中日2025年コーチングスタッフ 井上一樹新監督のもと低迷脱却へ松中信彦氏ら招へい
一軍は松中信彦氏と飯山裕志氏を外部から招へい
2024年は球団ワーストを更新する3年連続の最下位に終わった中日。シーズン終了後にはチームを3年間指揮した立浪和義監督が退任を発表。二軍監督を務めていた井上一樹氏が新たに監督に就任した。
井上新監督のもと、新たなスタートを切る中日の来季のコーチングスタッフを紹介する。2025年度の一軍コーチの顔ぶれは以下の通り。
新任は松中信彦打撃統括コーチと飯山裕志野手総合コーチ。松中氏は1996年ドラフト2位でダイエー(現ソフトバンク)に入団し、ホークス一筋で19年間プレー。2004年に三冠王に輝くなど、首位打者と本塁打王を2度、打点王と最高出塁率を3度獲得した。2006年のWBCでは4番を務め、第1回大会の優勝にも貢献した。
2016年3月に現役引退後は、2020年に独立リーグ四国IL・香川オリーブガイナーズのゼネラルマネージャー兼総監督、2021年にロッテの春季キャンプで臨時コーチも務めた。5年連続リーグワーストと長年の課題である得点力不足解消へ、「平成唯一の三冠王」の経験、そして指導力に大きな期待がかかる。
飯山氏は鹿児島・れいめい高から1998年ドラフト4位で日本ハムに入団。現役時代は日本ハム一筋20年。主に内野の守備職人としてチームを支えた。2017年に引退後は一軍内野守備走塁コーチなどを歴任し、今季からはスカウト兼プロスカウトを務めていた。
そのほか、浅尾拓也投手コーチ、森野将彦打撃コーチ、大野奨太バッテリーコーチ、中村豊外野守備走塁コーチが二軍から一軍へ配置転換。大塚晶文投手コーチは巡回投手・育成コーチを担当する。山井大介投手コーチと堂上直倫内野守備走塁コーチは留任となっている。
二軍は小山伸一郎氏ら5人が新入閣
二軍では、今季まで投手兼育成コーチだった落合英二氏が監督に就任した。コーチングスタッフは以下の通り。
新任コーチは5人で、小山伸一郎氏と小池正晃氏を外部から招へいした。
投手統括コーチを務める小山氏は三重・明野高から1996年ドラフト1位で中日に入団し、2004年オフに創設されたばかりの楽天に無償トレードで移籍。2013年にはリリーフとして球団初のリーグ優勝、日本一に貢献した。2015年限りで現役引退後は2016年から今季まで楽天の一軍、二軍投手コーチを歴任。20年ぶりに古巣へ復帰し、投手王国復活へその手腕を発揮する。
打撃統括コーチに就任した小池氏は横浜高から1998年ドラフト6位で横浜(現DeNA)に入団。2008年にトレードで中日に移籍したが、国内FA権を行使して2012年から古巣のDeNAに復帰。2013年限りで現役引退後は打撃コーチ、外野守備走塁コーチなどを歴任し、今季は外野守備コーチとして日本一に貢献した。若竜を鍛え上げて一人でも多く一軍に送り出し、打線の底上げをサポートしたい。
また、今季限りで現役を引退した田島慎二氏は投手コーチを務める。外野守備走塁コーチには球団OBの平田良介氏が新たに就任。投手・育成コーチには球団広報を務めていた小林正人氏が就任した。
そのほか、小田幸平バッテリーコーチは一軍から二軍へ配置換え。渡邉博幸育成野手コーチは野手総合・育成コーチに肩書きが変更となった。福田永将打撃コーチと森越祐人内野守備走塁コーチは留任となっている。
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記事:SPAIA編集部