【リアル給与明細】30歳、製造業。ふるさと納税をしたものの、得しているのかわかりません【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな給与明細を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【30歳 情報システム】
【リアル給与明細】30歳、情報システムの場合
プロフィール
30歳、男性
製造業の情報システム
▼現状
仕事内容は、社内システムの管理。
労働時間は月180時間、残業はなし。
ボーナスは90万円程度。
【相談内容】都市部ではなく家賃が安いため、今のお給料で生活には困っていません。ふるさと納税をしましたが、所得税と住民税の金額にちゃんと反映されているのか確認方法が分かりません。
解説するのは……
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。
現在のお給料は全国平均と比べると高い?低い?
まず、質問者さんのお給料を全国平均と比べてみましょう。
質問者さんの現在の収入を年収換算すると約407万円になります。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、質問者さんと同年代の情報処理技術者の平均年収は約493万円です。
*……参考https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450091&tstat=000001011429&cycle=0&tclass1=000001213360&tclass2=000001215880&tclass3=000001215884&stat_infid=000040163745&cycle_facet=tclass1&tclass4val=0
このことから、質問者さんのお給料は平均よりも低い水準と言えそうです。
ふるさと納税の控除額、正しく反映されているか確認する方法は?
ふるさと納税とは?
ふるさと納税は、特定の自治体に寄付をすると所得税や住民税が控除される制度です。
実質2,000円の負担で、お肉やお米、日用品などさまざまな返礼品を受け取れます。
ふるさと納税の控除確認方法
控除が正しく適用されているかを確認するためには、「住民税決定通知書」と「所得税の控除通知書」を確認しましょう。
住民税決定通知書で確認
【入手方法】
会社員の場合、毎年5〜6月頃に勤務先から配布されます。
個人事業主や転職者の場合、6月頃に市区町村から自宅へ郵送されるので確認してみてください。
【控除額の確認】
住民税決定通知書の「摘要欄」に【寄付額 - 2,000円】と記載されていれば、ふるさと納税分の控除が適用されています。
市町村・道府県税の合計額でも確認可能です。
所得税の控除額で確認
確定申告を行った場合、所得税の控除は翌年の所得税額に反映されます。
控除額は確定申告書の「寄付金控除」の欄で確認可能です。
還付がある場合、申告後4〜5月頃に指定口座に振り込まれます。
ふるさと納税を正しく活用して確実に控除を受けるためにも、これらをよく確認してくださいね。
まとめ
・質問者さんのお給料額は、平均よりも低い水準です。
・ふるさと納税を利用後、正しく控除されているかを確認するためには「住民税決定通知書」と「所得税の控除通知書」を見てみてください。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。