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屋根より高いこいのぼりのように泳ぐコイ【福岡県八女市】

ローカリティ!

ローカリティ!

「屋根よ〜りた〜か〜いこいの〜ぼり〜♩」

この季節は色とりどりのこいのぼりが川上や民家の屋根上で泳いでいます。八女市黒木町の「鯉の泳ぐ通り」では、大きなコイが屋根の上のこいのぼりに負けじと、力強く泳いでいました。

Googleマップ上で偶然見つけた「鯉の泳ぐ通り」

取材をしていると、道を確認するためにGoogleマップは欠かせません。「黒木の大藤」の取材中にマップを確認すると、「鯉の泳ぐ通り」と表示されていました。早速どんなコイが泳いでいるのか見に行ってきました。

ネーミングそのまんまの看板

道路脇にあったのは、分かりやすい「鯉の泳ぐ通り」の看板でした。矢印に案内されて行くと道路脇には水路があり、のぞいてみると、看板通りにコイが泳いでいました。

とにかくデカくてふといコイ!

驚いたのはその大きさで、開口一番「でかっ!」と言ってしまいました。ここまで大きいコイは、水路内の餌やミネラルが豊富なのか、誰かがエサをあげているのか分かりませんが、印象的でした。

水路の水は澄んでいて、流れもおだやかで、コイがのんびりと泳いでいました。人に慣れているのか、近寄ってのぞいてみても逃げずに優雅に泳いでいます。

色とりどりのコイがいて、ずっと見ていられます。どんどん泳いでいくので、あとを追っかけたり、立ち止まったりしてながめていました。

道路と民家をつなぐ橋の下にも、たくさんのコイがいます。

酒蔵や民家と隣接している水路

この水路は民家や酒蔵の裏手を流れており、人とコイの関係がとても近く共生しているようでした。

そこで、合資会社 後藤酒造場の後藤和幸(ごとう・かずゆき)さんにお話をうかがいました。

「30年ほど前、バイパス工事に伴ってここに水路ができました。町の美化活動として池で飼っていたコイを水路に10匹ほど放ちました。その後、環境美化の一環で市から補助金も出て整備されていきました」

コイは徐々にその数を増やし、今では70〜100匹ほどとか。(著者調べ)

また、コイは上流に向かって泳いでいきます。全部いなくなってしまうと困るので、水路に区切り(柵)を設けてまんべんなく見られるようにしました、とのことでした。

また、隣の旭松酒造さんの建築物も説明によると、1924(大正13)年と歴史の深さを物語っています。

水路の端から端までは、5分ほどで歩けます。5歳の息子はずっと「きんぎょ、きんぎょ!」と言っていました。

もときた道を水路とコイを見ながら、帰りました。

屋根より高いこいのぼりを見上げるのもいいですが、水路を泳ぐコイを上から見るのも、なかなかおつなもんでした。

*写真は全て筆者撮影

情報

鯉の泳ぐ通り
住所:福岡県八女市黒木町黒木36

合資会社後藤酒造場
HP:http://www.fukuoka-sake.org/map/detail.php?ID=27

黒木の大藤の記事
https://thelocality.net/630yearold-kurogioofuji/

久田一彰

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