Yahoo! JAPAN

世界の山ちゃんの上位ブランド「山」に行ったら、ランクが高すぎて ”山ちゃん” というより “山さん” だった!

ロケットニュース24

世界の山ちゃんといえば、「幻の手羽先」で有名な名古屋発祥の居酒屋チェーンである。その山ちゃんに、上位ブランドがあることをご存知だろうか? その名も「山 ワンランク上の世界の山ちゃん」である。

わざわざ上位ブランドであることを主張する個性的な名前のお店なのだが、実際に行ってみたところ、ワンランクどころかツーランクもスリーランクも格上で、「山ちゃん」というのも申し訳ないほどのハイクオリティ。いっそのこと「山さん」と呼びたいほどだった。

・ワンランク上の山ちゃん

上位ブランドは現在(2025年10月)全国に6店舗ある。大阪に1店舗、名古屋に3店舗あり、名古屋駅店については過去に編集部の亀沢が紹介している。そして東京には、2024年12月オープンの有楽町店、今年7月にオープンした赤坂見附店の2店舗が存在している。

赤坂見附店に行ってみると、店の入口から雰囲気が違う。これが山ちゃん!? 居酒屋というよりも小料理屋といった感じ。フラっと寄れる感じではないんだけど、大丈夫か?

この日、私(佐藤)は編集長の羽鳥とお店を訪ねていた。暖簾をくぐると、和モダンな店内の設えで全体的に落ち着いた雰囲気。ちょっと違うぞ、これは店構えだけでもスリーランクは上ではないか? 通常店よりも利用客の年齢層が高そうだ。大丈夫か? 私は一瞬羽鳥と顔を見合わせた。とにかく入ろう。

席についてまず目に入ったのは、赤坂見附店限定のメニューだ。

「名古屋コーチン炭火焼き」、「愛知みかわ豚味噌カツ」が税込1650円。「松茸と鱧の土瓶蒸し」が税込1980円など。限定メニューもスリーランクくらい上に感じる。気軽に頼める値段ではないかな~……。

しかし看板商品の「幻の手羽先」は5本で税込770円。通常店では660円なので110円増し。この上げ幅はたしかにワンランク上と言えうよう。

名古屋グルメを集めた「名古屋の逸品」メニューはちょいとお高いツーランクアップ。

さらにグルメな逸品をそろえたページには、数量限定の「和牛ヒレステーキ」は税込4378円! 一気にフォーランクアップだよ、コレは。山ちゃんで和牛ステーキって……。

さらにさらにコース料理もありました。通常の「山コース」は税込5000円。ひとつ上の「山コース匠」は税込7000円だ。単品で頼むならコースをオーダーした方が割安かも。とはいえ、もう完全に居酒屋ではないな。

・山さんだろ!

さて、メニューを見ながら注意深く注文を行った。うかつに頼んで、驚くような会計になったら、困るのでほどほどにオーダー。まずは「かぼちゃの口取り」。口取りとは宴の席で最初に供される甘い料理を指す。要するに先付けなのだが、これはサービスではなく500円。つまりは席料だな。

この写真はすでに箸をつけたもの。食べる前に撮るのを忘れてしまいました……。

続いて手羽先。これはしっかり山ちゃん伝統の味だ。上位ブランドといえども、代々受け継がれていた味、そのままである。これがなければ山ちゃんじゃないもんね。

続いてささやかなツマミとしてオーダーしたのは、「クリームチーズとチャンジャ」(税込858円)。いぶりがっこ付きで酒の肴にちょうど良い。

そして忘れてはならない名古屋名物の「味噌カツ」(2本税込506円)。先日名古屋で食べたものよりも豚肉も味噌も上質、その割にそれほど高くなく意外とリーズナブルな一品。

続いて出てきた「牛すじのどて煮」(税込1012円)。どて煮といえば、先の味噌カツと同様に名古屋を代表する庶民的な料理のひとつ。

これまた上品ではあるけれど、どて煮は親しみのある味こそが魅力と考える。したがって、これはちょっと上品すぎかも。手羽先と同じく、通常店で培った伝統的な素朴な味を提供してほしかったかな。悪くはないんだけどね。

そして、上位ブランドを象徴するようなメニューがコレ、「焼シーザーサラダ」(税込1210円)だ。

こんなの山ちゃんらしくねえ! 仮にワンランク上だったとしても、普通の山ちゃんならシーザーサラダを焼いたりしないはず。だからここはワンランクどころかスリーランク上の「山さん」なのである。

「山ちゃん」と呼ぶには上品すぎる。かといって「山くん」では語呂が悪い。そうして私が行きついた結論は「世界の山さん」だ。お店の名前も「山」なので、ここはひとつ、山さんと呼ばせて頂きたい!

それで結局お会計はというと、2人で1杯ずつビールを飲んで税込7666円でした。高価なメニューを避けた結果、支払い金額は山さんではなく、山ちゃんレベルで済ますことができましたよ。

飲食ブランドがインバウンド狙いで、高価格帯のお店を構えるのはわかる。だが、創業ブランドのスピリッツを忘れずに、伝統の味を踏襲して行って欲しい。山さんがそんなお店になることを期待している

・今回訪問した店舗の情報

店名 山 ワンランク上の世界の山ちゃん 赤坂見附店
住所 東京都港区赤坂3丁目10-1 対翠館ビル3F
時間 16:00~23:00

参考リンク:山 ワンランク上の世界の山ちゃん
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【弥彦村・やひこマルシェ2025秋】酒の陣やパンフェスなどイベントが盛りだくさん

    日刊にいがたWEBタウン情報
  2. 秋の投げ釣り多彩釣果をお刺身6点盛りにして食べ比べてみた アオハタの圧勝か?

    TSURINEWS
  3. 【熊本市中央区】店内で10時間以上スモークした本格BBQ!Piggy’s BBQ(ピギーズ バーベキュー)のプレートは舌も胃も大満足の一皿

    肥後ジャーナル
  4. 【天皇賞(秋)】3着以内に入った馬すらいない!買ってはいけない馬券とは!?

    ラブすぽ
  5. 猫が『ゴロゴロしたくなる場所」3選 快適に過ごせる理由や心理も解説

    ねこちゃんホンポ
  6. ワイン感覚でペアリング♪KEGドラフトのフレッシュな生酒を堪能@神戸住吉アイイロ 神戸市

    Kiss PRESS
  7. 本屋さんで買える♪「ちいかわ2WAYバッグ」大人かわいい“うさぎver.”は機能性もバッチリ!

    ウレぴあ総研
  8. 東京ディズニーシー25周年「スパークリング・ジュビリー」2026年4月から、世界で唯一”海”をテーマにしたテーマパーク

    鉄道チャンネル
  9. <仲良し夫婦の特徴>うまくいっている夫婦のポイントってなに?甘え上手?話し合いができること?

    ママスタセレクト
  10. 城崎グルメといえばカニ♡ 「豊漁祈願祭&かに王国開国式」 豊岡市

    Kiss PRESS