演出家・脚本家・俳優の小沢道成によるスペシャルワークショップ第2弾の開催が決定
2024年7月10日(水)、7月11日(木)、7月12日(金)、7月15日(月・祝)、7月16日(火)の5日間、ENBUゼミナールにて、『小沢道成の“長台詞を魅せるためのWS”』の開催が決定した。
『小沢道成の“長台詞を魅せるためのWS”』は、演出家・脚本家・俳優の小沢道成によるスペシャルワークショップ、第二弾。前回2023年12月の開催時は、募集定員を上回る申し込みがあり、急遽追加日程を組むほどの大盛況となった。参加者の満足度も高く、「少人数で無益な時間が一切なく、お土産どころかとんでもないお宝をいただいた気分」「回を重ねるごとに色々発見出来たり、他の方を見て学ぶことが沢山あり感動がいっぱい」などと感想が届いた。
小沢は2013年より演劇プロジェクト・EPOCH MANを主宰、ほぼすべての作品で作・演出・美術・出演を務めてきた。2022年上演の『オーレリアンの兄妹』が第66回岸田國士戯曲賞最終候補作にノミネート。同年にはひとり芝居『鶴かもしれない2022』を本多劇場にて上演し、1300人を動員し成功を収めた。また2023年上演の『我ら宇宙の塵』は、第31回読売演劇大賞で優秀作品賞・優秀演出家賞(小沢道成)・最優秀女優賞(池谷のぶえ)の3部門を受賞するなど、演出家としての注目が高まっている。
今回のワークショップでは、これまで多くの長台詞と付き合ってきた小沢と一緒に、「どうやったら長台詞を飽きずに魅せることが出来るのか」にフォーカスを当てていく。
小沢道成 コメント
前回の開催が終わったあと“長台詞”をもとにしたWSっていいものだなぁ!と ひとり興奮していました。
なんでしょう、お芝居をやるうえで(おそらく)必要とされる要素がたんまりと含まれていたのです。これは会話の場面でも、大人数の芝居でも使えるものかもしれないぞと。
そして、演じる方の人生を垣間見てるような瞬間が何度も訪れたことに感動しました。
〝ひとり〟の人間が持つパワーといいますか、生き様みたいなものまでが見えてしまうから僕は長台詞が好きなのかもしれません。
同時に、長い台詞を喋るというのは実に難しいもので、飽きてしまうものでもあります。なんせ一人で喋ってるわけですから。
では、どうやったら“飽きずに魅せることが出来るのか”。
演じる人によって解釈も雰囲気も変わると思うので、僕自身も楽しみながら〝その人にしか出せない長台詞〟を一緒に見つけてみようじゃないか、とWS開催に至りました。
と言いつつも、不安な気持ちや、何をするんだろうという謎の部分も多いかと思います。
簡単に言いますと、お渡しする長台詞の中からお好きなものを選んでいただき、極力覚えてもらったうえで、まずは思うように自由にやってみてもらいます。ただただ座ったまま喋るだけでもOKです。そこから、その方に似合うであろう手法を僕がリクエストしてみます。一緒に探りながらも実践し、といった時間を何度か繰り返していきます。演劇をつくる稽古場のような感覚に近いWSです。
少人数での開催にしてもらったので、お一人の時間がたっぷりとれるかと思います。一度体験された方もご参加いただけます。
参加の条件としては、演劇をやりたい・続けたいという想いがある俳優さん、ということのみです。そういった舞台上に立つ想いというのが、ひとりで魅せる為のひとつめの方法なのかもしれません。
僕自身もまた新たな出会いを求めています。多くの演劇好きな俳優さんと出会えますように。