【高知グルメPro】超新鮮なしらすが盛り放題!「のっけ放題 釜あげ しらす丼」で大満足!「土佐角広海産」
ワシワシワシ。むしゃむしゃむしゃ。
店に入った瞬間、丼を掻きこむ音が響いている気がした。
総勢20数名のお客さんが、一心不乱に丼をかき込んでいる。
6歳くらいの子供から、70を過ぎたおばあちゃんまで、多様な人たちが、こんもりと盛られた「しらす丼」を頬張っている光景は、圧巻である。
高知龍馬空港から車で約5分の場所にある、「土佐角広海産」という水産会社にやってきた。
「土佐角広海産」の本業は、しらすの販売だが、土曜日のみ「しらす食堂」と称してしらす丼を提供しているのだという。
人気の理由は、極めて質の高いしらすが、どんぶり飯に盛り放題なのである。
お客さんは店に入ると、まず丼を選ぶ。
選んだ丼をおばちゃんに渡す。
すると彼女たちが「これくらいですか、もっと盛りますか?」と、ご飯をよそってくれる。
小盛りでも大盛りでも、食欲に応じて、好きなだけよそってくれるのである。
もうこれだけで、気分が上がってくる。
ただし気をつけなくてはいけないのは、ご飯はおかわり自由ではない。
自分の腹具合と食欲に応じて、決めることが肝要である。
そしてその上に、しらすを好きなだけ、乗せることができる。
シラスは3種類用意されていた。
釜上げしてから、しっかり天日干しをして、水分を70%ほど飛ばしたもの。
釜上げしてから、天日干しをして、水分を20%ほど飛ばしたもの。
茹で上げたあと天日干しをしないちりめんじゃこ、つまり釜出ししらす。
70%は少しカリッとし、旨味が凝縮している。
20%は旨味が詰まっていながら、ふわっとし、プリッとした食感も感じられる。
そして最後は、ふわふわの優しい食感が楽しめるしらすである。
どれをどれだけ入れようが、自分の好みであろう。
さらに、生の「ドロメ」も用意されているので、別皿に取り準備する。
あとは、2種類の醤油と柚酢のポン酢を好みでかけ、準備万端となる。
こんもりと盛られたしらすの丼と生しらすで、お膳の上は、しらす祭りである。
あとは、大根おろしとお新香、紫蘇の千切りをしらす丼の上に乗せて完成である。
好みで、カツオの刺身をもらっても良い。
おっと忘れてはいけない。
ドロメから作られた濃厚なドロメ汁も無料サービスである。
さあ、掻き込もう。
しらすの塩気と旨味でご飯がすすむ。
しらすは、ふんわりと米と一体になることもあれば、カリッと弾んで勢いをつける時もある、
あるいはプリッと歯に食い込んで、ご飯を恋しくもさせる、
途中でゆず卵を割り入れても良いだろう。
卵と合わせるなら、20%のやつが最も相性がいい。
別皿に、白いご飯を少し入れ、どろめと柚酢、醤油をちょいとかけ、ドロメ丼を作るのも楽しい。
あるいはドロメ汁に、しらすを少し入れて飲むのも良いだろう。
こうして大量のしらすとご飯を一気に摂取する。
日本各地に、しらすを丼にして出す店があるが、こんなにたくさんいただける店はないだろう。
しかもお値段は、4歳以下なら無料、5歳〜10歳は410円、11歳以上は620円、という太っ腹価格である。
もし僕に小さい子がいて、高知に住んでいたら、毎週子連れで来る。
食べ終わって北垣 博則 社長にお話を聞いた。
この丼を始めて6年目だという。
元々この場所は分かりづらいので、お店を知っていただくことと、味を知っていただくために始められた。
ここ、吉川のお米が美味しいこともあり、一気に人気が出て、今では多い時には350人も来るのだという。
春先まではウルメイワシの稚魚が多く、季節が変わるとカタクチイワシの稚魚を使う。
「特にお子さんやスポーツマンに食べてもらいたい」と、北垣社長は目を輝かせた。
だから、高知アイランドリーグの野球チーム「高知ファイテングドッグス」の選手は無料で食べてもらっているという。
毎週土曜日にお腹いっぱいしらす丼だなんて、ああ、高知に住む人がうらやましい。
高知県香南市吉川町「土佐角弘海産」にて
店舗情報
有限会社土佐角弘海産
住所:高知県香南市吉川町吉原1679
電話:0887-55-1218
営業時間:10:00-14:00
「のっけ放題 釜あげしらす丼」販売は土曜日のみ 11:00-14:0
定休日:日曜日、その他(年末年始、お盆休み、休漁日など)