「みそ汁」にいれると腸がよろこぶ。“食物繊維やカリウムをたっぷり含む旬な野菜”とは?
発酵食品マイスター・スキンケア指導士の坂下莉咲です。美味しいものが増える秋冬は食べ過ぎや塩分の摂りすぎなどでむくみが気になることも。生活リズムの乱れも重なると、夕方には脚が重だるくなったり……。今回は、内側から整えるむくみと塩分についてお伝えしていきます。
1.塩分とむくみの関係
むくみの代表的な原因のひとつが、塩分(ナトリウム)の摂りすぎです。
体内のナトリウム量が増えると、濃度を一定に保つために水分をため込みやすくなってしまいます。
外食や加工食品が続くと、気づかないうちに塩分摂取量が増えることも。
むくみを感じる日は、味付けを控えめにしたり、みそ汁を薄味にするなど、日常で塩分量を調整する工夫が役立ちます。
2.秋冬にむくみやすい理由 ― 冷え・運動量の低下・水分不足
秋冬は気温が下がることで血管が収縮し、血流が低下しやすくなります。
さらに寒さの影響で活動量が減りやすく、日中の水分摂取も少なくなりがち。
こうした要因が重なることで、むくみやすい状態を助長してしまうことも⋯…。
あたたかい汁物は、身体を温めながら自然に水分も補えるため、秋冬のコンディションづくりに取り入れやすい対策です。
3.里芋のカリウムで巡りケア
里芋には、体内のナトリウム排出を助けるカリウムが豊富に含まれています。
むくみが気になる日にカリウムを含む食材を取り入れることは、日常的な巡りケアに有効です。
食物繊維が豊富なしめじは、腸内環境づくりにも役立ちます。
里芋のやさしい甘さと、しめじの旨味が合わさったみそ汁は、身体を温めながら巡りケアにもつながる、秋冬にぴったりの一杯です。
※腎機能に不安がある方は、カリウム摂取について医師に相談してください。
参考資料:ナトリウム 体の水分量やミネラルバランスの調整役 , 冷えない体に 冷えと血行
里芋としめじのみそ汁
材料(2〜3人分) 調理時間15分
だし汁……400〜500mL
みそ……15〜20g
里芋(市販の水煮、またはゆでて皮をむいたもの)……150g
しめじ……2分の1袋
すりごま……お好みで
作り方
1 鍋にだし汁と食べやすい大きさに切った里芋を入れて中火にかける。
2 石づきを切り落としたしめじをほぐして入れ、沸騰したら火を弱めて煮る。
3 全体が馴染んだら火を止めてみそを溶き入れる。
4 器に盛ってすりごまをかけたらできあがり。
坂下莉咲/発酵食品マイスター/スキンケア指導士