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【「ジオン公国」って何!?】『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の視聴に役立つかもしれないガンダム用語|優しくライトに簡単にキーワードを解説します!

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

2025年4月より放送中のTVアニメ『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』、みなさんは既にご覧になられたでしょうか。1月に劇場公開作品として公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』から大きな話題を呼んでいただけに、当時劇場に足を運ばなかった方も注目していたことと思います。

本作はシリーズ最初の作品『機動戦士ガンダム』と密接な関係があるのが特徴なのですが、ファーストガンダムは1979年とおよそ45~46年前に放送された作品のため、難しい用語や人物名が新たに登場するたびに『ジークアクス』からガンダムシリーズをご覧になる方は「これって何?」と思うかもしれません。

そんなあなたのためにスタートした連載「『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の視聴に役立つかもしれないガンダム用語」。ごくごく簡単に『ジークアクス』や『ガンダム』にまつわる用語を解説していきます。

今回のテーマは「ジオン公国」。地球連邦と並んで宇宙世紀の世界観に深くかかわる勢力だけに中々難しい部分がありますので、こちらもぜひSNSなどで有識者の方のお話も参考にしてみてください。

 

 

ジオン公国とは!?

地球からもっとも離れた宇宙都市サイド3に勃興した国家。当初は共和国だったのですが、宇宙に住む人たち・スペースノイドの自治や独立などを訴えたジオン・ズム・ダイクンの急死後(※暗殺の説が濃厚)、デギン・ソド・ザビが公王となり成立しました。

ジオン・ダイクンは人類は宇宙に出ることでその過酷な環境に適応し、新人類へと進化できるといった思想を提唱しました。この新人類が“ニュータイプ”と呼ばれる存在のこと。

後にこの思想は『機動戦士ガンダムUC』に登場する“ラプラスの箱”に関わってきたりもするのですが、それはまた別のお話。ただ宇宙世紀の世界観において、かなり重要な概念であることは間違いありません。

 

 
現在はデギンを公王としその長男ギレンが総帥を務め、次男ドズルが宇宙軍、長女キシリアが突撃機動軍、ガルマが地球方面軍の司令といった立ち位置で国を治めています。要するにこのザビ家一党の独裁体制が敷かれた国家なのです。

ジオン・ダイクンはそんなザビ家に暗殺されたようなのですが、彼にはキャスバルとアルテイシアという子供がおり、キャスバルはシャア、アルテイシアはセイラという名前で『機動戦士ガンダム』の物語に関わってきます。シャアにはザビ家への復讐という目的があり、それを前提として物語を見るとまた違った感想が出てくるかと思います。

地球連邦は中々に腐った組織であることは前回ご紹介しましたが、そこに対して反旗を翻す……までは理解ができるものの、開戦後そのためにやったのがジオンのあるサイド3以外の他の宇宙都市に攻撃を仕掛け、コロニーに住んでいた人たちを毒ガスで皆殺しにした後に地球へと落とすという大量虐殺。

こうして書いていてもかなりドン引きな行動なのですが、『機動戦士ガンダム』と同じ一年戦争を描いている作品の中にはそこに関わったキャラクターも見られます。(※例えば、『機動戦士ガンダム第08MS小隊』に登場するシロー・アマダや『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するシーマ・ガラハウ)

また、様々なシリーズ作品でこの様子は描かれているのですが、『機動戦士ガンダムNT』冒頭には地球に落ちたコロニーがどのような被害をもたらしたのかが描かれた壮絶な場面が存在しており、まさしく「空が落ちてくる」かのような光景になっています。

 

 
他にもジオン公国は、ジオンの国民は選ばれた民なので地球圏に住む人たちを管理するべきだといった選民思想にしてしまったり、最終的にはサイド3にあるコロニーすらソーラレイという大量破壊兵器にしたりとかなり過激な一面があるのです。

そして1年戦争はあくまでジオンの独立をかけた戦争であること、コロニー落しで他の宇宙都市に毒ガス攻撃を仕掛けてしまっていること、先述した通り極まった考え方を持っている人が多いことから、サイド3以外の他のスペースノイドから支持されていたとも考えづらいです。

だからこそ、30分の1以下の国力(※ギレンがガルマ国葬時の演説で実際に語っている)しかないのに、国力差が歴然とした地球連邦と戦う道を往くしかなくなったのかもしれません。

戦争序盤こそモビルスーツ・ザクやレーダーを無力化するミノフスキー粒子を用いて戦いを優位に進めるものの、V作戦によって生まれた連邦側のモビルスーツが戦争に関わるようになってから、徐々にその勢力を後退させていきます。

 

 

ジークアクスのジオン公国は一体どうなっている!?

『ジークアクス』は宇宙世紀を舞台としますが、正史とは違う歴史を歩んだifの世界。一年戦争中の出来事も大きな違いがあります。

第2話「白いガンダム」や『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』をご覧になった方は『ジークアクス』世界の一年戦争がどのような結末を迎えたか既にご存じかと思うので紹介してしまいますが、なんと連邦側の完全撤退というまさかの形で一年戦争が終結しているのです。

とはいえ、地球はいまだに連邦の勢力が強いのは間違いないでしょう。ジオンの勝利によって宇宙への影響力は失ってしまったかもしれませんが、宇宙のことを考えないでいいようになったのだとしたら、むしろその全ての力を地球の復興に注いでいるとも考えられないでしょうか。

 

 
もしかしたら正史以上に地球は豊かになって宇宙との分断が加速している……なんてこともあったりするかもしれません。PVではマチュが地球に行きたがる描写がありましたが、そんな『ジークアクス』世界の地球がどうなっているかは非常に気になります。

そして宇宙について。連邦に比べて国力が30分の1以下しかないジオンですから、他の宇宙都市の全てを管理しきれているとは到底考えられません。きっと終戦から5年が経過したとしても、サイド3の復興だけで手一杯だったのではないでしょうか。

また、『ジークアクス』第1話「赤いガンダム」ではサイド6において、軍警ザクに蹂躙される難民たちの不法建築をみて、アンキーが「ジオンが戦争に勝ったって、スペースノイドは自由になれない」「いつまで経っても苦しいままだ」と語る場面があります。ジオンが戦争に勝ったところで、他のスペースノイドの現状は良くならなかったことが窺えます。

そしてそんなサイド6には難民がおり、不法建築を建てているというのは気になるポイント。地球から強制的に移住させられた人たちが第二の故郷であるコロニーまでも戦火で追われたのだとすると、もはや行くところがどこにもありません。

 

 
連邦が宇宙での影響力を完全に失ってしまっている場合、戦争で失われたコロニーの再建なども望みが薄く、連邦の代わりをジオンがやるとは考えづらいので、本当に過酷な生活を送っている人たちがいる可能性があります。

とはいえ、元々住んでいたサイド6の人たちもそういった人たちを全て受け入れられるかというと間違いなく不可能でしょうし、ジオンが勝ってしまったことで様々な場所で行き詰ってしまったスペースノイドがいるかもしれません。

ここで記したことは完全に筆者の想像でしかないのですが、ジオンが勝ったことで地球と宇宙が正史とどんな風に変わってしまったのか、こういった部分も今後の『ジークアクス』の楽しみなポイントのひとつではないでしょうか。ぜひこのあたりにも注目しつつ、物語の結末を見届けましょう!

 

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