西消防署・戸部警察署 人命救助に感謝状 溺れる女性を衣類で救う
川でおぼれている女性を衣類でつなぎ止め、消防隊に引継ぎ命を救ったとして、西消防署(和知治署長)と戸部警察署(飯塚博史署長)は2月3日、市内在住の芦原耕さん(52)に感謝状を贈呈した。
芦原さんは、1月5日の午前7時過ぎ、西区の新田間川の歩道を歩いている際に川から「助けて」という声を聞いた。溺れている女性を発見し、その場に居合わせた男性と身に付けていたベルトをつなぎ、引き上げようした。ベルトが切れてしまったため、今度は上着の袖口を結び、消防隊が駆け付けるまで一時確保を行った。女性はその後、無事に救出、医療機関に搬送された。
芦原さんは「当時は水温も低く、上半身だけでも水面から出して女性が気を失わないようにと考えた。通報してくれた人、上着を貸してくれた人など、周りの方のおかげで助けることができた」と話した。
和知署長は、「一刻を争う状況の中で、身の回りの物を活用し、迅速に対応してくださったことが人命の救助につながった」と感謝を示した。