし実績十分のポイントだよ。
吉田康雄
「関口さんイチ押しならやりませんとは言えないですよ(笑)。いえ、やらせてください!」
親水公園を桟橋方向からなめるように進むと急に岸際がへこむ地形が現れる。舟の頭はその角。右のロープをかなり長くしないと舟着けできないけど大丈夫?
吉田康雄
「はい。長いのも持ってきてます。ところで竿は何尺がお勧めですか」
ここで50オーバーを釣った2人は竿16尺でタナは3本だったよ。
吉田康雄
「であれば昨日と同じ15尺でやってみます」
鼻スレに落胆
記者は吉田の左側に入り14尺。ところが8時すぎまでは両者ともまったくウキが動かず。これは当日も前日同様にスロースタートなのか。それでも、心配していた流れはさほどでもなかった。ただしダムサイトの面々は報告によると、激流のような流れに朝から四苦八苦してる様子だった。
雰囲気が出てきたのは8時半すぎ。吉田を差しおいて記者が46cmをヒットさせ「カンベンしてくださいよー」と吉田からブーイング。ところが9時4分には吉田も引きの感じから、大型っぽい魚を掛ける。しかしタマ網を構えて魚が水面を割った瞬間にアッと声を上げた。
吉田康雄
「鼻スレです(涙)」
次回も「泣きのリベンジin片倉ダム」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2024年9月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。