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三鷹・武蔵境・武蔵小金井のとっておきティータイム6選。心にポッと明かりを灯してくれるスイーツをどうぞ

さんたつ

319

創意工夫を凝らしたさまざまなスイーツ。魅惑的なその姿、甘みが街を華やかに彩る。独自のこだわりや、唯一無二の世界観を味わえば、たちまち夢見心地に!

319(さんいちきゅう)

三鷹の老舗果実店が作る渾身(こんしん)の一皿『Café Ichifuji』【三鷹】

プリン・ア・ラ・モード1650円。フルーツは時季によって異なる。1月下旬から柑橘が豊富に。フルーツティー880円は6~7種類のフルーツを使用。香りやコクを出すのにベリー系は必須。

まもなく70周年の果実店『一富士』によるカフェ。目利きが選んだフルーツを、さらに食べ頃を見極めてとっておきの一皿に仕立てる。「プリン・ア・ラ・モードは、一枚のプレートのうえに果物屋さんがあるの」とうれしそうに語る、店主の田中眞紀子さん。素朴かつ品の良いプリンが、個性あふれるフルーツたちと甘み、酸味のハーモニーを奏でる。「メロンは静岡産のクラウンメロン」など、スタッフの解説を聞くのもわくわくする。

2022年、2人の娘と念願のカフェをオープンさせた田中さん(中央)。
フルーツの販売も。
性別、世代問わず多くの人が通う。

『Café Ichifuji』店舗詳細

Café Ichifuji
住所:東京都三鷹市下連雀3-9-12 富士見マンション1F/営業時間:9:00~18:15LO/定休日:水・木/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩10分

朗らかな甘みにホッと和むひととき『Café Sadiiq(サディーク)』【三鷹】

バターミルク パンケーキ1050円。『COFFEA EXLIBRIS kettle』の豆を使うアメリカーノ560円。

「店を始める前からパンケーキが好きで」と笑う、店主の藤澤さん。試行錯誤しながら細かいところまでレシピを調整し、自分ならではのパンケーキを手掛ける。あむっと頬張ると、まず訪れるのはバターミルクのコクのある甘みで、噛(か)み締めると小麦のうまみがじわじわ。生地を混ぜる際に加えた隠し味の塩が、かすかな、それでいて絶妙なアクセントとなり、シンプルだが奥深い、印象に残る後味を生む。ベーコンと目玉焼きをのせた食事系もおすすめ。

藤澤さん(右)と横山さんが切り盛り。
愛犬と入店可。
横山さんのバナナケーキ580円も人気。焼き上げたら熱いうちに水分が蒸発しないようラップで包み、冷蔵庫で寝かせる。クルミの量も多すぎず、少なすぎずで完璧。

『Café Sadiiq』店舗詳細

Café Sadiiq(カフェ サディーク)
住所:東京都三鷹市下連雀3-16-15 三鷹サニーマンション1F/営業時間:8:00~19:00/定休日:月・火/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩5分

風味豊かな焼き立てをお届けします『Baked up kyoko』【武蔵境】

スコーンとクロテッドクリーム、自家製ジャム(取材時は紅玉のバタージャム)、アッサムティーがセットのクリームティー1350円。

店名の「Baked up」は焼きたてという意味。足を踏み入れた途端、漂う香ばしさにふわりと鼻先をくすぐられ、気持ちが上がる。繊細で美しいりんごの薄焼きパイは、旬のリンゴをスライスし、パイ生地に重ねて焼き上げた一品。薄焼きだからこそのサクッとした歯触りと、果肉の食感、滲(にじ)み出る果汁が口の中で出合い、ときめきが止まらない。リンゴは、甘みと酸味のバランスが良い紅玉を長野県の善積農園を中心に、青森県などの農家から直接仕入れる。

リンゴを丸ごと1個使うブールドロが看板商品。
オーナーパティシエの一見恭子さんはペンションのデザート、料理を監修。
りんごの薄焼きパイ540円。

『Baked up kyoko』店舗詳細

Baked up kyoko(ベイクド アップ キョウコ)
住所:東京都武蔵野市桜堤1-6-20-1/営業時間:11:00~18:00(商品なくなり次第終了)/定休日:月・火/アクセス:JR中央線・西武鉄道多摩川線武蔵境駅から徒歩18分

和と洋の幸せ。どっちにする?『chikori』【武蔵小金井】

バスクチーズケーキ650円。『TINY PONTACOFFEE』監修のchikoriブレンド550円。

本場・スペインにならい表面をしっかり焦がしたバスクチーズケーキは、こんがりとした香りや、芳醇(ほうじゅん)なクリームチーズのしっとり、なめらかな舌触りのコントラストが秀逸。店主の入江充臣さんは「パティシエの妻が作るケーキは本当においしい」と言い、自身は粒あんを手作りする。豆感を感じられるハリのある粒あんで、善哉(ぜんざい)、いとこ煮(日本各地に伝わる郷土料理。こちらは山口県のものをアレンジしたchikori風)も好評。夫婦二人三脚で幸せを運ぶ。

いとこ煮500円(右上)。善哉・抹茶セット750円。
入江さん夫妻。
本来は八ヶ岳の天然氷で作るかき氷の専門店。その年の氷を使い切ると翌年3月頃までカフェに変身。

『chikori』店舗詳細

chikori(チコリ)
住所:東京都小金井市貫井北町2-12-14/営業時間:10:00~16:00/定休日:月~水/アクセス:JR中央線武蔵小金井駅から徒歩15分

毎日でも飽きないサクモチ食感『Saint-Denis Cafe』【三鷹】

クレープ400円~。シュガー系、クリーム系がある。まずは生地を堪能できるシンプルなバター・シュガーから。

フランスのレストランで修業していた、『Saint-Denis Cafe(サンドニ カフェ)』店主の矢作三郎さん。「当時はお金がなくてほとんどクレープに生かされてました」。街のクレープ屋はどこも安価で、大衆的なおやつだったとか。そんな、子供も気軽に来られるようなクレープリーを目指し、手作りにこだわる。フランス菓子のレシピをベースにしたリッチな配合の生地を、極限まで薄く広げながら焼くのが肝心。かじるとサクモチッ! 小麦の風味と自家製クリームの甘みが穏やかに、大きく広がる。

スタッフもクレープが大好き。
店名のサン=ドニはパリ郊外の地名。カフェでは料理やデザートも提供。
薄く焼き上げる方法を見出すまで約2カ月かかったという。すべて無添加でクリームも一から手作り。

『Saint-Denis Cafe』店舗詳細

Saint-Denis Cafe(サンドニ カフェ)
住所:東京都三鷹市下連雀4-21-18/営業時間:12:00~20:00LO(土は19:30LO)※テイクアウトの『LA CREPERIE』は13:00~19:00、土・日・月休。/定休日:日・月/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩9分

アートを食べるという甘い快感『319』【三鷹】

鳥の巣1300円。焚き火ラテ850円。マシュマロは表面をこんがりあぶるので中がとろり。『コクテール堂 』のフレンチローストを使ったラテはほんのり苦味があり、スイーツによく合う。

独創的なデザインは、まるで一つのアート作品のよう。それを崩しながら食べるのはほんの少し背徳感があり、それでいてたまらなく楽しい。鳥の巣というのは元々メレンゲを使った北欧のお菓子で、こちらではその下にブルーベリーやグラノーラを混ぜたヌガーグラッセ(アイス菓子)、上にカダイフ(細麺状にした小麦の生地)で作った鳥の巣を重ねてアレンジ。食べ進めるうちに異なる甘みが複雑に絡み合い、立体的な味わいを醸す。

築約60年の雑居ビルに潜む。
元住居だという味のある空間。
お菓子担当のマネジャー・伊藤さん。

『319』店舗参照

319(さんいちきゅう)
住所:東京都三鷹市下連雀3-28-23 三鷹センタービル3F/営業時間:12:00~17:00(土・日は8:00~10:00にモーニング営業も。カフェメニューは提供できない場合あり)/定休日:月・火/アクセス:JR中央線三鷹駅から徒歩3分

取材・文=信藤舞子 撮影=鈴木愛子、山出高士(Baked up Kyoko)
『散歩の達人』2025年2月号より

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