年配の方にもおすすめ!その場を一歩も動かずにできる簡単フィットネス
ゲストは元キックボクサーで柔道整復師の生井宏樹さん!前回は2023年4月のご出演で、立つのもやっとだった92歳のおばあちゃんがキレのあるパンチを連発する動画をSNSに投稿され、大きな話題になとなっていた時期。(今でも動画見られます)今回は、年配の方でもその場を一歩も動かずにできる簡単フィットネスを教えていただきました。
Q. 年齢を重ねても運動を継続していくことのメリットは何でしょか?
年齢を重ねると筋力が低下していく傾向にあり、それによってつまずいたり、転倒しやすくなってしまい、怪我のリスクが高まります。日常生活においても体力が落ちていくと、外に出るのが億劫になり、更に体力が落ちていく、という悪循環にも陥りやすくなります。そのようなリスクを未然に防ぐ「予防医療」として、筋力や体力を強化するために、運動がおすすめです。ひとりでやる際などは、転んでしまわないように、補助できるもの(壁や、固定力の強いテーブルなど)を頼りながら、もしくは、広くて転んでも危なくない床などの上でトレーニングをするのが良いでしょう!
立った状態で!骨密度を上げてつまづきも予防「もも上げ・かかと落とし」
技ではありません!全然簡単な運動です。「かかと落とし」という、つま先立ちをしてからかかとを床に落として衝撃を与え、骨に適度な衝撃を与えることで、骨密度を上げる、という骨粗鬆症の人に薦められる運動があるのですが、それと、前回もお話したつまずき予防のももを上げるトレーニングをミックスして【両つま先を上げる→右腿上げる→左腿上げる→かかと落とし】これを、壁に手をついた状態でやる運動になります。(つま先立ちになるのは、ふくらはぎのトレーニングになります)
座った状態で!太ももの前側を刺激「クロス・レッグエクステンション」
こちらは太ももの前側、大腿四頭筋のトレーニングになりますが、椅子に座った状態で、なるべく膝を浮かさないようにしながら、膝から下を、サッカーボールを蹴るように、伸ばしていきます。これを右足首と左手をタッチ→左足首と右手をタッチと、順番にやっていきます。
寝た状態で!少しでも柔らかい状態を保とう「股関節ストレッチ」
股関節が硬くなると、物理的に脚が上がりづらくなりますので、少しでも柔らかい常態を保ちたいところ。手順としては、仰向けで、両脚が伸びた状態で片方の膝を両手で持って、抱えるようにして胸に近づけていきます。そうすると股関節がストレッチされるので、片方が終わりましたら、逆足も、といった感じです。
★運動に心配のある方は、ひとりでは行わず、無理しないようにしてください。
◆元キックボクサー・柔道整復師/生井宏樹
東京・豪徳寺にある「接骨院Palledo」キックボクシングジム「PEACE PACE」代表。元キックボクサー、ライト級・日本ランキング1位。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)