ぐっすり眠れる! 炭酸×ゆずの最強入浴法【1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法】
炭酸泉とゆず湯が最強な理由
近頃ブームの、炭酸ガスの入浴剤。シュワシュワという泡を思い浮かべる人も多いかと思いますが、実は泡そのものには皮膚についた若干の汚れをとるぐらいで、ほとんど効果はありません。実際に効果をもたらすのは、お湯に溶け込んだ炭酸ガス。
炭酸ガスは皮膚から体内へ吸収されます。血管平滑筋を弛緩させる作用があるため血管が柔らかくなり、広がりやすくなります。さらに体が温まるにつれて血管拡張作用のあるNO(一酸化窒素)の分泌も増加します。したがって、単なるお湯よりも、炭酸ガスが溶け込んだお湯に浸かるほうが血液循環がグンと良くなるのです。
一方、ゆずの効果は江戸時代より知られています。「体が良く温まる」「湯冷めをしない」ということが昔から経験的にわかっていますが、実際にはゆずの精油に含まれる「リモネン(テルペン化合物の一種)」という成分が皮膚から浸透し、毛細血管を刺激して血流が良くなると考えられています。また、香気成分が副交感神経に作用。リラクゼーション効果も期待できます。
炭酸ガスにより温浴効果が高まり、血行が促進され、入浴後も熱放散が進んでスムーズに体温が低下。一方、ゆずも血行を促す上、香気成分によって副交感神経が高まり、心身がリラックスします。つまり、炭酸ガスとゆずを組み合わせると入浴効果が倍増。良質な睡眠を得るために、この2つを組み合わせた入浴剤は最良といえます。
炭酸泉はなぜ眠りにいいのか
炭酸ガスが溶け込んだお湯に浸かると……
結果、血流が良くなるとスムーズに体温が下がり良質な睡眠へ促してくれる。
●ほかにもこんな効果が…
冷え性改善、疲労回復、新陳代謝促進、高血圧予防、免疫力アップ、美肌効果、むくみ解消、肩こり解消、便秘改善
ゆずのすごい効果
江戸時代から、冬至の日にゆず湯に入る習慣がある。邪気を払う、健康を維持するなどの意味がある。
●リモネン
血行を促進、体を温める、体を保湿する、冷えを緩和する効果がある。
●香り
さわやかな香りはリラックス効果、ストレス緩和効果がある。
【出典】『1週間で勝手にぐっすり眠れる体になるすごい方法』著:石川泰弘/監修:新見正則