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【藤沢市】イオン藤沢店 来年1月末で休業へ

タウンニュース

老朽化が進む店舗

湘南ライフタウンにあるスーパー「イオン藤沢店」が来年1月末に休業することが、先月の藤沢市議会で明らかになった。老朽化が主な理由。同じ商業施設内にあり、米屋や精肉店、衣料品店など29店舗が並ぶ「ライフピア専門店」の17店舗が11月末に、12店舗が1月末に営業終了。専門店を運営する商店街組織「協同組合湘南ライフタウンショッピングセンター」は12月にイオンリテール(株)に所有する区分を売却し、同社は施設の建て替えを予定している。

湘南ライフタウンは、市西部土地区画整理事業として1971年に着手された。ニュータウンへの期待を抱いた市内店舗が集まり、組合を結成。市と協力して大型店イオン(開業時ジャスコ)を誘致し、84年に湘南ライフタウンショッピングセンターが開店した。

しかし、開業から40年以上が経ち、建物が老朽化。水漏れなどが発生する他、売り上げ減少や後継者不足にも直面していた同組合は解散を決断し、同社への区画の売却を決定した。同組合の担当者は「長年親しまれてきてさびしい面もあるが、新しいまちづくりのために決めた」と話す。

こうした状況を受け、同社は老朽化を理由に建て替えを計画。担当者は「詳細なスケジュールはまだ決まっていないが、しかるべきタイミングで、住民向けに発表していきたい」としている。

住民3割が高齢者

湘南ライフタウンがある湘南大庭地区の高齢化率は、20年前の11・96%から約3倍となる現在33・72%まで増加。市内全体の24・79%よりも約9%高い状況だ。

近隣商業施設の休業は住民にとって大きな打撃となっている。同社は移動販売やネットスーパーを活用し、「食品を中心に地域のニーズに応えられるよう進めていきたい」との方針を示す。

湘南大庭地区自治会連合会の会長を務める細沼惠美子さんは「高齢でイオンまで歩けない住民向けに、移動販売を活用する自治会もある。それぞれの自治会で移動販売の曜日を分け、『何曜日には○○自治会で買い物ができる』といった具合に、カレンダーを作成して配れるような状況にできるよう、自治連としてもイオン側と調整していきたい」と協力の姿勢を見せた。

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