大根・カブ・長芋がふわっトロ…!根菜たっぷり栄養満点ポトフー3選
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。
新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
ゲストは、「オレンジページ」編集長の長谷川美保さん。
今年もインフルエンザなどの感染症がすごく流行っていますよね。特に例年よりも暖かい日があったり、急激に気温が下がる日があったり、体調管理が難しいこの時期…。
そんな時には「ポトフ―」を食べて風邪にも負けない体づくりをしましょう!今回教えてもらったのは、根菜、肉、魚がゴロっと入った栄養満点ポトフー。根菜に含まれるビタミンCは、加熱しても比較的に残りやすいのが特徴で、肉や魚も入っているため、たんぱく質もしっかり摂れるレシピとなっています。白ご飯を合わせるだけで献立が完成するような、いろいろな味わいのパターンで、手軽に楽しめるレシピなので、参考にしてみてください。
※今回は、すべてのレシピで口径が20cmぐらいの鍋を使用しています。
(具材がゴロゴロと入っているため、しっかりと煮汁に浸せるように、これくらいの大きさの鍋を使うのがオススメ。)
そもそも「ポトフー」って何だ…?
・「ポトフ―」と聞くと、コンソメ風味のスープを思い浮かべる方も少なくないかと思います。「ポトフ―」というのは、フランス語で”煮込む”という意味があり、具材を入れて煮込めば、何でもポトフ―と呼べるんだとか…!
それでは、1つ目のレシピは・・・
ほっこり和風味、鶏肉と里いものみそポトフ―
材料(2~3人分)
メインの具材
1.鶏もも肉(大):1枚(およそ350ɡ)
2.里いも:6個(およそ300g)
3.大根:200ɡ
4.春菊:1/2把(およそ100ɡ)
5.しょうがのせん切り:1かけ分
煮汁の材料
1.だし汁:4カップ
2.みそ:大さじ3
3.酒 :大さじ2
4.みりん:大さじ1と1/2
そのほか、塩以上です。
作り方
1.里いもの皮と大根の皮をむき、大根は幅2㎝の半月切りにします。耐熱皿に里いもと大根を並べて、ふんわりとラップをかけたら、600Wの電子レンジで9分加熱します。その間に、春菊を長さ7~8㎝に切り、鶏肉は余分な脂肪を取り除いて、6等分に切って塩小さじ1/3をふります。
2.次に、煮汁の材料を鍋に入れたら、中火にかけて煮立たせます。鶏肉を加えて、肉の色が変わったら、里いも、大根、しょうがを入れます。ふたをして、野菜が柔らかくなるまで弱火で20 分ほど煮たら、春菊を加えてさっと煮て、完成!
スー&杉山:春菊の歯ごたえも良し…大根とろっとろ…びっくりするくらい美味しい!箸が止まりません。
・春菊のほろ苦さは味のアクセントにもなるし、栄養も満点!
・特に、このレシピでは里芋を使うのがポイント!
里いもの「ガラクタン」というぬめり成分は、腸の動きを活発にしてくれるので、最近ちょっと食べ過ぎているな…なんて方にも嬉しい1品です。
旬の食材満載!豚肉とかぶ、長いものレモンポトフ―
材料(2~3人分)
メインの具材
1.豚肩ロースの薄切り肉:250ɡ
2.かぶ:3個(およそ240g)
3.かぶの葉:3個分(およそ120g)
4.長いも:200ɡ
煮汁の材料
1.水:4カップ
2.白ワイン(または酒):大さじ2
3.レモン汁:大さじ2
4.顆粒 洋風スープの素:小さじ1
5.塩:小さじ1
6.こしょう:少々
そのほか、塩、こしょう、オリーブオイル、国産レモンの輪切り:2~3枚、以上です。
作り方
1.かぶは皮をむいて横半分に、葉っぱは長さ7~8㎝に切ります。長いもは皮をむき、幅3㎝の半月切りにします。豚肉は塩:小さじ1/4と、こしょうを少々ふっておきます。
2.鍋にオリーブオイル大さじ1/2を中火で熱したら、豚肉を入れて炒めます。肉の色が変わったら煮汁の材料を加え、煮立せます。アクを取って、かぶ、長いもを入れたら、ふたをして弱火で15分ほど煮ます。
3.さらに、かぶの葉を加えてさっと煮たら、味をみて塩、こしょうをそれぞれ適宜入れて味をととのえます。火を止めて器に盛り、レモンを1 枚ずつのせたら完成!
スー&杉山:レモンがしっかり効いていて、さっぱりとしたおしゃれな味!!長芋がふわっと溶ける~!!
・かぶは、身はもちろんですが、葉っぱも栄養が豊富。ビタミンCのほかに、β-カロテンも豊富なので、風邪予防にもピッタリ。
・レモンのビタミンCも抗酸化作用が高く、体内に入った病原体やウイルスと戦う白血球の働きを助けるので、まさに今こそ食べてほしい!
スパイスで体ぽかぽか! 鮭とさつまいものカレーポトフー
材料(2~3人分)
メインの具材
1.生鮭の切り身:3切れ
2.さつまいも(小):1本(およそ200g)
3.かぶ:3個(およそ240g)
4.まいたけ:1パック(およそ100g)
5.にんにくの薄切り:1かけ分
煮汁の材料
1.水:4カップ
2.酒:大さじ2
3.カレー粉:小さじ2
4.塩:小さじ1
5.しょうゆ:小さじ1
6.こしょう少々
そのほか、パセリのみじん切り、:適宜と、塩、こしょう、オリーブオイル、以上です。
作り方
1.さつまいもをよく洗い、皮ごと大きめの乱切りにしたら、水にさらして、水けをきっておきます。かぶは茎を少し残して葉を切り落とし、皮をむいて縦半分に切ります。まいたけは手で大きめにほぐします。鮭は3等分に切って、塩小さじ1/3、こしょう少々をふっておきます。
2.鍋にオリーブオイル大さじ1/2を入れて中火で熱し、鮭を入れて焼きます。両面に焼き色がついたら、煮汁の材料を加えて煮立たせます。残りの具を入れて、ふたをし、野菜が柔らかくなるまで弱火で20分ほど煮ます。味をみて、塩、こしょうをそれぞれ適宜入れて、味をととのえます。器に盛って、パセリをふったら、完成!
スー&杉山:鮭の出汁が染み出ていておいしすぎる!さつまいもとカレーが合うね!!
・ポイントは、さつまいもを皮ごと使うこと!
食物繊維や、抗酸化作用の高いアントシアニンをたっぷりと摂ることができます!
・カレー粉に含まれているトウガラシやシナモン、ナツメグなどのいろいろなスパイスは、体温を上げることも手伝ってくれます。
・鮭のうまみもたっぷりで、ご飯もよく進みますよ!
体調を崩しやすいこの時期、体の芯から温まるポトフ―で元気に過ごしましょう!
ぜひ、作ってみてください♪
長谷川美保さん(「オレンジページ」編集長)
大学卒業後、オレンジページに入社。生活情報誌『オレンジページ』やムック本などで、おもに料理を中心に編集制作に携わり、副編集長、デスクを経て、去年から編集長に。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)