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【話題】北海道の冬の雪道は本気でヤバい→SNSで「知っておくべき冬のクルマ豆知識」が投稿されると、“経験者”たちが次々とアドバイスをくれた

Sitakke

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北海道の冬は厳しく、特に道外から移住したばかりの方や観光で訪れた方にとって、雪道での運転には注意が必要です。積雪や凍結した道路では、慣れていないと命に関わる事故につながることもあります。

今回は、先日SNSで話題になった「北海道移住者が知っておくべき冬のクルマ豆知識」をもとに、冬の運転に役立つ情報を紹介します。

イメージ(素材サイト写真AC)

北海道移住者が知っておくべき冬のクルマ豆知識って?

札幌暮らし(東京→北海道Uターン移住)さんがSNSの「X」に投稿したのが以下の内容です。

北海道移住者が知っておくべき冬のクルマ豆知識🚙❄
知らないと命に関わることもあるのよね💦他にもあるかな🧐

1⃣寒冷地仕様の車にする
2⃣冬に高速道を走った後は洗車する
3⃣ワイパー立てる&サイドブレーキ引かずに駐車
4⃣立ち往生、スタック対策グッズ載せとく…— 札幌暮らし(東京→北海道Uターン移住)🍛♨️ (@sapporolife2021) January 20, 2025

(@sapporolife2021より引用)

そして、北海道の冬を乗り越えるために、知っておきたいポイントを紹介するこの投稿には、さらに多くのアドバイスが北海道在住と思われる読者から寄せられています。

「屋外に駐車する際は、建物からの落雪被害の可能性を考慮することが大切です」、「ワイパーは冬用のものを使用し、ウォッシャー液は氷点下でも凍らないものを選ぶと安心です」との意見があります。さらに、「車の屋根に積もった雪は落としてから発進」という声も寄せられました。

また、「降雪時に長時間走行するときは、ヘッドライトやテールライトに雪がこびりついて見えなくなるので、こまめに雪を払っておくことも必要ですね。」との注意喚起もありました。加えて、「最近のLEDライトは発熱量が少なく、付着した雪が自然に溶けない」とも指摘しています。

冬道のイメージ(PIXTAより)

そして「屋根の雪は面倒くさがらずしっかり落としてから走る 吹雪の時はデフロスターから温風を出さない 轍には逆らわない シャーベット状の溶けた雪は滑らないようで滑る」というアドバイスや、「ヒーターの風量を強くしたりライトを点けたりした時にエンジンがブルブルする時は早めにバッテリーの点検をしないと朝バッテリー上がり起こすので注意」と注意すべきポイントを伝える読者もいました。

さらには、「ウォッシャー液は氷点下でも凍らないものを使い、且つ”水を混ぜない!!” 本州から来た中古車のウォッシャーは冬来る前に全部出しましょう。私は初めての車を本州からの中古車で買い、ウォッシャー液凍結させました。あと、エンスタとシートヒーターは神機能」と自身の経験を反面教師として紹介する人も登場しています。## ホワイトアウトの恐怖

「ホワイトアウト」は、雪によって視界が奪われてしまう気象現象(PIXTAより)

北海道の雪道の運転は危険と隣り合わせ。まさに「それを証明する」やり取りが繰り広げられています。ここで、札幌暮らし(東京→北海道Uターン移住)さんに、「移住して初めての冬の道路」についての感想を聞きました。

――冬の北海道の雪道を初めて運転して、驚いたことは何ですか?

札幌暮らし(東京→北海道Uターン移住)さん:やはりホワイトアウトですね。視界が全くゼロで、さほど離れてない前の車のテールランプも見えなくなったときは本当に怖かったです。センターラインどころか道路の端も分からなくなり、急に車を止めても後続車に追突されるリスクもあるので……。

急に前後左右が見えなくなる、これは本当に恐ろしいですね。想像するだけでも嫌な汗が出てきそうです。

北海道も雪道の危険性に関して情報を発信

北海道では道のホームページで「冬道の運転 ドライブ北海道~交通安全の基礎知識~」「冬季における交通事故防止」として、事故を避けるための安全運転から、タイヤのチェックリストなどのコンテンツを公開しています。その一部をここで紹介しましょう。

早めのブレーキ操作とエンジンブレーキの活用
凍結路面は夏の乾燥路面の約10倍も滑りやすく、大変危険です。
交差点や横断歩道・踏切の手前、渋滞が多い道路、冷え込んだ日の橋の上、樹木や建物の陰の路面は滑りやすく、運転には注意が必要です。
早め早めのブレーキとエンジンブレーキの活用による十分な減速が交通事故の発生を防いでくれます。**
(引用:冬道の運転 ドライブ北海道~交通安全の基礎知識~)

●スリップ事故防止のために
橋の上やトンネルの出入り口付近は速度を落とし、ハンドルをしっかり握って走行しましょう。
カーブではゆっくり操作しましょう。
日暮れから翌朝までは、スリップ事故が起きやすいので注意して走行しましょう。
車間距離を取り、ゆっくりとした速度で走行しましょう。

(引用:冬季における交通事故防止)

道担当者からのコメント

さらに、同コンテンツを担当した、「北海道環境生活部 くらし安全局 道民生活課交通安全係」の担当者にもお話を聞きました。

――冬道の安全運転対策を啓発する上で最も重視している課題やリスクは何でしょうか。

担当者さん:冬は、路面の積雪や凍結によるスリップ事故が多くなります。また、急な吹雪など悪天候によって視界が悪くなるほか、道路脇にできた雪山でも見通しが悪くなり、視界不良や死角による事故が発生するおそれがあります。

――北海道の冬道特有の条件に合わせた安全運転啓発のために、他県とは異なる工夫や取り組みがあれば、教えてください。

担当者さん:他県と同じではありますが、スリップ事故防止のために、降雪前に早めに冬用タイヤに交換すること、橋の上やトンネルの出入口付近、交差点などが特に滑りやすいこと、急加速・急ハンドル・急ブレーキなど急激な運転操作は行わないこと、車間距離を十分に確保し、スピードダウンと早めのブレーキ、道路状況に応じたハンドル操作を心がけることについて啓発しています。

また、走行中の車からタイヤが脱落するのを防止するため、タイヤ交換後はこまめにナットの締め付けなど状態を確認することもお願いしています。
そして、国内外から北海道を訪れ、レンタカーを利用する観光客の方々の中には冬道の運転に不慣れな方もいらっしゃいますので、関係機関・団体と連携して、こうした方々に対する啓発も行っています。

***

安全な冬道運転のために、経験者のアドバイスを参考にしながらしっかり備えておきたいですね!

※2025年1月取材時の情報です。

文・取材:ゆきお
編集:Sitakke編集部ナベ子
取材協力:札幌暮らし(東京→北海道Uターン移住)さん

<ゆきお・プロフィール>
東京在住のWEB編集者兼ライター。札幌で働いていたことあり、再び札幌に住むことを目指す。SNSで道内の話題を探すのが好きで、日常生活で役立ちそうなネタを日々探索しています。

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