循環型社会の実現目指し 学生団体がKLAと協定
鎌倉で環境活動や地域振興に取り組む学生団体ニューコロンブス(松山亮翔船長)と、(一社)神奈川県ライフセービング協会(KLA、白井勇喜理事長)が5月12日、環境保護活動の推進や循環型社会の実現、学生の社会参加などを目的としたパートナーシップを締結した。
ニューコロの活動に感銘
協定締結の契機となったのは、白井理事長が同団体の活動に「感銘を受けた」ことから。同団体は、鎌倉在住の学生を中心に170人超のメンバーが、ビーチクリーンやマイクロプラスチックでのキーホルダー作り、高齢者向けスマホサロンなどに加え、市内の各イベントにも出展するなど精力的に活動してきた。
白井理事長は「特に環境活動を積極的に行っている。大学生のエネルギーをしっかりと形にして発信するということを実践している組織」と高く評価した。
今後は、ビーチクリーンで回収したプラスチックごみを素材に、同団体が独自技術でメダルを制作。KLA主催のライフセービング大会の景品として提供するなど、「自ら拾ったごみが、自らのメダルに生まれ変わる」循環の実現を目指す。
松山船長は「環境と地域に貢献できる新たな循環を形にできたことをうれしく思う。この体験が、行動の意味をより深く感じるきっかけになれば」と話し、白井理事長は「ライフセービングの柱である、救命・スポーツ・教育・環境・福祉の柱が広がり、県内の水辺の事故ゼロにつながることを期待している」とコメントした。
締結に先立ち同団体がプラごみから制作したメダルは、5月24日(土)・25日(日)に三浦海岸で開催される「第27回県ライフセービング選手権大会」に提供される。