サンドロ・ボッティチェリのテンペラ画《美しきシモネッタ》が丸紅ギャラリーで特別公開される
2021年11月に開館した丸紅ギャラリーでは、「古今東西の美が共鳴する空間」をコンセプトとして、丸紅コレクションを中心にさまざまなテーマで展覧会が開催されている。2025年3月18日~5月24日まで、丸紅ギャラリーにて、丸紅が所蔵する日本で唯一のボッティチェリの《美しきシモネッタ》が公開される。
サンドロ・ボッティチェリは、15世紀ルネサンス初期のフィレンツェの画家で、宗教、神話、肖像を多く描き、独特の線の美しさと優雅なフォルムが特徴で、特に人物の表現性が高いと評価されている。《美しきシモネッタ》のモデルとなった夭折の美女シモネッタ・ヴェスプッチは、《プリマヴェーラ(春)》や《ヴィーナスの誕生》のモデルといわれ、「フィレンツェの春」あるいは「ルネサンスの春」の象徴的存在とされている。
2025 年はボッティチェリの研究で世界的に知られる矢代幸雄氏の没後 50 周年にあたり、奈良県の大和文華館でもほぼ同時期に「特別展 没後50年 矢代幸雄と大和文華館-芸術を愛する喜び-」が開催される。さらに 2025 年はシモネッタが登場する小説『春の戴冠』の著者である辻邦生氏の生誕 100 年にもあたり、本展はそれらの記念年に呼応する形で開催されるものである。本作品の公開は、丸紅ギャラリー開館以降、2022年に開催した「開館記念展Ⅲ ボッティチェリ特別展《美しきシモネッタ》」以来2度目となり、前回に続き、本作品の来歴をたどるとともに、他のシモネッタの肖像画との比較、本作品の科学鑑定など、さまざまな角度から作品の魅力が紹介される。
『ボッティチェリ 美しきシモネッタ』特別公開展
会期: 2025年3月18日(火)~5月24日(土)
開館時間:10時~17時(入館は 16時半まで)
休館日 : 日曜日・祝日
会場:丸紅ギャラリー 東京都千代田区大手町一丁目4番2号 丸紅ビル3階
公式HP:https://www.marubeni.com/gallery/
※障がい者手帳をお持ちの方と介助者の方1名は無料
※着物、浴衣など、和装でご来館の方は無料
※入館料は全額、社会福祉法人丸紅基金に寄付される。
※現金利用不可。交通系IC、クレジットカード、QRコード決済などキャッシュレス決済を利用してください。