【女偏漢字探し】「娑」の中に「婆」が一字だけ、どこに?(難易度★★☆☆☆)
知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地名などをピックアップ。
毎日頑張るあなたがちょっぴり得した気分になれますように…。
【漢字探し】
【校閲婦人と学ぶ!意外と知らない女ことば】
今回は女偏の漢字を探そう、ではなく、どちらも女偏の漢字探しです。
人生初のインターネットのトラブルに遭ってしまい今思うことは、犯人許すまじ! そんなヤツは一生シャバ(娑婆)の空気が吸えませんように…という行き場もない憤りの気持ちを浄化すべく、つくってみました。
「娑」に囲まれた「婆」を探してみましょう。
【こちらもどうぞ】「嫐」の中に紛れ込んだ漢字は?(難易度★★★☆☆)
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「婆」見つけられたかな?
「娑」「婆」の部首は「さんずい」ではなく、どちらも下にある「おんな(へん)」なのです。これまで、「姿」や「委」など成り立ちを紹介してきたので、そろそろ慣れてきたころでしょうか。
この娑婆は、古代インドの標準文章語である梵語(サンスクリット語)のsahāの音訳です。意味は、
1. 苦しみが多く、忍耐すべき世界の意。人間が現実に住んでいるこの世界。
2. 自由を束縛されている軍隊・牢獄・遊廓などに対して、その外の自由な世界。俗世間。
この世界でも、苦しみがあり、忍耐の世の中らしいです。はあ、今ですかね。
出典元:「広辞苑」(第7版)、「なるほど 語源辞典」
(日刊現代校閲/タダ美)