歌って踊りながら動画撮影していた女性、つまずいて自分の死を撮影することに(ジョージア)
東ヨーロッパに位置するジョージアで、ある女性インフルエンサーがSNSに投稿する動画を撮影していたところ、悲劇に見舞われた。女性は視線をカメラに向けた瞬間、目の前の地下鉄駅への入り口階段に気づかず転落し、死亡した。シンガポールのニュースメディア『International Business Times Singapore Edition』などが報じた。
音楽に合わせながら歩道を歩いていた女性。つまずいた瞬間の動画はこちら
ジョージアの首都トビリシで現地時間9月27日の夜、ロシア・モスクワ出身のアリーナ・グラズノワさん(Arina Glazunova、24)が地下鉄駅に続く階段の入り口から転落して亡くなった。アリーナさんは当時、休暇でジョージアを訪れており、友人とTikTokに投稿する動画を撮影していた。
2人はロシアのバンド「Vesyolye Rebyata(Весёлые ребята)」のヒット曲「For The Last Time(В последний раз)」に合わせながら、軽快に歩道を歩いていた。アリーナさんは友人が撮影しているスマートフォンに向かって、「あなたを待ってなんかいないわ。でも、私があなたを最後まで愛していたことを忘れないで、これが本当に最後なの…」と繰り返し歌っていた。そして、カメラは友人の方に向けられた。
その直後、友人は顔をこわばらせて悲鳴を上げた。アリーナさんは友人の目の前で、地下鉄の階段入り口の塀につまずいて転落した。動画は悲鳴の直後、スマートフォンが地面に落ち、ぼやけた画面が映ったところで終わっている。
アリーナさんは友人が持つスマートフォンに気を取られ、階段の入り口に気づかなかったとみられている。アリーナさんはすぐに病院に運ばれたが、頭部の損傷と首の骨折が原因で亡くなった。
今回の事故が報道されると、階段入り口を囲む塀の高さがわずか数十センチしかないため、まるで地面に大きな穴が開いているかのようで「とても危険だ」という声が相次いだ。
「「あの塀では誰でも転落する可能性がある。」
「あの塀の周りには何かしらの安全対策を講じる必要がある。非常に危険だ。」
「塀の高さが数十センチしかないのに、手すりも柵もないのは驚きだ。あれではつまずく危険がある。」
なお、トビリシ市役所は階段の入り口を囲う塀について、「旧ソビエト連邦時代に建設されたもので、当時の安全基準を満たしている」と説明した。アリーナさん亡き後、地下鉄の階段の脇には彼女を悼むための花束がいくつも捧げられている。
画像は『International Business Times Singapore Edition 「Chilling Video Captures Moment Woman TikToker Trips Over Wall and Plunges to Her Death During Night Out While Her Friend Filmed Her」(X)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)