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【New Open】ナチュールワインショップ&アーバンワイナリー「Hatch WINE Labo.」がオープン! 秋にはワインの醸造所ができる予定! |浦安駅徒歩3分

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浦安駅周辺の再開発が進む中、これまでになかった新たなワインショップ&アーバンワイナリー「Hatch WINE Labo.」が浦安駅から徒歩3分(浦安魚市場跡地・現サミット横)2月14日にオープンしました。このお店を立ち上げたのは、現在もアパレル業界で働きながら醸造家としての道を歩み始めた八巻順子さんです。

ワイン造りへの挑戦

前々からお酒が好きで、「いつか自分のお店を持てたらいいな」と思っていた八巻さん。ワインの道を本格的に考え始めたのは、コロナ禍がきっかけだったそうです。

「アパレルのバイヤーとして海外を飛び回る仕事をしていましたが、コロナ禍でロックダウンが相次ぎ、それまでの状況が一変しましたよね。アパレルの仕事は大好きでしたし、会社に勤めていることで守られている部分もありましたが、『何かあることで人生が大きく左右されてしまうな…』と考えるようになって。やりたいことをやることは必要かもしれない、と思うようになりました。とはいえ、素人の私がお店を開いたりして…、と迷う気持ちもありました。でも、自分の強みを活かすことも大事だし、何かできることはないかと考えたときに、『自分でワインを造れたら面白いかもしれない』と思ったことをきっかけに、ちょうど4~5年前にワインづくりを学べるアカデミーがあると知って、すぐに『千曲川ワインアカデミー』のオンライン講座に申し込み、1年間かけて勉強を始めました。」

その後は会社を退職、その夏には山梨の勝沼でワイナリーでの研修が始まり、アパートと軽自動車を借りて朝からワイナリーの作業のお手伝いをしながら学んでいたそう。さらに翌年には浦安と勝沼の2拠点生活が始まり、アパレルの仕事を業務委託という形で復活。週の半分の月火水とワイナリーで働き、木金土はお洋服の仕事を1年半くらい続けていたとか。行き来するだけでも大変なのに、その当時はとても充実した日々で、好きなことを続けられたことにワイナリーや農家の方々やアパレルの会社には大変感謝をしていると話します。

都市型ワイナリー「アーバンワイナリー」とは?

ワインといえば通常は、ブドウ畑に近い地方で造られるイメージがありますが、近年では都市型ワイナリーが次々に誕生しています。御徒町や門前仲町、田町など、すでに都内にも複数のワイナリーがあり、それらを参考にしながら、浦安という町でワイン造りに挑戦したいと考えていたそうで、

「昔と違って都市型のワイナリーがあるので環境と知識さえ揃えばどこでもワインが作れるんです。都内にはすでに何店舗かあるし、せっかくなら人生の半分くらい暮らしている浦安でやりたいと考えていました。NYへ行った際にもブリュワリーやワイナリーが存在していて、倉庫街のイメージもあったので、浦安なら鉄鋼団地内で海を眺めながらできたら素敵だろうな~と思いましたが、まったく見つからず…。浦安中で探している中で、ここはずいぶん前から空き物件になっていたのですが、賃貸情報が全く出てこなかったんですよ。たまたま調べているときに、あ、この物件! と思いすぐに内見をしに行きました。もともとここは加工食品の店舗だったので、水回りや排水環境もバッチリだし、ここで醸造したい! という気持ちが溢れ出てオーナーさんにも思いのたけを手紙に記して思いを伝えました!」ようやく醸造所が見つかり、すぐにオープン準備に取り掛かり、プレオープンとなったのが2025年の2月中半。

製法へのこだわり

八巻さんが手がけるワインは、酸化防止剤を使用しない自然派ワイン。フィルターをかけずに自然に澱(おり)を落とす製法で、ブドウ本来の風味を活かしたナチュラルな味わいを目指しています。また、酸化防止剤を使っていないため、早飲みワインとも呼ばれ、ボジョレーヌーボーのような、フレッシュな味わいを楽しめるのが特徴。購入された方には、適切な保存方法についてもしっかり伝えているそうです。

一般的なワイナリーでは、樽で熟成させることもありますが、都市型ワイナリーではタンク管理が主流。そのため、若々しくフレッシュな味わいを活かしたワイン作りが可能になります。醸造から約2か月程度で飲むことができるのも特徴のひとつ。ブドウの品種はもちろん、収穫のタイミングにもこだわり、ワインの個性を最大限に引き出す工夫をしているそうです。

浦安でのワイン体験

現在、酒販小売免許を取得し、自ら販売も行っている八巻さん。そして今夏には果実酒酒造免許の取得も準備中とのことです。これまで八巻さんが作ったワインは2種類。デビュー作のハッチオリジナル「J876」のファーストワインのメルロー、セカンドワインのデラウエア。残念ながらどちらも完売。うーん残念っ! 現在はタンクがないため、ワインの醸造は山梨県の「ドメーヌ・ジン」に委託醸造をして作ったのだそう。とはいえ、その他にもおすすめのワインを多彩なラインナップで取り揃えているので、お好みを相談してみて。

ファーストワインのメルロー
セカンドワインのデラウエア

醸造には約600Lのタンクを数本使用し、ブドウを仕込む予定。そしてタンクはヨーロッパから船便で届くそうで、サードワインの醸造に向けて、待望の秋頃には長野で収穫したブドウで本格的に醸造を開始する予定だそう。今からどんなサードワインが誕生するのか期待が高まりますね!

こだわりのエチケットデザイン

さらに、ワインのラベルデザインにも、八巻さんの想いが詰まっています。「J876」というブランド名は、「J」…八巻さんの名前「順子」の頭文字
「8」…店名の「Hatch(ハッチ)」
「76」お父様のニックネームで屋号の「しちろー」
この数字をブドウの房に見立てたデザインになっているそうです。八巻さんがラフにデザインしたものをプロのデザイナーが仕上げたという、こだわりのエチケットも魅力のひとつですね。こうしたロゴデザインには父親への想い出も詰まっているとか。

新たなワインの拠点「Hatch WINE Labo.」

「Hatch WINE Labo.」では、単にワインを販売するだけでなく、ワインの魅力を身近に感じられる場を提供したいと考えている八巻さん。ワインだけでなく、アパレルのフリーマーケットハッチワインを楽しむイベントの開催も視野に入れているそう。
「これから店内にスタンディングテーブルを設置し、購入したワインをその場で楽しめるスタイルを導入予定です。ワインが好きな方はもちろん、地域の皆さんにも気軽に楽しんでいただきたいですね。せっかく醸造する場所があるのだから、ワインがどうやって作られるのか――、都市型ワイナリーの魅力を知ってもらえたらさらに嬉しいです。ブドウ産地の長野県中野市へ行って収穫ツアーをしたり、ワインができる工程を体験してもらえたら楽しいですよね! ブドウ畑は美しい高台にあり、この景色を一緒に楽しむことができたら素敵だなと夢が膨らんできます。」

現在二足の草鞋を履いていますが、サードワインが出たら醸造家としてワインの楽しみ方や魅力を地域の方々に広げていきたい、と話していただきました。浦安に誕生した新たなワインの拠点「Hatch WINE Labo.」。八巻さんの挑戦は、ワインの楽しみ方を広げるだけでなく、地域に新たな出会いや文化を生み出す存在となりそうです。2025年から26年年初にはここで醸造されたサードワインが登場する予定です! 品種などは秘密とのこと…ですが、一体どのようなワインになるのか、URAYASU made のワインとあってワイン好きの方は要チェックですね! ナチュールワインならではのピュアで繊細な味わいを楽しんで! 現在は土日の12時~18時までの営業になります。随時ハッチさんのインスタグラムをチェックしてみて。

「Hatch WINE Labo.」
土日OPEN、12〜18時
千葉県浦安市北栄1-11-24 第二YOSHIDAビル 浦安駅 徒歩3分(花六さんお隣り)
Instagramはこちらから

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