「多彩なポイントで釣果が期待できる」2025年鮎(アユ)釣りおすすめ河川:秋山川
山梨県上野原市を流れる秋山川は、下流から上流まで変化に富んだ好ポイントが点在するアユ釣り場。小場所から広範囲に探れるエリア、岩盤の瀬に潜む良型まで、シーズンを通して多彩な楽しみ方ができる。今回はコロガシ解禁前までの友釣りシーズンを中心に、実績ポイントを紹介する。
アユ釣り場紹介:秋山川
山梨県上野原市を流れる秋山川のアユ釣りが6月15日に解禁する。下流からおもなポイントを紹介しよう。
富岡地区・グラウンド下周辺
グラウンド手前に車を駐車できるが、川に下りる小橋が壊れて通行止めになっている。そのため、橋下流まで歩かないと川に下りられない。放流はおこなわれているが、下りづらいため竿抜けになる可能性も。また、落ちアユのシーズンも期待できる。
小和田橋周辺
橋の手前に駐車できる。川に下りやすく、上・下流とも広い範囲を探れる。上流の神野橋周辺が駐車できなくなったためこちらが狙いめだと思うが、毎年竿を出すが型はイマイチ。ただし、場所移動が楽。
桜ヒルズゴルフクラブ周辺
上・下流とも期待できるが、川に下りるにために少し歩かなければならない。車は橋手前と少し上流側に駐車できる。場所の移動が大変なので、最後に竿を出したいポイント。なお、一昨年には22cm級が釣れた。
中野診療所周辺
毎年、診療所下のチャラ瀬にアユが残るが、上流にある瀬はここ数年よくない。
釣り堀下流
下流にある橋から釣り堀下まで、毎年まずまずの釣果が上がっている。だが、時にはニジマスが掛かってしまうことがある。
なお、釣り堀上流の川沿いにある商店でオトリを売っている。
ここまでがメインポイント。ここから上流もこまかく放流はおこなわれているが、量は多くない。また、木が被っている場所も多く釣りづらい。下流が増水して濁っている時は、水量が少なく澄むのが早いと思われる上流を狙ってみるといい。
ここ最近の傾向について
昨年の解禁直後は型がよかったが、冷水病が出てしまってサイズがいまひとつになってしまった。一昨年はアオコの大発生があったが、昨年はなかった。今年はまだわからないが、雨が少なく大減水しているので少し心配。
竿は釣り堀下から上流は5~6mあれば十分で、そのほかでも7m前後がいいと思う。8月26日にコロガシが解禁になるとアユは一気にいなくなるので、それまでがトモ釣りを楽しむ期間。
例年5月初旬に放流をしていたが、今年は4月下旬に放流済み。順調に育つことを願いつつ解禁を待ちたい。
下流・上流も狙える
視線を下流に向けると、大きな淵からの流れ出しに短い早瀬が目に入る。ここは売店前と違って瀬の釣りになる。川幅が狭いので、お互いに対岸の釣り人を意識してほしい。
瀬に着いたアユは早朝からでも活性は高く、引きを楽しませてくれる。必要以上に立ち込まないで手前から釣るようにする。また掛かると下流へ走るので、そのことを意識して竿を構え、早く主導権をとる。竿を寝かせ気味にして釣るぶん、混雑感はある。
売店上流は転倒に注意
次に売店上流。左岸側は護岸の狭い辺地に乗っての釣りになる。右岸側は小砂利で足元は比較的に安定しているが、少し立ち込むとナメ(岩盤)があるので、転倒には注意してほしい。
そのまま上流へ釣り上がると、一面岩盤の瀬になる。左岸は立ち木がはだかって思うように竿が振れない。足元は非常に不安定なので、しっかりグリップを効かせた状態で竿を出そう。岩盤でアカが多いため、魚の成長は早く大物が望める。
簡単に売店前を紹介した。マナーを守って安全で楽しい釣りを心がけよう。
<週刊つりニュース関東版APC・内藤茂幸/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年5月30日号に掲載された記事を再編集したものになります。