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老舗のうなぎ専門店が提案する「うなぎ」の新しい楽しみ方 新長田にある『鰻食別亭(うなぎたべってい)』で「うなめしセット」に舌鼓 神戸市

Kiss

新長田の商店街『アスタくにづか』にある、老舗のうなぎ専門店が営む食事処『鰻食別亭(うなぎたべってい)』(神戸市長田区)へ取材に行ってきました。

ロピア新長田店や個人経営の八百屋、魚屋などが軒を連ねる3番館の地階に店を構えており、お店独自の「うなめしセット」なるメニューをメインに営業されています。

畳にちゃぶ台・座布団という組み合わせは、昭和の映画セットのようです

お店に入ると、田舎にあるおじいちゃん・おばあちゃんの家に帰省したような懐かしさと温かさを感じるアットホームな和の空間が広がっていました。

お店の向かいには同店を運営する『西村川魚店』があります。今年で創業63年目を迎えるお持ち帰り専門のうなぎ屋で、「うまい鰻でお客様の心も体もハッピーにする」を経営理念に、長年にわたって地域の皆さんにおいしいうなぎを提供しています。

「パワー」と書かれた揃いのTシャツに身を包み、仲良く楽しく営業されています♪

3代目店主である西村大輔さんは「“人と一緒にする食事”は料理を一層おいしく感じさせてくれる。家族や友人と団らんしながら楽しくうなぎを食べてほしい」という思いから、2019年に『鰻食別亭』をオープンされました。

「うなめしセット 半身」3300円(税込)※「一匹」の場合は6000円(税込)

こちらが噂の「うなめしセット」。“うなぎの魅力を多角的に楽しんでほしい” と、皿出しで提供するスタイルにこだわったメニューで、おひつのご飯、味噌汁、山椒豆腐、小鉢、ほうじ茶がセットになったボリューム満点の一品です。

味がしっかり染みるようにタレは二度がけ

うなぎは注文が入ってから向かいの店舗で焼き上げられます。同店では「うなぎの持つ滋養を最高の状態で提供する」ために、当日さばいた“新鮮なうなぎ”を使用。タレも継ぎ足しではなく、毎朝新しく仕込んでいるそうです。

基本は「腹開き」の関西風ですが、ふっくら仕上げるために関東風の「蒸す」行程も取り入れ

仕入れは9割以上が「鹿児島県産二ホンウナギ」で、理由を尋ねると「鹿児島のうなぎは身が筋肉質でパワフルな味わいが楽しめます」と教えてくれました。養鰻場に出向き、生産者から直接買い付けをしているそうなので、品質は折り紙付きです。

外側や先端がカリカリに仕上がるのも関西風の魅力♡

その言葉の通り、厚みのある身は柔らかくも弾力があり、噛むたびに上質な脂が旨みを主張してきます。うなぎの持つパワーが体の中に溶け込んでいくような気がしました。

ビール、焼酎、日本酒など、好きなお酒で一杯やりたくなります…!

まずはそのまま食べて素材の味を楽しみ、続いてワサビや山椒といった薬味をお好みでプラス。一口サイズにカットされ、お皿に盛りつけた状態で提供されるので、非常に自由度が高いです。うなぎをつまみにお酒を楽しみたい人にぴったりなスタイルだと思います。

焼肉のように白いご飯の上にバウンドさせて食べるのも良し。これならご飯全体にタレが染み込まないので、箸休めに白いご飯だけ食べられるのが嬉しいです。

もちろん、タレが付いたご飯も美味♪

山椒煮とオリーブ油をトッピングした「山椒豆腐」も酒のおともにぴったりな一品。

個人的には出汁茶漬けよりもこちらの方が好みでした

〆はうなぎのしっぽの部分をご飯にのせてお茶漬けに。ほうじ茶なのでさっぱりといただけ、しっぽの香ばしさがしっかり感じられます。

実家のような安心感を感じながら、おいしいうなぎに舌鼓を打つ、最高の時間を過ごすことができました。次は昼飲みを目当てに訪れたいと思います。


場所
鰻食別亭
(神戸市長田区久保町5丁目1-1 アスタくにづか3番館 地下1F)

営業時間
11:00~17:30(L.O.17:00)
水曜日は~15:30(L.O.15:00)

定休日
なし


備考
※土日祝はイベント開催によって、飲食できない場合があります
※団体利用の場合は要事前連絡

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