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なぜ対立している?安倍元総理の銃撃事件、検察側と弁護側の攻防

文化放送

9月12日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーでは「安倍元総理の銃撃事件、検察と弁護側の攻防」というテーマで、ジャーナリストの鈴木エイト氏に話を伺った。

2022年7月8日、奈良市で安倍元総理大臣が銃撃された事件で、殺人などの罪で起訴された山上徹也被告の裁判を前に、証拠や争点などを絞り込む8回目の「公判前整理手続き」が5日、奈良地裁で行われた。

そんな中、証人尋問で誰を何人呼ぶかをめぐって、検察と弁護側の意見が対立しているという。

長野智子「一体、何が起きているんですか?」

鈴木エイト「いろんな情報を総合すると、弁護側と検察側が公判前の整理手続きの中でかなり対立をしているっていう状況らしいんですよ」

長野「なるほど」

鈴木「弁護側は『なぜ山上徹也被告がこういう事件を起こしたのか』っていうところをちゃんと掘り下げて、動機で教団への恨みとか憤りがあったとしても『なぜそれが教団と関係を持っていた政治家へ向いたのか』っていうところに関して、1年ぐらい前に情状鑑定っていうのを求めたんですけど、それは却下されているんですね。情状鑑定っていうのは精神鑑定と違って『なぜこの人物がこういう事件を起こしたのか』っていうのがちょっとわかりづらいようなときに、心理の専門家であるとか研究者であるとか、そういう人に鑑定してもらうっていうのがあるんですけど、そういう鑑定が却下されたので、宗教学者であるとかを情状証人として、この事件の背景を明らかにしたい、動機を明らかにしたいというような狙いが弁護側にあるようなんですけど、検察側は『尋問は一切必要ない』と」

長野「えっ、そうなんですか?」

鈴木「『単純な個人犯罪なんだ』っていう形に持っていきたいようで、そこのせめぎ合いが行われているっていうのが現状らしいですよね」

長野「でも、『単純な個人犯罪だ』っていうのは、検察側も相当雑じゃないですか?」

鈴木「そうですね、『単なる逆恨みだ』っていうような簡単な事件として。まぁ、事件としては簡単なんですよ。本当に言い方アレなんですけど、亡くなった方が1人で、犯人も前科もなくっていうことで、事実関係は結局、弁護側は争わないっていうんですよね。ただ、やっぱり弁護側としては、この事件は長年にわたって教団の不法行為が放置されてきて、被害救済がなされてこなかった、と。政治家の問題であるとか、被害救済がなされていないっていう“宗教虐待”っていうようなところもちゃんとつまびらかにしたいっていうところで、拘置所で宗教学者と特別面会をしてきたんだっていうようなところもあるので、結局、『犯行動機をいかに掘り下げるか』っていうところですよね」

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