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昭和・平成世代には懐かしく、令和世代には新鮮! 平成アニメやキャラクターを通じて「平成女児カルチャー」を紐解く! 『美少女戦士セーラームーン』や『ナカムラくん』などをピックアップ

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

最近よく耳にする言葉、「平成女児カルチャー」。筆者も平成を青春時代として過ごしてきた世代の一人として、この「平成女児カルチャー」が流行していることにとても嬉しさを感じると同時に、懐かしさが込み上げてきます。

しかし、この「平成女児カルチャー」は、実際に平成を体験した人たちだけのものではありません。なんと、平成をあまり知らないZ世代も夢中になっているのです。この現象はいったいなぜ起きているのでしょうか。結論から言えば、このブームは平成時代のアニメや漫画が大きな影響を与えていると言えるでしょう!

そこで本稿では、平成をリアルタイムで体験した筆者(いわゆる「平成一桁ガチババア」世代)が、「平成女児カルチャー」における平成アニメや漫画の影響について、またこのムーブメントが令和へとどのように受け継がれているのかを解説していきます。

「平成女児カルチャー」ってなに?

「平成女児カルチャー」とは、平成(1989年〜2019年)の時代を象徴する少女向けのアニメ、漫画、ファッション、玩具などのカルチャーが再び注目を浴び、人気が高まっている現象を指します。特に平成初期から中期にかけて流行していた可愛らしいデザインや独特のカラーリング、ポップでキラキラした世界観が特徴で、平成時代に子供時代を過ごした世代だけでなく、平成を直接知らない若い世代にも受け入れられています。

「平成女児カルチャー」はなぜこんなに流行っているの?

ノスタルジー現象

現在の20代から30代初めの世代にとって、平成時代は子ども時代の記憶そのもの! 懐かしさから当時のカルチャーにもう一度触れたくなる「ノスタルジー」の感情が、ブームのきっかけとなっていると思います。この世代が社会的にも、ある程度経済的余裕を持つようになり、懐かしさを楽しむためにお金や時間を使えるようになったことも追い風となっていると考えられます。

平成カルチャーのかわいさや独特の世界観

平成の少女向けアニメや雑誌、玩具には、「ポップ」「キラキラ」「カラフル」といった愛らしいデザインやファンシーな世界観が当たり前でしたよね! 

キラキラするペン、チェーンやスパンコールが沢山ついたペンケース、文字をどこに書けばいいのかわからないくらいキャラクターで埋まったメモ帳など、今見ると「目がチカチカする!」と思えるものばかりですが、それが最高に可愛く思えましたし、憧れだったのです。

今はモノクロやパステルカラーなど落ち着いた色の雑貨やインテリアも人気ですよね。筆者も淡色系の小物などが大好きですが、やはり根底にあるのは「平成女児魂」。バキバキなビビットカラーの文具やキラキラなシールなどを見ると心が踊ります! ポップでキラキラしたアイテムはどこか現実離れしていて、持っているだけでまるで魔法少女になったかのような気分になりませんでしたか? 

今の世代に平成カルチャーが刺さるのも、やはり根底には現実離れした世界に憧れがあるからなのかと思います。

メディアの復刻・リバイバル人気

平成時代の人気アニメや漫画が再び脚光を浴びています。例えば、『美少女戦士セーラームーン』や『カードキャプターさくら』など、平成を代表する作品がリバイバル版や続編として新しい形で制作されたり、グッズなどが展開されるケースが増えています。

ここ最近では『魔法騎士レイアース』の“新アニメ化プロジェクト”始動が発表され、SNSで大きな話題となりましたよね! 当時のゲーム機器「ゲームギア」で主人公の光・海・風を立派なマジックナイトに育てるという育成シュミレーションゲームを永遠と遊んでいた筆者にとっては、この発表は踊りたくなるくらい嬉しい発表でした(笑)

旧作が今でも素晴らしいことは言うまでもありませんが、現代の映像技術を駆使した再アニメ化が行われるという点は、旧作を知らない若い世代にも作品を楽しんでもらえるきっかけとなり、新しいファン層の獲得にもつながるのではないかと期待しています。

平成女児アニメと言えば変身バンク!

平成アニメといえば、変身バンクを語らずにはいられません! 「変身バンク」とは、「アニメや特撮作品で、毎回同じキャラクターの変身シーンの映像を使い回すこと、またはその流用される映像そのもの」を指すそうです。

子供の頃を振り返ってみると、物語の深い部分までは理解できなかったものの、キラキラと輝く衣装をまとったカッコよくて可愛い主人公たちを楽しむためにアニメを夢中で観ていた記憶があります。

当時は、変身シーンが使い回しであることなど一切気にせず、毎回流れる変身シーンにワクワクしていました。キラキラした衣装へと変わる瞬間や普段は頼りないキャラクターが一気にかっこよくなる姿に心を奪われ、憧れを抱きながらポーズを真似していたことも非常に懐かしい思い出です。

そんな思い出いっぱいの変身バンクのあるアニメの中から、個人的にお気に入りの作品をいくつかご紹介します!

『美少女戦士セーラームーン』シリーズ

今見てもやっぱりワクワクする『美少女戦士セーラームーン』の変身バンク! 変身バンクの音楽といいSEといい完璧なんですよね!

『魔法騎士レイアース』(マジックナイトレイアース)

2026年にリメイクが決まった『魔法騎士レイアース』。こちらは『美少女戦士セーラームーン』ほど派手な変身バンクではないですが、「火・水・風」という属性ごとの変身がとても魅力的です!

リメイク版の変身バンクがどのようなものになるのか期待大ですね!

『赤ずきんチャチャ』

『赤ずきんチャチャ』、実は原作漫画には激しく戦うシーンや変身バンクはありません! ほのぼの日常系のギャグ漫画で、時折チャチャがへっぽこ魔法で戦う程度。

しかし、アニメではそんなチャチャがマジカルプリンセスとしてかっこよく戦うのです。頭身も伸び、大人っぽいチャチャに驚かされた記憶が残っています。

『おジャ魔女どれみ』シリーズ

『おジャ魔女どれみ』の変身バンクもみんな真似していましたよね! 今でも完璧に真似できる人はが多いのではないでしょうか? 中でも大好きなのは『も~っと!おジャ魔女どれみ』の変身バンク! ポップでキュートな変身が魅力的で、変身アイテムの「みならいタップ」や「パララタップ」が欲しかったなぁと懐かしくなりました!

『プリキュア』シリーズ

現在も続いているプリキュアシリーズ。プリキュアの変身バンクは、とにかくキラキラと美しく、さらに動きの迫力も素晴らしい!  初代から観てきた平成世代はもちろん、今まさに新しいプリキュアをリアルタイムで楽しんでいる世代も魅了する、この変身バンクこそが至高と言えます!

平成に流行った懐かしのファンシーグッズのキャラたち!

平成女児を夢中にさせたもの……そう、それはファンシーキャラグッズ! ファンシーグッズが大好きだった平成女児たちは、文房具やシール、缶バッジ、コップなど、日常のアイテムをファンシーグッズで埋め尽くしていました。

令和になった今も、リバイバル商品やカプセルトイなどで懐かしいファンシーグッズのキャラクターたちを見かけることがありますよね。今回は、そんな懐かしのファンシーグッズのキャラたちを振り返ってみましょう!

『こげぱん』

2000年2月に発売されたサンエックス社のキャラクター『こげぱん』。公式引用からのキャラクター情報は「こげてしまったためにやさぐれてしまったぱん。それが「こげぱん」。何事もなげやりで後ろ向き。実は中身は十勝平野産の高級あずきでつくられた上質なあんこ。」とのこと。

このなんとも言えない表情が可愛くて、いくつかグッズを持っていました。そして中身は高級あずきで作られたあんこというのを初めて知りました(笑)

『お茶犬』

2002年に誕生したセガ フェイブとホリプロが共同開発した「癒し」をテーマにしたキャラクター『お茶犬』。

ころんとしたフォルムとほわっとした表情に癒されますよね! 筆者はコンビニでお茶を買ったら付いてくる根付ストラップを集めていました!

『たれパンダ』

1998年7月に発売されたサンエックス社のキャラクター『たれパンダ』。筆者はサンシャインシティにあった『たれパンダ』ショップによく行っていました! なんとも言えない垂れ具合とぼんやりした表情が可愛いというかなんというか(笑) とにかく個性的な見た目に心を奪われていました!

『豆しば』

電通のオリジナルキャラクターである『豆しば』。TVを見ているとなんのCMなのかわからない『豆しば』のCMが流れてくることが今もありますよね! そんな『豆しば』のCMは2008年から放送されているそうです。

役に立つのか立たないのかよくわからない豆知識を教えてくれる不思議なキャラが魅力的です!

『ナカムラくん』

ジュニアブランド『Angel Blue』のキャラクター『ナカムラくん』。平成女児にとって、このブランドはまさに伝説的な存在でした!  洋服は値段が高くてなかなか買ってもらえなかったけれど、『ナカムラくん』のグッズが付録として付いてくる雑誌を買っていた記憶が懐かしいです。

『ナカムラくん』以外にも『メゾ ピアノ』の『ベリエちゃん』、『ポンポネット』の『ミントくん』、『デイジーラヴァーズ』の『ルッキー』などのグッズも可愛いですよね! 令和になってもポップアップストアやコラボなどでグッズを購入できるので、平成女児心がくすぐられます!

『SWIMMER(スイマー)』

バッグ、ポーチ、衣料、ファッション小物、インテリア、文具など、多くの商品企画・販売を手がけてきた雑貨ブランド『SWIMMER(スイマー)』。1987年に代官山で誕生し、平成女児たちに愛された雑貨ブランドです。2018年に一度は撤退したものの、平成レトロが注目される令和に新たな会社に譲渡され復活を遂げました!

ゆめかわブランドとして大人気だった『SWIMMER(スイマー)』。今見てもめちゃくちゃ可愛い……! 持っているだけで自分が可愛くなれたような気分にしてくれる素敵なアイテムばかりです! 

令和の女子高生(?) が平成女児アイテムに魅了されている漫画をご紹介!


ここでご紹介したいのがこの平成女児ブームを見事に表現してくれている漫画『今日、駅で見た可愛い女の子。』です! 本作は可愛いもの博識おじさん×完ぺき女子(!?)が駅で一瞬すれ違うだけの観察型コメディ。

この漫画を読むとあの頃のトキメキが蘇ってきて、懐かしい気持ちに浸れること間違いなし! 主人公が可愛い男の子なのも良いですし、その子を眺めるオジさんが平成女児アイテムを網羅しているのも面白い!

年代も性別も超えて平成女児アイテムが愛されていることが描かれている素敵な作品となっていますので、おすすめです!

「平成女児カルチャー」最高!

筆者には、大人になるにつれ周囲の目を気にして、派手なものや子供っぽいもの、キャラクターグッズなどを身に付けるのを控えていた時期がありました。同じような経験をされてきた方も少なくないのではないでしょうか?

けれど、懐かしいアニメやファンシーグッズ、カラフルでポップな世界観は、今もなお心をときめかせてくれる「魔法のアイテム」です。忙しい現代社会を生き抜くためには、好きなものに囲まれることが一つの大切な「武器」になるのではないでしょうか。だからこそ、周りの目を気にせず、自分を潤す好きなものに囲まれて生きていきたいものです。

あの時代を共に過ごした私たちにとって、平成女児カルチャーとは永遠の宝物と言えるでしょう!

[文/五反田ちさと]

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