「ytv漫才新人賞決定戦」優勝はフースーヤ!「悩みごとをぶっ飛ばす楽しい特番がやりたい」
関西を拠点に活動する芸歴10年目までの漫才師を対象にした賞レース「ytv漫才新人賞決定戦」が、2025年3月2日(日)に読売テレビにて生放送。ファイナリスト7組が熱戦を繰り広げ、芸歴9年目のフースーヤが栄冠を手にしました。読売テレビ本社1階のパブリックビューイング会場で行われた優勝記者会見の模様をanna編集部がレポします!
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大いに盛り上がった漫才新人賞決定戦優勝記者会見の様子をお届け!決定戦の模様はTverで見逃し配信中
大いに盛り上がった漫才新人賞決定戦
MCはブラックマヨネーズ、進行は佐藤佳奈アナウンサー
関西を拠点に活動する芸歴10年目までの芸人を対象にした「ytv漫才新人賞決定戦」。14回目の開催となる本大会は、2012年にスタートして以来、銀シャリ、藤崎マーケット、霜降り明星、ビスケットブラザーズ、カベポスターなど、数々のスターを輩出してきた若手の登竜門です。今年度は、翠星チークダンス、マーティー、オーパスツー、マーメイド、フースーヤ、タチマチ、ぐろう(敗者復活枠)の7組が決定戦で火花を散らしました。
審査員を務めた、ハイヒールのリンゴさん、ザ・プラン9のお~い!久馬さん、霜降り明星の粗品さん、ハリウッドザコシショウさん、フットボールアワーの岩尾望さん
賞レース初の審査員を務めたお笑いコンビ・霜降り明星の粗品さんによる漫才愛あふれる講評も話題となる中、最終決戦に進んだのは翠星チークダンスとフースーヤ。しれつな争いを制し、見事フースーヤが第14代目王者に輝きました。
優勝記者会見の様子をお届け!
優勝したフースーヤの田中ショータイム(左)と谷口理(右)
昨年に引き続き、読売テレビ本社1階に新人賞暫定BOXを設置し、パブリックビューイング会場として一般開放。出場者の家族や親戚、友人のほか、過去17回も予選ROUNDで涙をのんだ風穴あけるズも松竹芸能代表として応援に駆けつけ、暫定BOXのMCを務めた藤崎マーケットと昨年度王者の空前メテオとの掛け合いを繰り広げました。OA終了後は、優勝したフースーヤを迎えての公開記者会見を実施。
決定戦3度目の出場にして、念願の優勝を果たしたフースーヤ。戦いの興奮冷めやらぬまま、栄冠を手にした喜びや今後の展望を語りました。
「第14代目ytv漫才新人賞王者に輝いたフースーヤです!」と藤崎マーケットに紹介されながら壇上へ上がると、会場内は2人を労う温かい拍手に包まれます。
優勝が決まった瞬間の心境は?
谷口:
「ytv漫才新人賞(以下、ytv)」は年3回の予選ROUNDに出るための「手見せ」と呼ばれるオーディションがあって、それが朝9時集合とかなんです。風穴あけるズさんならよくわかってくれると思うんですけど、それにもう出なくていいんだという喜びでホッとしました。
田中:
過去2回決定戦に出場していて、やっと獲れたという思いがあります。今日はMCでブラマヨさんが出てましたけど、吉田さんが審査員を務めてらっしゃった時、とんでもないコメントを言われてすごく落ち込んだんです。もうytvに出たくないとまで思ってしまって。その次の年に事前ROUNDの手見せが始まる時、マネージャーさんからグループLINEで連絡をもらったんですけど、「もう心が折れた。出たくない」って返事をしてしまいました。
谷口:
僕はytvでやられたことは、ytvでやり返さなあかんぞと。さや香さんはM-1決勝に行った後も出続けていて、それがすごくカッコいいと思ってたんで、「先輩もずっと出てるし、何回も出るのカッコいいやん」と伝えていました。そんなやりとりが続いた後、「マネージャーも谷口も、俺がもっと出たくなるように言ってよ!」ってショータイムに泣きつかれてしまって。ちょっとメンヘラ感があって、翠星チークダンスのネタに出てくる木佐さんみたいでした(笑)。
田中:
だけど嬉しい話、最終決戦でやった海賊のネタは、以前手見せで落とされたことのあるネタだったんです。復讐、果たしたったぞ〜!
この1年で自分たちの成長を感じる部分は?
谷口:
やってること自体はそんなに変わっていないのですが、強いて言うなら僕らの露出が増えて、お客さんが見方をわかってくれるようになったのかなと。芸歴9年目というのもあり、純粋に実力がついてきたんですかね。
次なる賞レース、何を獲りたいか教えてください。
田中:
霜降り明星さんと同じ流れで、関西の賞レースと全国の賞レースを獲りたいです。
谷口:
ytv、ABC、GHQ、SK-II、P&G、ETC、ABCマート……、アルファベット3文字のものを全部獲っていきたいですね。
優勝特典のスペシャル特番は、どんな番組にしたいですか?
谷口:
僕がYouTuberのへずまりゅうさんと奈良で鹿パトロールやグルメロケをして、それをショータイムにスタジオで観てほしいです。
田中:
YouTubeでやってくれ! なんでスタジオで観なあかんねん。
谷口:
もしくは、同期のスキンケア大学と一緒にグルメロケや陰謀論についてディベートしているところを、ショータイムにスタジオで観てほしいです。まぁロケには行きたいですかね。
田中:
空前メテオが『キャット!』という特番をしていたので、僕らは『ドッグ!』にしようかなと。まぁこれは冗談として、悩みごとがぶっ飛ぶような、僕ららしい楽しい番組をやりたいです。
優勝賞金100万円はどこに寄付するんですか?
田中:
寄付確定? 僕らが変なことに使うと思ってんすか?
谷口:
なんで寄付になってるんですか(笑)。きっと使い道ということですね。僕は、鹿パトロールの手助けをしていきたいので、奈良県に全額寄付したいと思います。
田中:
国が良くなるようなことや、世のため人のためになることに使いたいです。例えば、信号がないところに信号を作るとか、給食のおかず増やしたり雑穀米に変えてあげたりするのもいいですね。
今の気持ちを漢字1文字で表すと?
谷口:
嬉しいしか勝たん、漫才しか勝たん、ということで「鹿」でお願いします。
田中:
またへずまりゅうやないか。漫才というのは平和の象徴なので「心」です。
東京進出についてはどのように考えていますか?
谷口:
漫才をやりすぎて飽きちゃうのも良くないので、大阪で賞レースを頑張った後は、1度賞レースから離れようかなと。その際は、栃木でポコチャ配信をしようと決めています。いつかは東京に進出して、テレビで活躍したいです。
田中:
全国で活躍できる芸人になりたいと思っています。韓国が好きなので、韓国でも何かできたらいいですね。
ぐろう(吉本興業)
タチマチ(吉本興業)
マーメイド(吉本興業)
マーティー(吉本興業)
翠星チークダンス(吉本興業)
フースーヤ(吉本興業)
オーパスツー(松竹芸能)
\from Writer/
オリジナリティあふれるネタで会場を沸かせたフースーヤさん、優勝おめでとうございます! 自分たちのスタイルを貫いていれば、やがて認められる日が来る、そんな風に感じた大会でした。どのコンビもとてもおもしろかったので、ぜひTverの見逃し配信をご覧ください!
写真/©ytv 文/六車優花