【明石】「都きしめん」地元で愛され続けて60年!出汁を利かせた優しい味わいにうっとり♪
明石市民のソウルフードとして「玉子焼」とともに名を連ねる「都きしめん」。1964年に明石市に創業してから60年来、地元民を中心に愛され続けてきました。おいしさの秘密は「モチモチのきしめん」と「上品な出汁」に隠されています。さあ、出汁を生かす“明石の食文化”を、きしめんで楽しんでみましょう♪
・「都きしめん」
1964年、ここ明石市で創業した「都きしめん」。明石市民はもちろん、播磨エリアに暮らす人なら一度はその名を耳にしたことがあるのでは?
同店は店名のとおり、「きしめん」の専門店。本店はJR明石駅に隣接する「ピオレ明石」の中にあり、2024年6月時点で市内に4店舗ほど展開しています。
そんな「都きしめん」の前身はスパゲティ専門店。当時「明石ステーションデパート(現・ピオレ明石)」の中には、うどんやそば、ラーメンなど、さまざまな麺専門店が軒を並べてたことから、ほかの店舗にないものをと先代が始めたのがきしめんだったそう。
「玉子焼」をはじめ、出汁を使った独自の食文化が根付く明石市民に同店のきしめんが受け入れられ、今なお老若男女に愛され続けています。
明石、西明石、大久保、土山の市内4カ所に展開する同店。中でも「明石本店」は、明るい色目の木を基調としたカジュアルな雰囲気で、ショッピングの合間や通りすがりにふらっと立ち寄りやすいのが魅力です。
奥へ進むと、周りを気にせずゆっくりくつろげるテーブル席や、外を眺めながら食事が楽しめるカウンター席もスタンバイ。社長自ら、直接店舗に足を運んでかけ直すというお気に入りの美術品には、“和の心”が宿ります。
・おいしさの秘訣は「麺」と「出汁」にあり!
同店の麺のおいしさの秘密は、「麺」と「出汁」に隠されています。
創業当時は、パスタ麺に使われる「デュラムセモリナ粉」を配合したスパゲティ専門店の面影が残る配合でしたが、時代の流れとともに麺を改良。
現在使われているオリジナル麺は、つるりと軽やかなのどごしとモチッとやわらかな食感が特徴です。
出汁は、やわらかなきしめんと相性の良い優しい味わい。「鰹節のカネイ」にブレンドしてもらった九州北部産のうるめ節入りのこだわりの合わせ出汁を、「ヒガシマル醤油」の薄口醤油で味付けするのが“都きしめん流”です。
黄金色の輝きと透明度の高さを誇る自慢の出汁は、出汁の甘みと上品な香りが口いっぱいに広がります。
『かつおきしめん』627円
看板メニューは『かつおきしめん』。自慢のきしめんの上に、こだわりのかつお節をふんわりのせた風味豊かな一品です。出汁を吸ったかつお節、そしてうま味が染み出た出汁、お互いに良さを引き立て合い、芳醇な味わいを生み出しています。
白っぽく淡い特製天かすも、この麺に欠かせない存在。天かすから出るコクがあってこそ、「都きしめんの麺」が完成します。
・セットメニューやアレンジ麺も充実!
『きしめんとしらす丼のセット』957円
単品の麺メニューが約15種類、さらにセットメニューが約30種類と豊富にメニューを展開する同店。せっかくお店に訪れたなら、お得なセットメニューでお腹も心も満たしてみては?
社長のイチオシは、シンプルなきしめんと新鮮なしらすが味わえる『きしめんとしらす丼のセット』。しらす丼は小サイズと言えどもご飯がたっぷり入って、ボリューム満点です。
あえて瀬戸内産のものではなく、紀州からわざわざ産地直送で送ってもらっているという厳選しらす。小ぶりで透き通った品質の良いものだけを使用しています。
その上には大根おろしやもみのり、大葉を添えて。食欲が落ちがちな暑い日でもペロリと食べられるさっぱりとした味わいに、虜(とりこ)になること間違いなし!
『カレーきしめん』825円
男性客だけでなく、意外と年配のお客さんにもファンが多いという『カレーきしめん』。自慢の出汁をたっぷり使っているので辛みが少なく、マイルドなカレーを楽しむことができます。
あんかけのようなとろみが、麺一本一本にしっかり絡み、やわらかい麺と見事に調和しています。
カレーうどんの具と言えば、やっぱり牛肉!うま味の強い部位を採用しています。
さらにその横には、うす揚げのトッピングも。最近までこのうす揚げはなかったそうですが、「和風カレーにはうす揚げが合う!」という社長の熱い思いで加わったんだとか。カレーをまとったうす揚げもまた、絶品です。
・「半夏生」の時期限定の『たこ天きしめん』も
『たこ天きしめん』902円 ※6月中旬~7月ごろ限定
日本では、夏至から数えて11日目の「半夏生(はんげしょう)」にタコを食べるのが習わしなのを知っていますか?明石では毎年、この時期に「明石ダコ」を食べてもらおうと「明石半夏生たこまつり」を開催しています。
加盟店舗で「明石ダコ」を使った期間限定メニューが提供され、同店でも『たこ天きしめん』をスタンバイ。10年ほど前に誕生して以来、夏の風物詩として地元民に愛され続けています。
きしめんの上にはタコの天ぷらが豪快にのっています。ふわふわの衣の中からのぞくのが明石ダコ。コリっとした歯ごたえと、噛めば噛むほど増すうま味がクセになります。ぜひ、この時期にしか味わえない地元の味覚を味わいに訪れて。
『持ち帰り用きしめん』(1人前)453円 ※写真は2人前
地元民に愛され続けて60年。軸となるきしめんのほか、そばやラーメンなども手がけ、麺のおいしさや魅力を発信し続ける「都きしめん」。持ち帰り用のきしめんは、店頭もしくは公式オンラインショップで販売しているので、明石の手土産を探してる人にもおすすめです。
一度食べるとまた戻りたくなるどこか懐かしい同店のきしめんを、ぜひお店でじっくり味わってみて♪
■詳細情報
■DATA