メンズを強化するタビオの中間期決算は売上高が79億円
靴下の専門店「靴下屋」や「タビオ(Tabio)」を展開するタビオは10月8日、2025年2月期の中間期決算を発表した。売上高は79億6100万円(前年同期比5.6%増)、営業利益は3億600万円(同27.5%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は1億7900万円(同8.1%減)と増収減益だった。
タビオは8月末時点で、直営店を154店舗、フランチャイズチェーン店を116店舗、合計270店舗を展開しており、靴下専門店として世界的にトップクラスの店舗数を誇る。「靴下屋」は、1984年に福岡県久留米市に1号店をオープンしてから今年で40周年を迎え、今年1月には40周年を記念して木村カエラをアンバサダーとして起用し、コラボ靴下を発売している。こうした取り組みも奏効し、増収となった。
タビオの主力である国内専門店事業の売上高は、都心店舗がインバウンド需要の増加などにより、前年同期比1.3%増となる60億6300万円と好調に推移した。海外事業とスポーツ卸事業は、同33.2%増となる9億2200万円の売上高で、高い成長率を維持している。海外事業は中国でのEC販売が好調だった。国内EC事業は同13.3%増となる9億7600万円の売上高で、自社サイトや外部モールの改善などにより2桁の増収となった。
タビオは、メンズ商品の中期での売上目標を50億円に設定しており、生産体制を強化している。展開比率も拡大しており、中間期決算でも大きく売り上げを伸ばした。下半期は防寒機能を持つ靴下の需要が高まるため、メンズアイテムもさらに販売を強化するとみられる。
タビオの2025年2月期の通期連結業績は、売上高は165億5100万円(前年比2.1%増)、営業利益は6億8400万円(同14.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億1000万円(同8.7%増)と予想している。