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有馬温泉の話題も『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』神戸で開催、案内人は漫画『テルマエ・ロマエ』主人公ルシウス

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特別展『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』

6月22日(土)~8月25日(日)の期間、特別展『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』が神戸市立博物館にて開催される。

カラカラ帝胸像 212〜217年 ナポリ国立考古学博物館 Photo (c) Luciano and Marco Pedicini(通期)

人類史上に輝く繁栄を誇った古代ローマ。なかでも日本人が深い関心をよせるもののひとつ「テルマエ」は、古代ローマの高度な建築・土木技術の証であると同時に、彼らの豊かな暮らしの象徴として捉えられている。『ローマ十四区総覧』(Curiosum urbis Romae とNotitia urbis Romae)によれば、4世紀のローマ市にはテルマエが11軒、小規模なバルネウム(pl. balnea)が856〜951軒もあったという。一方日本では家庭内の風呂が当たり前になった現在でも、東京だけで約700軒の公衆浴場が存在する。

ライオン頭部形の吐水口 1世紀 ナポリ国立考古学博物館 Photo (c) Luciano and Marco Pedicini(通期)

日本人からの親近感をさらに広めたのが、イタリア在住のヤマザキマリによる漫画『テルマエ・ロマエ』(2008~2013年)だった。同作はハドリアヌス時代のローマ人建築家ルシウスが、古代ローマと現代日本を往還してその類似と相違に驚愕する姿を描いたコメディ。日本で累計900万部を売上げ、イタリア語を含む8カ国語に翻訳された。ヤマザキは同作によって、日本人漫画家として初めて、イタリア共和国から勲章コンメンダトーレ章を受章している。

ルシウス (c)ヤマザキマリ

『テルマエ展』では、同作の主人公ルシウスが案内人として解説パネル等に登場。日本における古代ローマ研究の第一人者である青柳正規、芳賀京子の監修と、ヤマザキマリの協力により、鑑賞者が古代ローマをより身近に感じられる展示に仕上がった。

落合芳幾 「時世粧年中行事之内競細腰雪柳風呂」 明治元年(1868) 神戸市立博物館(池長孟コレクション)(前期)

また同展の開催館には、国内有数の温泉地のある地域が含まれる。神戸会場では、有馬温泉にまつわる歴史と文化を紹介。加えて温泉や江戸時代に広まった公衆浴場など日本の浴場文化と歴史も紹介する。『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが、浴場をとおして日本とローマを往復したように、それぞれの浴場文化を体感することができる。

チケットはイープラスにて販売中。

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