気予報が変わったり、外れることはある?
メインパーソナリティ・パンサー向井の周りには、個性豊かなパートナーが勢ぞろい。 さらに、お笑い芸人やタレント、アーティストなど、愉快 なゲストが毎日やってきます。
ふらっと こども電話相談室
2024年12月4日放送
パンサーの向井慧が「電話のおにいさん」となって、毎回、様々な質問に合わせた頼もしい先生をお呼びしています。今回の質問は・・・
Q.気予報が変わったり、外れることはありますか?(神奈川県 ひなこちゃん 8歳 小学3年生)
(回答した先生)長谷部愛さん/気象予報士
向井おにいさん:ひなこちゃんの質問はなんでしょうか?
ひなこちゃん:ちょっと妹も一緒に話してもいいですか?
向井おにいさん:うん、もちろん!
ひなこちゃん:いくよ。せーの・・・、天気予報が変わったり、外れることはありますか?
向井おにいさん:めちゃめちゃかわいいじゃないの、ふたりで(笑)。妹さんは何歳ですか?
ひなこちゃん:6歳です。
向井おにいさん:お名前は?
ひなこちゃん:りおこです。
向井おにいさん:りおこちゃんとひなこちゃんか。りおこちゃんも一緒に不思議だなと思ったことなのかな?
ひなこちゃん:うん、そうです。
向井おにいさん:そうなんだ。ひなこちゃんは実際に「あれ、外れてるな」って感じたことってありました?
ひなこちゃん:ちょっと変わったなってことは一回だけあるって思います。
向井おにいさん:なるほどね。それでは長谷部先生、お願いします。
長谷部先生:はい。ひなこちゃん、こんにちは。
向井おにいさん:今日はりおこちゃんも一緒に聞いてくれてますからね。
長谷部先生:そうですね、りおこちゃんも一緒に答えていこうかなと思います。ひなこちゃん、天気予報が変わったなと思ったときは、何から何に変わったんですか?
ひなこちゃん:なんか、「明日は晴れです」っていうことを言っていたんですけど、それが単純な晴れじゃなくて、ちょっと曇り気味な感じのときがあって。
長谷部先生:そっか、うん。天気予報は、私たち天気を予報する気象予報士が、今出している「明日は晴れ」っていう予報はあってるのかな違ってるのかなっていうのをいつもいつも考えていて、あと天気予報はコンピュータで計算もしているんです。
ひなこちゃん:ふうん。
長谷部先生:「1+1=2」というのよりもっとすごい計算なんだけれども・・・
向井おにいさん:難しいやつですね。
長谷部先生:もっともっと難しい計算なんだけれども、そういうのをコンピュータがやってくれて、人とコンピュータが協力して天気予報を出しているんです。そのコンピュータも、今「明日は晴れ」っていう予報を出したけれども合ってるかなって、計算し直すのをずっと続けているんです。
ひなこちゃん:へええ。ずっと続けてるって、ちょっと大変なんですか?
長谷部先生:そうですね、大変です(笑)。そうすると、「次の日が晴れ」って言っていても、「あ、曇りっぽいな」って予報を変えることがあります。
ひなこちゃん:へえー!
長谷部先生:そして、ひなこちゃんが言っていた、晴れって予想していたけど実際は曇りだったというのは、たぶん天気予報が外れたっていうことになるのかなと思います。
ひなこちゃん:ちょっと違うなとは思ったことあります。
長谷部先生:うん。じゃあ天気予報がどのくらい当たっているかというと、例えば「次の日に雨が降りますよ」って言って本当に雨が降るのは、10回中8回くらい。
向井おにいさん:ほう・・・。
ひなこちゃん:でも結構、当たるんですね。
向井おにいさん:優しいねえ。
長谷部先生:うふふ(笑)。
向井おにいさん:どれだけ難しい計算をコンピュータと人間が協力してやっても、10回中10回当たるっていうことはなかなかできないんですね。
長谷部先生:そうなんです。とっても難しくて、今は10回中8回くらいなんですね。ひなこちゃんはよく天気予報を見るんですか?
ひなこちゃん:はい、見ますね。
長谷部先生:じゃあ、ちょっと問題です。天気予報が外れやすい季節があるんだけれども、春・夏・秋・冬のどれかわかるかな?
ひなこちゃん:どれ? 春か夏か?(姉妹で相談する声)
向井おにいさん:ははは(笑)。今、「春か夏か」って聞こえてきました。
ひなこちゃん:春じゃない? ・・・せーの、春~!
長谷部先生:正解です!
向井おにいさん:あら、すごい! なんでわかったの?
ひなこちゃん:ちょっと今、妹が答えを出してくれて、それにちょっと乗って言ったんですけど(笑)。
向井おにいさん:りおこちゃん、すごい。春なんですか。
長谷部先生:そうなんです。春と秋が特に外れやすいんです。なんでかっていうと、夏はずっと暑いし、冬はずっと寒いけど、春とか秋って暖かい日と寒い日が結構コロコロ変わらないかな?
ひなこちゃん:ちょっとあります。
長谷部先生:うん。そういうときは日本の上で暖かい空気と冷たい空気がぶつかり合って、どっちが強いかなってやっているような状態で、そのぶつかっているところが雨の降る場所なんですね。
ひなこちゃん:そうなんですか。
長谷部先生:そうなんです。だから暖かい空気と冷たい空気のどっちが勝ちそうかとか、雨が神奈川とか東京、関東の上で降るのか降らないのかっていうのが、ちょっとわからないことが結構多くて、予報が外れやすいんです。
ひなこちゃん:へえー。
向井おにいさん:ひなこちゃん、天気予報が外れたり変わったりする理由はわかりましたか?
ひなこちゃん:はい、結構わかりました。次からそういうのを気を付けて見ようかなって思います。
向井おにいさん:うん! りおこちゃんはどうでした?
ひなこちゃん:はい、わかりました。ありがとうございました。
向井おにいさん:ありがとう。でも、予報は10回中10回、当ててほしいなと思いますけど(笑)。
長谷部先生:はははっ(笑)。
向井おにいさん:でもひなこちゃんは、8回当たるって言ったら、すごいって。
長谷部先生:よく当たるんですねって言ってくれました。
向井おにいさん:そういう気持ちで我々も天気予報を見たいと思います(笑)。
(回答者プロフィール)長谷部愛さん。気象予報士と防災士の資格を持ち、現在、TBSラジオやYahoo!の動画サイトで天気の情報を伝えています。大学の特任教授として、有名な絵画やアニメ、マンガに描かれた天気を読み解く授業も行っています。
(TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より抜粋)