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釜石ラーメン×スタンプ=最高! 3月29日までラリー展開中 楽しみ尽くす旅、やってみた

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 岩手県釜石市、ご当地の味と言えば…?その一つに挙がるのが「釜石ラーメン」だ。細めの縮れ麺と琥珀色(こはくいろ)の透明感あるスープが特徴の、あっさりとしたしょうゆラーメン。シンプルながらも奥深い味わいで、地元で長く愛されてきた。その味を食べ尽くすスタンプラリーが市内で展開中。食べ歩きを楽しめるうえ、景品というおまけ付きにつられ、記者も挑戦してみた。

 スタンプラリーは、映画「釜石ラーメン物語」の公開に合わせ2023年に始めた取り組みで、今回は第2弾。釜石観光物産協会が主催し、期間は1月25日から3月29日までの約2カ月間。市内のラーメン店など対象店(28店舗)でラーメン(釜石ラーメン以外も可)を食べ、台紙に押印をもらう。スタンプ台紙は対象店のほか、市内の観光施設で配布している。

 全店制覇の景品は、特製の「釜石ラーメンどんぶり」(先着60人)か「釜石ラーメンれんげ」(同100人)から選ぶ。台紙1枚につき、景品の交換は1回のみ。全店制覇以外にも3店、10店、20店以上達成には地酒や水産加工品などが用意されている。

 初参戦の記者は手始めに3店めぐって、オリジナル缶バッジの入手を狙うことに。対象店は市内全域に点在していて、今回は市中心部の大町を歩いた。

発祥の店・新華園本店の釜石ラーメン


 最初に訪れたのは、その“元祖”ともいえる「新華園本店」。王道の釜石ラーメンを注文した。コシがある極細の縮れ麺、あっさりとしたやさしいしょうゆ味のスープは、どこか懐かしさを感じさせる望郷の味だった。「やっぱり、うまい」

 同店は1951年に創業。先代の味を受け継ぐ店主の西条優度(まさのぶ)さん(75)が腕を振るう。「これしかできない。作ったものを喜んでもらえたらいい」。2011年の東日本大震災で厨房(ちゅうぼう)などが傷ついたが、その爪痕を残したまま、その年のうちに再開した。「安否確認などコミュニティーの場にもなっていた」。そんな温かみのある店内の雰囲気は変わらない。

「また来るね」の声を励みにする店主の西条優度さん(手前)


 コロナ禍以降、商売の厳しさを感じているが、宴会需要を見込んで、中断していた2階部分の開放を思案中。スタンプラリーの実施も歓迎し、「釜石ラーメンと言っても、シバリは緩く、それが面白い。各店舗のこだわり、異なる味わいを楽しんでほしい」と笑う。「全店制覇して、どんぶりをもらったら見せにくるね」という客の再来を楽しみにしている。

店名を冠した「あいどるラーメン」


 次に向かったのは、「らーめん&コーヒー あいどる」。店名はかわいらしいが、意表をついて本格的なラーメンが楽しめる喫茶店だ。厚切りで存在感のあるチャーシュー2枚がのったラーメンが人気だというが、記者は「あいどるラーメン」を注文。ホタテと海老、野菜が入ったあんかけ海鮮スープ(塩味)が細麺にマッチしていた。「おいしい」

 店主の金澤重子さん(年齢は秘密)が50年ほど前から切り盛りしている。当初は食堂だったというから、ラーメンがあるのも納得。こちらも震災で被災し、「もう商売は…」と思ったというが、現在、厨房に立つ夫が「やろう」と引っ張り、再開した。

外観も店内も、かわいらしい雰囲気が魅力の喫茶店


 店名の由来を聞くと、「花の名を付けようとしたが却下され、たまたま見かけた花屋からもらった。うちは、やわらかいイメージで平仮名に」とほほ笑む金澤さん。「釜石のラーメンはしょうゆ味でなくとも、あっさり系。細麺だからかな。いろいろ食べ比べて、おいしさを知ってほしい」。店内は昔ながらの喫茶店そのもので、ゆったりと過ごせる空気感も魅力だ。

青龍の看板メニュー「味噌チャンポン」


 締めとして行ったのは、「中華飯店 青龍」。こちらでは店主おすすめであり、ファンの多い看板メニュー「味噌チャンポン」を味わった。イカ、タコ、豚肉、野菜など具だくさんで、とろみのある卵とじスープが特徴。お好みで特製「辛み」を加えれば、“味変”も楽しめる。この辛みが絶品で、スープも飲み干し完食。「口福」

 1981年創業。震災で自宅兼店舗を失ったが、同じ大町内で移転、再出発し、震災前と変わらぬメニューを提供している。味噌チャンポンは店主の池田恭也さん(77)が「店の売りとなるものが1つあればいい」と考案した自慢の味。辛みもしかり。「ピリッとして、おいしさが増す」と作り上げた味を目当てにする人も多いとか。

自慢の味を提供し続ける店主の池田恭也さん


 池田さんを「マスター」と呼びながら、手際よく動く店員の姿も印象に残った。「チャンポンに細麺は意外と思うかもしれないけど、あっさりでいいでしょ。とろみのあるスープと麺もよく絡まる。最後まで飲み切って、エコにもなるし」としっかりPR。気さくな人柄に触れ、心もほんわかあたたまった。

 3つのスタンプを集め、景品を交換すべく、釜石観光案内所(鈴子町・シープラザ釜石内、午前9時~午後6時)へ。目当ての缶バッジを手にした。短い味めぐりの旅だったが、「やり切った」という達成感を得た。そして、釜石ラーメンの奥深さを改めて実感。店ごとに味わいが異なり、個性豊かだった。地元の味を知るだけでなく、店主らとの会話を楽しめるのも魅力。今回、記者は出会わなかったが、同じラーメンを求め歩く人との交流もあるらしい。

景品と交換。缶バッチは直径約8センチと意外に大きい


釜石ラーメンスタンプラリーをPRする釜石観光物産協会の職員


 記者が景品を交換したのは2月10日の昼過ぎ。同協会によると、その時点で記者より先に5人いて、うち3人が全店制覇で市外の人もいるという。仕事で訪れ、いくつか回って記念にする人もいるらしく、あらためて19日に交換者数を問い合わせると、3人増えていた。全制覇は計5人となり、そのうち1人がれんげを選択したとか。ゆるりとしたペースかと感じるも、協会では「特にどんぶりは限りがあるので、お早めに」と呼びかける。

 今回のスタンプラリーは観光客が減る冬季の消費活性化が狙い。協会の横木寛裕さん(24)も挑戦中で、こつこつとスタンプを集めている。目指すは全店制覇。「ラーメンを食べながら、あったまってもらえたら。行ったことのない店に足を運ぶきっかけにして新しい発見、お気に入りの味を見つけたり楽しみましょう」と意欲を見せた。

 記者は…。食したい店は確かにあるが、財布と相談かな…

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